トレジョ・スモールロットコーヒーシリーズ!ケニアの「AA Karatu」を飲んでみた!

トレジョのスモールロットコーヒーとは?

2020年から本格的にはじまったトレジョの「スモールロットコーヒー」シリーズ。これは小規模なコーヒー園に焦点を絞り、現地農園と直に契約を結んで1年分のコーヒー豆の生産量をそっくり買い取ったコーヒー豆を指します。

同じコーヒー園でもその収穫する年の天候などの条件によって味やクオリティーが変動するため、まさにシングルオリジンならではの一期一会の味わいを楽しめるのが大きな魅力です。2020年・2021年はほぼコンスタントにいろんな国のコーヒーが入荷されていましたが、2022年は物流の遅れと人手不足・インフラの要因か頻度が落ち、5種類のみの販売、2023年に入ってからは多少頻度が上がり、2月にエクアドル、3月初旬にウガンダ、5月にメキシコ、8月にニカラグア、9月にドメニカ共和国、10月にグアテマラ、そして12月にブラジルと7種類の豆が登場。2024年は4月末に、まずエチオピア産、そして6月下旬、今年2度目のケニア産が登場しました。

これまでのスモールロット・アーカイブ

これまでトレジョに登場したスモールロットシリーズは以下の通りです。

2020年ニカラグア・パプアニューギニア・ブラジルブルンジエルサルバドルウガンダホンジュラス・ルワンダペルー

2021年エクアドルタンザニアカメルーンパプアニューギニアインドネシア(バリ島)メキシコ東ティモール共和国

2022年ブラジルケニアドミニカ共和国メキシコインド

2023年エクアドルウガンダメキシコニカラグアドミニカ共和国グアテマラブラジル

2024年:エチオピアケニア

こうやってみると、ケニア産コーヒーは2022年のケニアの中央州南部に位置するキアンブ地区の「ワナワケ」以来2回目の登場、2024年は前回のエチオピアに続きアフリカ産が続いています。

ケニア産・AAグレードのコーヒー

flag of kenya in close up shot
Photo by Engin Akyurt on Pexels.com

今回のコーヒーは、カラツにある小規模農家のもの。地図を見てみると、首都ナイロビからほぼ直線北に54キロ離れた場所。前回のキアンブからもそれほど離れていないため、気候や栽培条件はほぼ同じなのでは、と感じます。

品質の良いコーヒーを産出することで知られるケニア、収穫時点でコーヒー豆を格付けする独自のシステムがあるとのこと。その頂点に位置するのが、収穫されたコーヒー豆の中で最もサイズが大きく、形状が安定していることを示す「AA」グレードで、今回の焙煎豆はこのAAグレードの豆が使われているのだとか。トレジョの公式サイトには、ケニアのカラツにある小規模農家が、植え付けから収穫、加工まですべて手作業で行っている、と書かれています。収穫後のチェリーはウェットプロセスで洗浄され、サンドライの工程が用いられているようです。

パッケージの様子

今回のパッケージはこのような感じ。民族衣装を思い起こさせるような明るい原色が使われています。赤・オレンジ・水色の組み合わせと、三角のパターンがかなりユニーク。これを見ただけでも、アフリカらしい雰囲気が伝わってきます。

サイドはこのような感じ。格子柄のような細かな模様が入っており、裏側はシンプルな黒。素材はアルミ製で、正面上部にワイヤーが付いたタイプ。窒素充填パック加工で、100%アラビカのホールビーン。焙煎はミディアムロースト。内容量は340gで、お値段は前回と同じUSD9.99です。

開封レビュー

開封した様子がこちら。独特の色合いの焙煎豆が目を惹きます。香りはそこまで引き立ちません。

焙煎豆の様子。サイズはほぼ均等ですが、AAグレードにしては、豆のサイズが小ぶりな気がします。加えて、カケのある豆も見受けられます。ミディアムローストなので、前回と同じように豆の表面に光沢感はありません。

フレンチプレス&ドリップ抽出で比較!

それではここからは、フレンチプレスとドリップの2種類で味を検証します。

フレンチプレス

まずはフレンチプレス。粗めにグラインドした後、5分抽出します。17gの豆に対して200Fのお湯を200ml入れ、1分後に攪拌。4分後にプレスしてマグカップに注ぎます。お湯を注いだ際の焙煎豆の膨らみはそれほど感じません。

まず香りですが、独特で、スパイシーです。 それほど強くなく、香ばしさが広がる感じもそこまで感じません。色合いは意外と明るめ。飲んだ感想ですが、濃厚ではなく、ミディアムローストらしい軽い味わい。アイスコーヒーとの相性が良さそうだと感じます。後味に苦味を感じるため、好みが分かれそう。AAグレードの焙煎豆にしては、雑味があります。

ハンドドリップ

続いてはドリップコーヒー。10gの豆を中細挽きでグラインドしたあと、フィルターに入れます。一旦蒸らしたあと200Fのお湯でドリップし、200ml分のコーヒーを抽出します。

フレンチプレスと同様、香りはそれほど立たない印象です。近づけると独特なスパイシーな香りを感じます。飲んだ感想ですが、まず最初に苦味、そして発酵したようなフルーティーな後味を感じます。かなりユニークなので、こちらも好き嫌いが分かれそう。ストレートより、甘味を足した方が飲みやすいかもしれません。久々のアフリカコーヒー、やはり南米産よりも荒々しく、野生味が強い印象です。

最後に

2024年2回目となるスモールロットシリーズ、店頭には7月中旬の段階で、ブラジル産スモールロットが登場しています。今回のコーヒーを飲み切ったら、こちらもレポートします。

関連記事

ブログランキング・にほんブログ村

You may also like