トレジョ・スモールロットコーヒーシリーズ!ニカラグアの「La Bastilla Estate」を飲んでみた!

8月上旬、トレジョに新たなスモールロットコーヒーが登場しました。今回店頭に並んだのが、ニカラグアのラ・バスティージャ。こちらの焙煎豆をレポートします。

トレジョのスモールロットコーヒーとは?

2020年から本格的にはじまったトレジョの「スモールロットコーヒー」シリーズ。これは小規模なコーヒー園に焦点を絞り、現地農園と直に契約を結んで1年分のコーヒー豆の生産量をそっくり買い取ったコーヒー豆を指します。

同じコーヒー園でもその収穫する年の天候などの条件によって味やクオリティーが変動するため、まさにシングルオリジンならではの一期一会の味わいを楽しめるのが大きな魅力です。2020年・2021年はほぼコンスタントにいろんな国のコーヒーが入荷されていましたが、2022年は物流の遅れと人手不足・インフラの要因か頻度が落ち、5種類のみの販売、2023年に入ってからは多少頻度が上がり、2月にエクアドル、3月初旬にウガンダ、5月にメキシコ、そして今回8月にニカラグアの豆が登場しています。

これまでのスモールロット・アーカイブ

2020年から今までに登場したスモールロットは以下のようになります。

こうやってみると、ニカラグアの豆は、2020年に登場して以来3年ぶりです。前回はココボロ・ギターのイラストが可愛らしいサルタナ・デ・ノルテ(Sultana del Norte)」の焙煎豆でした。

二度目のニカラグアのコーヒー!

今回の産地であるニカラグア、ホンジュラスとコスタリカに囲まれ、カリブ海と太平洋に面した立地条件を持ちます。またコーヒーの生産国として世界的に知られているのも特徴です。前回はホンジュラスの国境にほぼ近い北西部のジャラパとディピルト山脈にある小規模コーヒー園産でしたが、今回はニカラグアの山岳地帯ジノテガ地区で収穫された豆が使われています。

今回の焙煎豆は、標高4,300フィート(1,310メートル)に位置するラ・バスティージャ農園産のもの。独特な甘さとほのかなブルーベリーの香りから、現地では「ブルーベリーキャンディー」との愛称で呼ばれているのだそう。ここの農園は標高が高く、豊かな火山性土壌であるため、独特の個性と複雑さを持つコーヒーが生まれるのだとか。完熟した状態で手摘みされたあと、天日乾燥のプロセスが行われています。

パッケージデザイン

今回のパッケージデザインはこのような感じ。ブルーベリーを連想させるような青と白が基調となったシンプルなデザインです。背景に薄いピンクのウォーターマークで、ニカラグアと描かれています。正面中央バルブ部分にコーヒー豆が一粒。なんだかトレジョらしくない極めてスタンダードなデザインです。

サイド部分はこのような感じ。同じ群青色にブルーベリーのイラストが加えられています。品種は100%アラビカ種焙煎はミディアムライト・ロースト。内容量は340gでお値段USD10.99。風味は「ブルーベリー・ココア・パイナップル・チェリー」と記されています。

開封した様子

開封したと同時に確かにブルーベリーの香りが引き立ちます!どちらかというと、発酵したドライフルーツのような香りです。焙煎の香ばしさよりも、フルーティーなすっきりとした香りが先にくる豆はなかなか珍しいと感じます。

こちらが焙煎豆の様子。ミディアムローストなので、表面は光沢感がなくマットな質感。形の大きさはほぼ均等で、バリやカケも少ない印象。細かいチャフも見当たりません。

フレンチプレスとハンドドリップで抽出比較!

それではここからは、フレンチプレスとハンドドリップの2種類で抽出し、比較してみます。

フレンチプレス

今回もフレンチプレス用にグラインドした後、5分抽出します。17gの豆に対して200Fのお湯を200ml入れ、1分後に攪拌。4分後にプレスしてマグカップに注ぎます。毎度のことですが、焙煎豆の膨らみはありません、香りもごく平均的に広がるといった感じです。

ハンドドリップ

続いてはハンド・ドリップ。10gの豆を中細挽きでグラインドしたあと、湿らせるのを忘れた紙フィルターに入れます。一旦蒸らしたあと200Fのお湯でドリップし、200ml分のコーヒーを抽出します。画像は蒸らしの段階ですが、豆の膨らみは特になし。香りの広がりは平均的で、フルーティーな香ばしさを感じます。

発酵のような甘さを感じるフルーティーな味わい

実際に飲んだ感想は以下の通りです。

フレンチプレス

フルーティーな酸味が強く、ブルーベリーの風味を強く感じます。香りは酸味のあるダークチョコレートといった感じ。ダンデライオンチョコレートカフェのようなすっきりとした甘みを感じる香りです。苦味や雑味はそこまで感じず、飲み心地はすっきりとしています。全体的に爽やかなので、アイスコーヒーに良さそう。

ハンドドリップ

まずフルーティーな酸味を感じますが、その後にほんのりとした甘さが残ります。確かにブルーベリーに似た風味があり、爽やか。フレンチプレスと同じく苦味や雑味がないため、飲みやすい印象です。まろやかさや濃厚さがないため、ボールドな味わいが好きな人には物足りないかもしれませんが、すっきりとした夏らしいコーヒーです。

最後に

2023年夏に登場したニカラグアのラ・バスティージャ、ほのかな甘味を感じるフルーティーさが個性的だと言えます。爽やかな酸味が好きな方は、ぜひ試してみてください♪

関連記事

ブログランキング・にほんブログ村

You may also like