トレジョ・スモールロットコーヒーシリーズ!ドミニカ共和国の「Jarabacoa」を飲んでみた!

9月下旬に店頭に並んだ新たなスモールロットコーヒー豆、今回はこのドミニカ共和国ラ・ベガ州ハラバコア産のコーヒーをご紹介します。

トレジョのスモールロットコーヒーとは?

2020年から本格的にはじまったトレジョの「スモールロットコーヒー」シリーズ。これは小規模なコーヒー園に焦点を絞り、現地農園と直に契約を結んで1年分のコーヒー豆の生産量をそっくり買い取ったコーヒー豆を指します。

同じコーヒー園でもその収穫する年の天候などの条件によって味やクオリティーが変動するため、まさにシングルオリジンならではの一期一会の味わいを楽しめるのが大きな魅力です。2020年・2021年はほぼコンスタントにいろんな国のコーヒーが入荷されていましたが、2022年は物流の遅れと人手不足・インフラの要因か頻度が落ち、5種類のみの販売、2023年に入ってからは多少頻度が上がり、2月にエクアドル、3月初旬にウガンダ、5月にメキシコ、8月にニカラグア、そして今回9月にドメニカ共和国の豆が登場しています。

これまでのスモールロット・アーカイブ

crop unrecognizable man showing ripe coffee berries on hand
Photo by Michael Burrows on Pexels.com

2020年から今までに登場したスモールロットは以下のようになります。

2020年:ニカラグア・パプアニューギニア・ブラジル・ブルンジエルサルバドルウガンダホンジュラス・ルワンダペルー

2021年:エクアドルタンザニアカメルーンパプアニューギニアインドネシア(バリ島)メキシコ東ティモール共和国

2022年:ブラジルケニアドミニカ共和国メキシコインド

2023年:エクアドルウガンダメキシコニカラグアドミニカ共和国

こうやってみると、ドミニカ共和国産は、2022年のラ・ベガ州ハラバコア地域産から引き続き、2度目の登場となります。例年クリスマス前に新たなスモールロットが店頭に並ぶため、今年は最低でももう一度、スモールロットを楽しめそうです。

ドミニカ共和国・ハラバコアのコーヒー豆!

sea city beach vacation
Photo by Andres Daza on Pexels.com

2022年から2年ぶりに登場したのが、今回のドミニカ共和国のコーヒー豆です。カリブ海に浮かぶこの小さな島では、山岳地帯でコーヒー豆栽培が盛んに行われており、特にハイチとの国境付近では高品質の豆が採れるのだそう。ドミニカ共和国のコーヒーは一貫してすっきりとした飲みやすさが特徴と言われています。

今回の豆も、ドミニカ共和国の中央部に位置するハラバコア地方のもの。高品質のコーヒー豆の栽培に専念する3代目のコーヒー農家の方が手がけたものになります。このハラバコア地方は、肥沃な山間部の土壌と気候を持ち、縦長の立地というコーヒーの栽培に最適な条件なのだそう。収穫された豆は皮と果肉を洗い流さずに、そのままの状態で乾燥させるハニープロセスの後、天日で乾燥しているため、発酵が少なく自然な甘さが特徴だと明記されています。

2022年に紹介したコーヒー豆も同じくハラバコア地方のものだったため、おそらくドミニカ共和国ではこの周辺地域がコーヒーの産地だと推測されます。

パッケージデザイン

今回のパッケージの様子はこのような感じ。南国を思わせるパステルカラーが取り入れられています。おそらくハラバコア地方の山脈と豊かな自然を表していると感じます。

サイドも正面のイラストの延長で、素材はアルミ製で、上部にワイヤーが付いており、くるくると巻いて閉める昔ながらのスタイルです。窒素充填パック加工で、100%アラビカのホールビーン。焙煎はミディアム・ダークロースト、内容量は340g。お値段は前回のUSD11からUSD1値下げされ、USD9.99です。スモールロットシリーズでミディアム・ダークの豆は、今回が初めてです。

開封した様子

開封した豆の様子がこちら。他のスモールロットと比べてみると、意外と大きめの豆が使われています。ダークチョコレートのような深さのある香りを感じます。パッケージにはチョコレート、ブラウンシュガー、ブラックベリーとの表記がありますが、フルーティー系の香りは感じません。

焙煎豆の様子がこちら。ミディアム・ダークだけあり色に深みがあり、表面が光沢でテカテカしています。ミディアムローストというより、ダークに近い感じ。ここまで光沢があるのは、ウガンダのコーヒー以来かもしれません。サイズは大きめですがばらつきがあります。今回の豆はカケやチャフがあちこちに散らばっており、これが雑味の原因になりそうです。ここまでカケやチャフがある焙煎豆は、かなり珍しいと感じます。

フレンチプレスとハンドドリップで抽出比較!

それではここからは、フレンチプレスとドリップの2種類で味を検証します。

フレンチプレス

まずはフレンチプレス。粗めにグラインドした後、5分抽出します。17gの豆に対して200Fのお湯を200ml入れ、1分後に攪拌。4分後にプレスしてマグカップに注ぎます。特に引き立つような強い香りは感じず、他のスモールロット同様豆が膨らむ感じはありませんでした。

ハンドドリップ

続いてはドリップコーヒーです。10gの豆を中細挽きでグラインドしたあと、フィルターに入れます。一旦蒸らしたあと200Fのお湯でドリップし、200ml分のコーヒーを抽出します。

味の感想

フレンチプレス

香りはそこまで引き立ちませんが、口に含むと酸味と苦味が少なく非常に飲みやすい印象です。光沢があったので濃厚な飲み口かと思いきやすっきりとした後味で、意外と爽やかにいただけます。アイスコーヒーにも良さそう。ただ冷めてくると徐々に苦味が出てきます。

ハンドドリップ

香りの立ち具合は一般的で、フレンチプレスと比べると苦味が若干強い印象です。ミディアム・ダークローストにしては濃厚さやまろやかさが少ないように感じます。ただ酸味を感じないため、フルーティーな味が苦手な方にはおすすめ。このコーヒー豆に関しては、特にフレンチプレスとの大きな違いは感じませんでした。

最後に

2023年9月後半に登場したドミニカ共和国のコーヒー豆をレポートしました。酸味が少ない飲みやすさはブレンド豆のような印象です。ドミニカ共和国のコーヒーは一貫してすっきりとした飲みやすさが特徴とのことでしたが、まさにその言葉がぴったりです。今年はまだ東南アジア産のスモールロットがお目見えしていないため、次回の産地が楽しみなところとなります。

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