【トルコ】イスタンブールで見かけた猫ちゃん特集!

法律でも保護が定められているイスタンブールの地域猫、街を歩いているとあちらこちらで見かけることができます。なぜイスタンブールはここまで、猫に優しいのかの歴史と共に、実際に見かけた猫ちゃんの様子をレポートします♪

イスタンブールと猫の古い歴史

トルコのイスタンブールには野良猫が多く生息しており、その数は現在10万頭から100万頭以上と推定されています。ローカルは、野良猫ではなく共同で飼っている地域猫という認識が強く、餌を与えたり必要であれば獣医に連れて行くのだそう。この風習には深い歴史があり、オスマン帝国時代の都市の起源にまで遡るとされます。ビザンチン人は、西暦542年に、人口の 20%が病死してしまったユスティニアヌス帝のペストの後、猫の存在が国民の健康に不可欠であることに気づいたため、と考えられています。

またこの国でメジャーであるイスラム教にも起因すると考えられており、全面的に「殺さない、捕獲しない」政策を取っています。法律でも2021年に受け入れられた提案によると、ペットや野良動物には「生き物」の地位が与えられ、動物に対する犯罪に対しては6か月から最長4年の懲役が認められています。 この法律はまた、トルコにおけるすべての野良動物の不妊手術を義務付けています。つまり、イスタンブールの猫は、餌を与えられ虐待を恐れることなく、のんびりと好きな場所で過ごすことができるのびのびとした環境にある、ということになります。

街角で見かけた猫ちゃんたち

ここからは実際に筆者が街を歩く中で見かけた猫ちゃんたちをご紹介します。

道端猫ちゃん

旧市街にあるイスタンブール大学の法律学部のキャンパス手前で見かけた子猫ちゃん。この子たちには見守り隊がいるのか、ケージと餌とお水が配置されています。生後5週間あたりのようで、この秋に生まれた新入り猫ちゃんのようです。

上の画像の弊の上にいた猫ちゃん。塀の上にも餌とお水入れが置かれています。日中暑いイスタンブールですが、涼しげな木陰で寛いでいます。

路面電車が通る大通りの歩道脇に置かれたテーブルと、その脇にいる子猫トリオちゃん。おそらく兄弟だと思われます。ここに座りにくるローカルを待っているのか、このテーブル付近でよく見かけた子たちです。

路地裏にあるビルの裏側の出入り口にいたトーティシェルの猫ちゃん。おそらく使われていない勝手口なのか、紙箱でできた猫のお家とその付近にカリカリが置かれています。

ビルのエントランスでお昼寝しているカリコの猫ちゃん。人通りの多い場所でも、気にならないご様子です。

モスク猫ちゃん

あの有名な世界遺産「アヤソフィア」の礼拝堂内にいた猫ちゃん。カーペットの上でくつろいで毛繕いをしています。こちらの猫ちゃんは比較的人懐っこくて、触っても逃げない子でした。

グランドバザールの真横にある「ヌルオスマニエ・モスク」の敷地内にいた真っ白な猫ちゃん。鋭い目付きで何かを見ています。

お店番猫ちゃん

布地屋さんの店内で販売のお手伝いをしている猫ちゃん。店主に可愛がられているのか、特等席で撫でられ待ちの状態です。

レストランの入り口にいたオレンジ色の猫ちゃん。この子は人にあまり慣れておらず、毛並みはちょっとボサついているのが気になります。

ガラタ塔に続く坂にある絞りたてジュースショップの前にいたカリコの猫ちゃん。この通りがテリトリーなのか、ゆったりと歩いています。

カリコの猫がどこに行くのか付いていくと、数軒先になったブティックの軒先で客引きをしていました。この付近で可愛がってもらっている地域猫だと思われます。

同じくガラタ塔近辺のおしゃれなブティックで見かけたトーティシェルの猫ちゃん。店先ではなくディスプレイの真横で堂々と休んでいます。

ガラタ塔から北の方にある住宅地のペットショップの前。ここでは多数の猫ちゃんを面倒みているようで、餌がたくさん置かれていました。

旧市街の観光客が多いエリアのお土産ものやさんで見かけたタキシードの猫ちゃん。店主の代わりに椅子に座って接客をしています。

こちらはアヤソフィア近くにあるお土産もの屋さんにいたタキシードの猫。お客さんが布地を選ぶのを手伝っているようです。

客引き猫ちゃん

繁華街タクシム付近にあるファーストフードの店頭にいた子。店頭に立ってお客を呼んでいます。

こちらは路地にある素朴な商店の店頭。ここで食事をすると、2匹の猫ちゃんと一緒に過ごせる特典が付いてきます。

アヤソフィア付近にあるガーデンレストランの前で見かけたタキシードの猫ちゃん。この子も通行人を中に勧誘しているようです。

カフェ猫ちゃん

チェンベルリタシュのメトロ駅に程近いカフェにいた猫ちゃん。テラス席に仕切りに座って、忙しい通りの喧騒を眺めています。

おしゃれなカフェの入り口にいる白猫ちゃん。早朝だったので、朝ごはんをお願いに来たようです。

カラキョイのカフェで見かけた猫ちゃん。椅子に座ってくつろぐ様子は、すっかりお客さまです。

同じくガラタ塔付近のおしゃれなカフェで見かけた猫ちゃん。熟睡しているため、ここに座るのは躊躇われます。

広場猫ちゃん

チェンベルリタシュのモニュメントがある広場で見かけたオレンジ色の猫ちゃん。このスクーターがお気に入りなのか、馴染んだ様子で座っています。

待合場所や休憩ポイントとして使われているモニュメントの土台にいた猫ちゃん、ここは広場で売られている屋台の食べ物を食べている人も多く、人慣れしている猫ちゃんが多い印象です。

改札口猫ちゃん

通りを走るメトロの改札口にいた子。人の行き来が激しい狭い空間ですが、全く気にする様子もなく乗客チェックを行なっています。

バザール猫ちゃん

グランドバザールで見かけた黒猫ちゃん。人通りが激しいエリアですが、臆することなく寛いでいます。バザールを見守っているのかもしれません。

おまけ:犬バージョン

ちなみにイスタンブールには、地域猫ほどではありませんが、地域犬も多数見かけました。どの犬も結構大きめですが、吠えることもなく静かに通りで寝ていました。

見かけた犬はどれも大型犬で、小型犬は全く見かけませんでした。どの子も怖がる様子はなく物静かな印象です。お腹が空いている様子もなく、自由な雰囲気でごろりと昼寝をしています。

最後に

2023年9月下旬にイスタンブールの街中で見かけた猫ちゃんのスナップをご紹介しました。とにかくこの街では、猫カフェが要らないほど、あちこちに猫ちゃんを見かけます。猫好きの方は、ぜひ旅行先候補に入れてみてくださいね♪

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