ちょっと遅くなりましたが、2024年11月上旬に登場した2024年最後のスモールロット、ニカラグア産のシングルオリジンコーヒーをご紹介します。
トレジョのスモールロットコーヒーとは?
2020年から本格的にはじまったトレジョの「スモールロットコーヒー」シリーズ。これは小規模なコーヒー園に焦点を絞り、現地農園と直に契約を結んで1年分のコーヒー豆の生産量をそっくり買い取ったコーヒー豆を指します。
同じコーヒー園でもその収穫する年の天候などの条件によって味やクオリティーが変動するため、まさにシングルオリジンならではの一期一会の味わいを楽しめるのが大きな魅力。2020年・2021年はほぼコンスタントにいろんな国のコーヒーが入荷されていましたが、2022年は物流の遅れと人手不足・インフラの要因か頻度が落ち、5種類のみの販売、2023年に入ってからは多少頻度が上がり、7種類の豆が登場しました。2024年は4月末に、まずエチオピア産、6月下旬にケニア産、7月末にブラジル産、8月末にインドネシア産、10月中旬にメキシコ産、そして11月下旬に今回のニカラグア産と合計6種類が登場しています。
これまでのスモールロット・アーカイブ
これまでトレジョに登場したスモールロットシリーズの産地は以下の通りです。
2020年:ニカラグア・パプアニューギニア・ブラジル・ブルンジ・エルサルバドル・ウガンダ・ホンジュラス・ルワンダ・ペルー
2021年:エクアドル・タンザニア・カメルーン・パプアニューギニア・インドネシア(バリ島)・メキシコ・東ティモール共和国
2022年:ブラジル・ケニア・ドミニカ共和国・メキシコ・インド
2023年:エクアドル・ウガンダ・メキシコ・ニカラグア・ドミニカ共和国・グアテマラ・ブラジル
2024年:エチオピア・ケニア・ブラジル・インドネシア・メキシコ、ニカラグア
こうやってみるとニカラグア産は、2020年のサルタナ・デ・ノルテ(Sultana del Norte)、そして2023年に登場したラ・バスティージャに続いて3回目の登場です。さすがコーヒー産地だけあり、コンスタントに登場している印象です。
ニカラグアで最も高い山脈で栽培されたコーヒー!
以前にもご紹介しましたが、ニカラグアはホンジュラスとコスタリカに囲まれ、カリブ海と太平洋に面した立地条件を持ち、コーヒーの生産国として世界的に知られている国。今回のコーヒーは名前の通り、ホンジュラスの国境にほぼ近い北西部・ニカラグアで最も標高の高い山脈のひとつとなるセロ・モゴトンにある家族経営の農場で収穫された豆が使用されています。
オルテス家は1940年代からコーヒー栽培を行う老舗コーヒー農園。シングルオリジンの豆を手摘みし、天日乾燥させた後、カナダで焙煎されるのだそう。
パッケージデザイン
今回のデザインはこのような感じ。赤と緑が施されたクリスマスにぴったりの配色です。赤をバックドロップにした緑のモチーフは、葉っぱのような花びらのような印象を受けます。
サイドのデザインがこちら。トレジョにしては珍しく、前方のデザインと繋がった一体化されたデザインです。品種は100%アラビカ種・焙煎はライト・ロースト。内容量は340gでお値段USD9.99。風味は「ナッティー・カラメル・焼き林檎」と記されています。なかなかユニークな風味だと感じます。
開封した様子
開封した様子がこちら。マットな質感の薄茶色の焙煎豆が入っています。軽めの香ばしい香りがしますが、香り立つほどの強さではありません。
焙煎豆の様子。マットな質感で小ぶりなサイズといった印象を受けます。形は意外と歪。欠けた豆が混じっているものの、バリやカケは綺麗に取り除かれています。
フレンチプレス&ドリップ抽出で比較!
それではここからは、フレンチプレスとハンドドリップの2種類で味を検証します。
フレンチプレス
まずはフレンチプレス。粗めにグラインドした後、5分抽出します。17gの豆に対して200Fのお湯を200ml入れ、1分後に攪拌。4分後にプレスしてマグカップに注ぎます。今回お湯を注いだら、珍しく豆が膨らみました。意外と最近焙煎されたものかもしれません。
味の感想
後味に苦味は感じますが、それほどの強さはなくまろやかな舌触りです。ライトローストですが、思ったほど酸味の主張を感じません。フルーティーなアロマを感じる浅煎りのコーヒー、という感じ。爽やかでスッキリした印象です。
ハンドドリップ
続いてはハンドドリップ。10gの豆を中細挽きでグラインドしたあと、フィルターに入れます。一旦蒸らしたのちに200Fのお湯でドリップし、200ml分のコーヒーを抽出します。フィルターの場合は、お湯を注いでも特に膨らみは感じませんでした。ライトローストらしく、色の深みが少なく感じます。
味の感想
味の感想ですが、なんだか癖のある燻したような不思議な味わいです。ダークチョコレートのようなナッティーな、且つスモーキーな、なんとも形容し難い味わい。今まで飲んだコーヒーには感じられなかったユニークな風味です。ハンドドリップの時にだけ、この微妙な違いを感じます。焙煎の具合なのか、本来の豆の味わいなのかは良く分かりません。ただ確かにパッケージに形容される風味の独特な味わいを感じます。
最後に
2024年最後のスモールロットとなったニカラグア産のセロ・モゴトンをご紹介しました。従来スモールロットコーヒーは毎年春過ぎあたりに登場するのですが、2025年はすでに1月下旬の時点でコスタリカ産のスモールロットが登場します。こちらも近々ご紹介します♪