2025年も続くトレジョのスモールロットコーヒーシリーズ。2025年初は、高品質で知られるコスタリカ産コーヒーが登場しました。今回のChirripóをご紹介します♪
トレジョのスモールロットコーヒーとは?

2020年から続くトレジョの「スモールロットコーヒー」シリーズ。これは小規模なコーヒー園に焦点を絞り、現地農園と直に契約を結んで1年分のコーヒー豆の生産量をそっくり買い取ったコーヒー豆を指します。
同じコーヒー園でもその収穫する年の天候などの条件によって味やクオリティーが変動するため、まさにシングルオリジンならではの一期一会の味わいを楽しめるのが大きな魅力。2020年・2021年はほぼコンスタントにいろんな国のコーヒーが入荷されていましたが、2022年は物流の遅れと人手不足・インフラの要因か頻度が落ち、5種類のみの販売、2023年に入ってからは多少頻度が上がり、7種類の豆が登場しました。2024年は4月末に、まずエチオピア産、6月下旬にケニア産、7月末にブラジル産、8月末にインドネシア産、10月中旬にメキシコ産、そして11月下旬にニカラグア産と合計6種類が登場。2025年は、年明けてすぐ、1月下旬に今回のコスタリカ産がリリースされました。
これまでのスモールロット・アーカイブ
これまでトレジョに登場したスモールロットシリーズの産地は以下の通りです。
2020年:ニカラグア・パプアニューギニア・ブラジル・ブルンジ・エルサルバドル・ウガンダ・ホンジュラス・ルワンダ・ペルー
2021年:エクアドル・タンザニア・カメルーン・パプアニューギニア・インドネシア(バリ島)・メキシコ・東ティモール共和国
2022年:ブラジル・ケニア・ドミニカ共和国・メキシコ・インド
2023年:エクアドル・ウガンダ・メキシコ・ニカラグア・ドミニカ共和国・グアテマラ・ブラジル
2024年:エチオピア・ケニア・ブラジル・インドネシア・メキシコ、ニカラグア
2025年:コスタリカ ☜
こうやって見返すと、意外とコスタリカのコーヒーは初登場です。そしてこの登場以来、現在5月末時点でも新たなスモールロットコーヒーはお目見えしていません。
コスタリカ・チリポ地区のコーヒー

品質の高さで知られるコスタリカのコーヒー、今回は首都サンノゼから南東に位置するチリポのコーヒーとなります。チリポコーヒーは、コスタリカ南部のブルンカ地域、同国最高峰のセロ・チリポ山近くで生産されたコーヒー。この地域は、リバスやペレス・ゼレドンなどの地域を含むエリアで、標高1,100~2,000メートルの高地、火山性土壌、涼しい気候という独自のマイクロ気候が特徴なのだそう。高品質のアラビカ豆の栽培に最適な条件を備えているとのこと。
パッケージには、3つの州にまたがる保護地域となるチリポ国立公園のコーヒーで、野生動物や豊かな森林、そして栄養豊富な火山性土壌に恵まれた場所という説明が書かれています。
パッケージデザイン

今回のパッケージデザインはこのような感じ。テカテカした光沢のある色合いとレトロ感のあるデザインです。中央の点から放射状に広がる幾何学的な模様が全面に入った、青を中心としたマンダラ風のパターンが採用されています。何だか全体的にごちゃごちゃした、トレジョらしくないデザインスタイルです。

サイドのデザインがこちら。おそらくセロ・チリポ山の高原と、そこに生息する蝶々が描かれています。山の頂上から太平洋とカリブ海が見渡せ、多くの野生動物が生息する場所との説明はされていますが、チェリーの加工に付いての記載はありません。
品種は100%アラビカ種・焙煎はミディアム・ロースト。内容量は340gでお値段USD9.99。風味は「ナッティー、香ばしさ、甘い柑橘系」だそう。おそらく酸味が強そうな気がします。
開封した様子

開封した様子がこちら。香りに関しては平均的、そこまで香ばしさが強いとも感じません。

焙煎豆の様子。色は結構濃いめで、ミディアムというよりダークに近い感じ。ただし光沢はなくマットな色合いです。高品質で知られるコスタリカ産だからか、欠けた豆は通常のスモールロットより少なめ。バリやカケも綺麗に取り除かれています。
フレンチプレス&ドリップ抽出で比較!
今回もフレンチプレスとハンドドリップの2種類で味を検証します。
フレンチプレス

まずはフレンチプレス。粗めにグラインドした後、5分抽出します。17gの豆に対して200Fのお湯を200ml入れ、1分後に攪拌。4分後にプレスしてマグカップに注ぎます。豆の膨らみ方もごく普通。特筆することはない感じです。
味の感想

思ったより酸味が少なく、まろやかです。苦味はあるけど渋みは感じません。トースティという表現はぴったりですが、あまり柑橘系の風味は感じません。渋みが少ないのでブラックでも飲みやすく、すっきりとした印象です。
ハンドドリップ

続いてハンドドリップ。10gの豆を中細挽きでグラインドしたあと、フィルターに入れます。一旦蒸らしたのちに200Fのお湯でドリップし、200ml分のコーヒーを抽出します。
味の感想
ハンドドリップだと、より苦味を感じます。そしてこの豆も前回と同じようにごく僅かに燻製のような渋みのような違いを感じます。焙煎した後の保管の際に吸収された湿気のような、 何だかよくわからない燻んだ味わいです。個人的にはよりまろやかさのあるフレンチプレスの方が好みです。
最後に
2025年初のスモールロットシリーズ、5月末にやっとご紹介できました。ここまで遅れても、まだ次のシリーズは登場しておらず、店頭にはこのコーヒー豆が販売されています。気になる方はまだ買えるため、チェックしてみて下さい♪