トレジョ・スモールロットコーヒーシリーズ!ブラジルの「Tropical Bahia」を飲んでみた!

2024年、夏の終わりに登場したのがブラジル・バヒア産のスモールロット。コーヒーの名産地、ブラジルのバランスの良いコーヒーをご紹介します。

トレジョのスモールロットコーヒーとは?

2020年から本格的にはじまったトレジョの「スモールロットコーヒー」シリーズ。これは小規模なコーヒー園に焦点を絞り、現地農園と直に契約を結んで1年分のコーヒー豆の生産量をそっくり買い取ったコーヒー豆を指します。

同じコーヒー園でもその収穫する年の天候などの条件によって味やクオリティーが変動するため、まさにシングルオリジンならではの一期一会の味わいを楽しめるのが大きな魅力。2020年・2021年はほぼコンスタントにいろんな国のコーヒーが入荷されていましたが、2022年は物流の遅れと人手不足・インフラの要因か頻度が落ち、5種類のみの販売、2023年に入ってからは多少頻度が上がり、2月にエクアドル、3月初旬にウガンダ、5月にメキシコ、8月にニカラグア、9月にドメニカ共和国、10月にグアテマラ、そして12月にブラジルと7種類の豆が登場しました。2024年は4月末に、まずエチオピア産、6月下旬にケニア産、そして7月末に今回のブラジル産が登場しました。

これまでのスモールロット・アーカイブ

coffee shrub with ripening berries in lush park
Photo by Michael Burrows on Pexels.com

これまでトレジョに登場したスモールロットシリーズの産地は以下の通りです。

2020年ニカラグア・パプアニューギニア・ブラジルブルンジエルサルバドルウガンダホンジュラス・ルワンダペルー

2021年エクアドルタンザニアカメルーンパプアニューギニアインドネシア(バリ島)メキシコ東ティモール共和国

2022年ブラジルケニアドミニカ共和国メキシコインド

2023年エクアドルウガンダメキシコニカラグアドミニカ共和国グアテマラブラジル

2024年:エチオピアケニアブラジル

世界一の生産高を持つブラジルのコーヒー。スモールロットシリーズにも、今回で4回目と最多の登場を誇ります。こうやって見ると、2021年以外、ほぼ毎年登場しているのが分かります。

ブラジル・バイーア州のコーヒー!

praia do espelho
Photo by Luiz Oliveira on Pexels.com

今回の産地は、南米ブラジル・バイーア州の高地。このバイーアはブラジルの北東地方にあり、収穫シーズンは大雨と高い湿度となります。そのため、太陽光での乾燥が難しく、収穫された熟したチェリーは、農園では加工されず、そのままの状態で雨の降らない地方まで移動されるとのこと。この高温の密閉されたトラックの中で長いドライブを過ごす特殊な発酵プロセスこそが、個性的な味わいを引き出しているとされます。

パッケージの様子

今回のパッケージはこのような感じ。濃い緑を背景にバナナリーフや赤い実のコーヒー、シダなどトロピカルジャングルを彷彿をさせるイラストが描かれています。

サイドはこのような感じ。表面より目を惹く淡いピンク色がアクセントになっています。素材はアルミ製で、正面上部にワイヤーが付いたタイプ。窒素充填パック加工で、100%アラビカのホールビーン。焙煎はミディアムロースト。内容量は340gです。そして今回のコーヒーは、通常の10ドル前後からなんと20%も安価な7.99ドルスモールロット史上最安値で販売されています。なぜ今回だけこのように安価なのかは不明です。

開封レビュー

開封した様子がこちら。パッと見た感じ形と大きさが揃っています。前回のケニアのカラツに比べると、香ばしい香りが引き立ちます。

焙煎豆の様子。均等な色合いの豆は大きさもほぼ揃っており、表面に僅かな光沢を感じます。バリやカケはなく、比較的形も整っており、前回のAAグレードよりも良いのでは?という印象です。

フレンチプレス&ドリップ抽出で比較!

それではここからは、フレンチプレスとドリップの2種類で味を検証します。

フレンチプレス

まずはフレンチプレス。粗めにグラインドした後、5分抽出します。17gの豆に対して200Fのお湯を200ml入れ、1分後に攪拌。4分後にプレスしてマグカップに注ぎます。お湯を注いだ際の焙煎豆の膨らみは多少ある程度ですが、良い香りが漂います。

味の感想

繊細な発酵したフルーツの香りを感じます。軽い味わいで、酸味のバランスの加減が良く、飲みやすい印象。苦味や雑味もそこまで気になりません。ストレートで飲んでちょうど良い感じ。シングルオリジン独特の荒々しさがなく、飲みやすくブレンドしたコーヒーに近い感じ。アフリカ産のコーヒーを飲んだ直後だからか、マイルドな飲みやすさを感じます。

ハンドドリップ

続いてはドリップコーヒー。10gの豆を中細挽きでグラインドしたあと、フィルターに入れます。一旦蒸らしたあと200Fのお湯でドリップし、200ml分のコーヒーを抽出します。今回も挽いた直後から、甘みを含む香ばしい香りを感じます。

味の感想

香ばしさと苦味、発酵したようなフルーティーさのバランスが取れた味わいです。ユニークな味わいは、濃厚さと焦げ臭さとは対極にあり、繊細でクセのあるフルーティーさ。この豆は、シングルオリジンならではの良さが出ていると感じます。この豆を8ドルで楽しめるのは、かなりのコスパの良さです!

最後に

2024年秋に登場したスモールロット。ブラジル産のコーヒー豆は独特のフルーティーな香りと酸味のバランスが良く、シングルオリジンならではのおいしさです。通常よりも安価で販売されているため、今回はかなりおすすめ。8月下旬時点ではまだ店頭にあるため、気になる方はぜひ手にとってみてください。

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