7月上旬以来、9月中旬に店頭に登場したのが、2022年4弾目のスモールロットコーヒー。ドミニカ共和国産のコーヒーをご紹介します♪
トレジョのスモールロットコーヒーとは?
2020年から本格的にはじまったトレジョの「スモールロットコーヒー」シリーズ。これは小規模なコーヒー園に焦点を絞り、現地農園と直に契約を結んで1年分のコーヒー豆の生産量をそっくり買い取るシステムのこと。
同じコーヒー園でもその収穫する年の天候などの条件によって味やクオリティーが変動するため、まさにシングルオリジンならではの一期一会の味わいを楽しめるのが大きな魅力です。2020年・2021年はほぼコンスタントにいろんな国のコーヒーが入荷されていましたが、2022年は物流の遅れと人手不足のせいか、停滞気味で今回のコーヒー豆で4種類目となります。
ちなみにこれまで登場した産地は以下の通りです。
- 2020年:ニカラグア・パプアニューギニア・ブラジル・ブルンジ・エルサルバドル・ウガンダ・ホンジュラス・ルワンダ・ベルー
- 2021年:エクアドル・タンザニア、カメルーン・パプアニューギニア・インドネシア(バリ島)・メキシコ・東ティモール共和国
- 2022年:ブラジル・ケニア・ドミニカ共和国
今回は、ドミニカ共和国産のコーヒー!
今回はスモールロット初となるドミニカ共和国産のコーヒー豆です。カリブ海に浮かぶ小さな島、山岳地帯ではコーヒー豆栽培が盛んに行われており、特にハイチとの国境付近では高品質の豆が採れるのだそう。ドミニカ共和国のコーヒーは一貫してすっきりとした飲みやすさが特徴のようです。
ドミニカ共和国のコーヒー栽培の歴史は古く、1700年ごろにアラビカ種の苗木が持ち込まれたと言われています。夜間の温度が低く、昼間の暑さとの対比、石灰岩質の基盤を腐葉土が覆う土壌がコーヒー栽培に適しており、高品質のコーヒー豆栽培が行われています。
特徴
今回のコーヒー豆は、島のほぼ中央に位置するラ・ベガ州ハラバコア地域のもの。このハラバコア地方は、肥沃な山間部の土壌と気候を持ち、縦長の立地というコーヒーの栽培に最適な条件を持つとのこと。今回の焙煎豆は、ここで30年以上にわたって家族経営でコーヒー栽培を行っているフェルナンデス農園のものと書かれています。
海抜4,500フィート(1,370メートル)で栽培されるチェリーは、伝統的に、完熟した状態で収穫されます。木に実ったまま過熟させることで、高いレベルの自然な甘みが引き立つだからなのだそう。収穫後は21日間乾燥させた後、ゆっくりとミルで挽き、さらに30日間寝かせてから焙煎を行うこだわりが詰まっています。
パッケージ・デザイン
今回のパッケージデザインはこのような感じ。トレジョにしては珍しい6色のパステルカラーが使われた抽象的なデザインです。山を連想させるような色はサイドの部分まで伸び、両サイドは異なった色を採用した凝ったデザインです。ただ、トレジョのデザインにしてはちょっと遊び心が少ない印象を受けました。
素材はアルミ製で、正面上部にサイドに引いて開けるタブとジップ付き。窒素充填パック加工で、100%アラビカのホールビーンが使われています。焙煎はミディアム・ロースト、内容量は340g。お値段はUSD9.99です。
開封レビュー
開封した様子がこちら。開けた瞬間に香ばしいコーヒー豆の香りが引き立ちます。一瞬「これダークロースト?」と思うほど、豆の色は濃い目。今回はフレーバーノートに「乾燥チェリー・レーズン・プラム」の表現が使われていますが、
豆の状態はこのような感じ。形はほぼ均等で、やや光沢があります。カケのある豆も混ざっていますが、スモールロットでは通常運転。色が均一で綺麗な見た目です。
フレンチプレス&ドリップ抽出で比較
それではここからは、フレンチプレスとハンドドリップの2種類の抽出方法で味を検証します。
フレンチプレス
まずはフレンチプレス。粗めにグラインドした後、5分抽出します。17gの豆に対して200℉(93℃)のお湯を200ml入れ、1分後に攪拌。4分後にプレスしてマグカップに注ぎます。お湯を注ぐと、香ばしくまろやかな香りが立ちました。
味の感想
非常にまろやかな味わいです。酸味が少なく、香りもまるいのでアロマ・味共にまろやかさを楽しめます。 フルーティーさも感じますが、酸味がそれほどなくコクは少なく飲みやすい印象です。ガツンとした荒々しさが少なく、お茶の時間やランチの後の一杯などにも良さそうです。
ハンドドリップ
続いてはハンド・ドリップ。10gの豆を中細挽きでグラインドしたあと、フィルターに入れます。一旦蒸らしたあと200Fのお湯でドリップし、200ml分のコーヒーを抽出します。
味の感想
こちらも同じくまろやか。そして後味に苦味が残らず爽やかです。ハンドドリップ同様、濃厚さとコクはそこまで感じませんが、雑味も少なくストレートで飲むのにぴったり。繊細な味を堪能できるコーヒーです。
最後に
今年3回目の登場となったスモールロットコーヒー。ドミニカ共和国のコーヒー豆は、特徴にも挙げられるように飲みやすい印象を受けました。年末に新たなシリーズが登場するのか、今年はこれで終わってしまうのか検討もつきませんが、次回見かけたらレポートします♪