トレジョ・スモールロットコーヒーシリーズ!メキシコの「Organic Chiapas Mexico」を飲んでみた!

5月末に店頭に登場した新たなスモールロット、今回はなんとオーガニックのコーヒー豆です。コーヒーの産地として知られるチアパス産の焙煎豆をご紹介します。

トレジョのスモールロットコーヒーとは?

2020年から本格的にはじまったトレジョの「スモールロットコーヒー」シリーズ。これは小規模なコーヒー園に焦点を絞り、現地農園と直に契約を結んで1年分のコーヒー豆の生産量をそっくり買い取ったコーヒー豆を指します。

同じコーヒー園でもその収穫する年の天候などの条件によって味やクオリティーが変動するため、まさにシングルオリジンならではの一期一会の味わいを楽しめるのが大きな魅力です。2020年・2021年はほぼコンスタントにいろんな国のコーヒーが入荷されていましたが、2022年は物流の遅れと人手不足・インフラの要因か頻度が落ち、5種類のみの販売、2023年に入ってからは頻度が上がり、2月にエクアドル、3月初旬にウガンダ、5月に今回のメキシコの豆が登場しています。

ちなみに2020年から今までに登場したスモールロットは以下のようになります。

メキシコ・チアパスのコーヒー!

city people art street
Photo by Roger Ce on Pexels.com

今回の産地は、メキシコ南部のチアパス州。スモールロットシリーズでは、2021年に一度、ピーベリーのみを使った焙煎豆が登場しています。上質なコーヒー豆の産地として知られるだけあり、サンフランシスコでも、スペシャリティーコーヒー店でシングルオリジン豆の産地としてよく聞く地名となります。軽くて繊細な風味と豊かで爽やかな酸味、ライトからミディアムのボディが特徴とされます。

パッケージ裏の説明によると、メキシコとグアテマラの国境沿いのゴールドフリンジと呼ばれる肥沃な土壌で栽培されたチェリーで、収穫後に水に浸し発酵させた一般的なウォッシュドプロセスが用いているのだとか。USDA認定のオーガニック豆がスモールロットで登場するのは、ペルーのカハマルカ以来まさに2年半ぶりです。

パッケージデザイン

今回のパッケージはこのような感じ。黒色に白のフォント、カラフルな花のモチーフが使われています。中央上にはトライブ柄のような模様が入っています。トレジョにしてはシンプルなデザインです。

サイドのデザインはこのような感じ。珍しく左右対称で、フロントのお花が延長された形で描かれています。今回のコーヒー豆は、内容量340gライトロースト100%アラビカ種。気になるお値段は1ドル上がってUSD11です。値上がりはしているものの、オーガニック豆にしては良心的な値段。風味はダークチョコレート、キャラメル、ドライフルーツ。裏面には、コーヒー園の立地の説明と、飲み方の説明が書かれています。

開封した様子

こちらが開封した様子。今回のパッケージは前方にガス抜きのバルブが付いたアルミ素材で、上部をくるくる巻いて保管するタイプ。香りたちはごく普通。そこまで強くはありません。

ライトローストらしい焼き色で、表面の光沢がなくマットな質感です。形は揃っておらず、大小さまざま。歪な形のものも多く、色以外の均等性はありません。

フレンチプレスとハンドドリップで抽出比較!

それではここからは、フレンチプレスとハンドドリップの2種類の抽出方法で味を検証していきます。

フレンチプレス

今回もフレンチプレス用にグラインドした後、5分抽出します。17gの豆に対して200Fのお湯を200ml入れ、1分後に攪拌。4分後にプレスしてマグカップに注ぎます。前回と同じように焙煎豆の膨らみはそこまでなく、香りはごく平均的に広がるといった感じです。

ハンドドリップ

続いてはハンド・ドリップ。10gの豆を中細挽きでグラインドしたあと、湿らせた紙フィルターに入れます。一旦蒸らしたあと200Fのお湯でドリップし、200ml分のコーヒーを抽出します。画像は蒸らしの段階ですが、豆の膨らみはそこまで感じませんし、これといった香りの特徴も思い浮かびません。

味の感想

フレンチプレス

シングルオリジン特有のフルーティーさが少なく、苦味を感じます。全体的にクセがなく、同時にこれといった特徴も見当たらず、敢えて言えば渋味が引き立つといった感じ。どちらかというと渋味に香ばしさが勝っており、ダークチョコレートの要素は感じます。フレンチプレスで楽しめるコーヒーオイルからのマイルドなボディーもそこまで感じません。なんだか肩すかしを食らったような味わいです。

ハンドドリップ

意外とフルーティーさがなく深みがあります。ただし、おそらく豆の選別が甘いことから雑味を感じます。喉に引っかかるような苦味は、好きな人なら好きな味。軽いコーヒーが好きな方は苦手に感じるかもしれません。苦味があるので、ミルクを加えたカフェオレなんかが合いそうです。この深さと苦さを活かして甘いものを一緒に食べるのも良さそう。シングルオリジンならではのフルーティーさを感じないのは意外です。

最後に

5月末に登場したチアバスのオーガニックコーヒー豆をご紹介しました。2021年・2022年ともに毎年必ず一回は登場するメキシコのコーヒー、今回のチアパス州と去年のベラクルーズ州に加えて、オアハカ州も人気の産地なので、来年はこちらが登場するかもしれません。今後の産地を楽しみにしつつ、また登場したらレポートします♪

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