【サンフランシスコ・グルメ】廃棄食材をアップサイクルする個性派レストラン「Shuggie’s Trash Pie」

2022年に登場した廃棄食材を使ったメニューを提供するレストラン「シャギーズ・トラッシュパイ」。環境と食品ロスに配慮し、サステイナブルな取り組みを行うユニークなレストランは、個性的な魅力満点です。

廃棄食材をアップサイクルするエコなレストラン

2020年6月にサンフランシスコのミッション地区にオープンしたのが、「シュギーズ・トラッシュパイ」。地元の農家と特別契約を結び、茎から葉まで丸ごと一株のカリフラワーやしおれた青菜、不格好なマッシュルームに傷だらけの果物など、廃棄処分される食材のみを買い付け再利用するレストランは、廃棄食材をアップサイクルする試みが取り入れられています。不揃いなきゅうりを買い付けてピクルスを作るオーナー夫妻が、同じく廃棄食材を使ったレストラン事業も立ち上げたのが背景となります。

シュギーズ・トラッシュパイの場所とアクセス方法

23番通りとバーレット通りの角にあるレストラン、ヒップな界隈で知られるミッション地区の南端に位置します。ユニオンスクエアからのアクセスは、BARTの利用が便利です。パウエル通り駅から南に向かう全線を使い24番通りミッション駅で下車、ミッション通りを1ブロック北上し、23番通りを左折します。そのまま1ブロック歩くと左側にレストランが見えてきます。移動時間は約15分です。

レストランの外観

こちらがレストランの外観。サンフランシスコでよく見かけるビクトリアン様式の建物の一階部分が、黄色と緑のバイカラーで大胆に塗られており、大きな看板が遠くからでもかなり目立ちます。アーストーンの建物が多い通りで、一際派手な存在だと言えます。

レストランの内観

店内はテーマカラーと同様に緑と黄色のふた部屋に分かれています。まずはメインエントランスから入った黄色の部屋の様子。左手にオープンキッチンとカウンターがあり、窓と壁沿いにテーブルが並べられています。奥の壁にはタイガーのイラスト、唇の形をしたソファーなど家具ともに黄色がふんだんに使われた遊び心のある内装が採用されています。

こちらが緑色をテーマとしたダイニングエリア。煌びやかなバーカウンターのほか、イングリッシュ・ブルドッグの置き物に蛇の壁画など、天井から床までとにかく一面カラフル。サイケデリック・マキシマリストのようなカオスな内装で、非常に個性的です。

メニューとオーダーしたもの

メニューはこのような感じ。テーブルに案内してもらうと同時に紙製で印刷されたメニューを手渡してもらえます。内容は大きく分けるとアルコールメニューとフードメニューがほぼ半分づつ。ドリンクメニューは主にナチュラルワインを提供しています。

食事メニューは、前菜・メイン・ピザの3種類に分かれており、種類はそこまで多くない印象です。

メニューの裏側には、温暖化し続ける地球における食料の未来についての対策として食材をアップサイクルする重要性や、食品廃棄が気候変動の一因であり、個人が大きな影響を与えることができる世界的危機の一分野であるというレストランのメッセージが明記されています。

The Goddess (USD13)

ここからはオーダーしたメニューをご紹介します。まずはアペタイザーの「女神サラダ」。サラダ葉が串に刺さった斬新な見た目で、プレートの代わりに使われる陶器にドレッシングが滴っており、なんとも斬新な見た目です。

サラダは萎びたサラダ菜の他、スイートピーと歪な形のゴールデンベリー、規格外の大きさと思われる小さめの紫色のエダブルフラワーがトッピングに付いてきます。通常のサラダ葉と比べると多少シャキシャキ感に欠けますが、程よいスパシーアボカドドレッシングで美味しくいただけます。

The Leek-y Cauldron (USD20)

続いて登場したのが「リーキーカリドロン」。萎れたリークとシャーロットを食材に使ったフォンデュで、焼きたてのパン生地が付いてきます。

ビアンカソースの中に結構な量のリークやブロッコリーの芯部分が入っており、食べ応えも抜群です。

タバスコソースはありませんが、中華料理店でよく見かける手作りチリソースを持ってきてもらえます。

Cheddah & Feta (USD20)

こちらがレストランの看板メニュー「トラッシュパイ」。使用済みのオート麦粉(オート麦ミルクを加工した後に残る穀物の部分から挽いたもの)と、残った乳清を原材料したピザ生地の上に、これまた廃棄食材が乗せられて焼かれています。通常のピザに比べると生地部分の塩気が強く、ドリンクに合いそうな味わいです。こちらもかなりのボリュームがあるため、数人でつまむのにぴったりです。

最後に

外観から内装、メニューまで全て個性的で類を見ないサンフランシスコのレストラン「シャギーズ」をご紹介しました。ちなみに入荷する食材は季節や条件によって変わってくるため、月に3つ程度のメニュー変更があります。サンフランシスコでサステイナブルな取り組みを行うレストラン、賛同したい方はぜひ試してください。

店舗情報

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