【最新トルコ】イスタンブールの観光名所。世界遺産のバシリカ・シスタン(地下宮殿)、2023年秋の様子

イスタンブールの観光名所として知られるユネスコ世界遺産「バシリカ・シスタン」。2023年秋時点での営業時間や料金、チケットの買い方、入り口の様子から、メドゥーサなどの見どころなどをご紹介します♪

世界遺産「バシリカ・シスタン」とは?

ユネスコの世界遺産リストに登録され、トルコの観光地リストに名を連ねる「バシリカ・シスタン」は、イスタンブールで最大の古代地下貯水槽です。532年に大宮殿の水を貯めるために建設され、約138メートル(453フィート)×65メートル(213フィート)、面積にして約9,800平方メートル(105,000平方フィート)の地下室に、80,000立方メートル(2,800,000立方フィート)の水を貯めることができるとされます。アヤソフィアブルーモスクに並ぶ、イスタンブールの人気観光スポットです。

概要

  • 名前:Basilica Cistern(Yerebatan Sarnıcı)
  • 住所:Alemdar, Yerebatan Cd. 1/3, 34110 Fatih/İstanbul, Türkiye
  • 最寄駅:路面電車(T1ライン)スルタンアフメット駅 から徒歩2分
  • 営業時間:9AM-10 PM
  • 入場料:450TL
  • オンラインチケット購入先:Passo
  • 所要時間:約1時間

エントランスの様子

T1ラインの路面電車が走る通り沿いに、エントランスに続く列を作る形が取られています。路面電車の駅を降りると、通り向かいに列があるため、迷うことはありません。列はふたつに仕切られていますが、エントランスに向かって右手が既にチケットを持っている列左側がチケットを購入する列です。事前にチケットを購入していない場合は、左側の列に並ぶと、そのままチケットブースに誘導されます。

入場までの流れ

こちらがチケットを持っていない人用の列になります。ここの施設は営業時間が長く、夜10時まで開いているため、アヤソフィアやブルーモスクに並ぶほど列は長くはありません。チケットを持っていなくても、列は比較的スムーズに流れます。

館内に入るとすぐ左手にチケットブースがあるので、こちらの窓口でチケットを購入します。値段は2023年10月の時点で450TL(約16ドル程度)です。クレジットカードはもちろん、Apple Payでの支払いも可能です。

チケットを購入すると、画像のようなレシートの紙に印刷されたチケットを渡されます。こちらを地下に続く通路に待機する係員に提示し、スキャンしてもらうと完了です。

後は人の流れに沿って、地下に続く通路を進み左手にある階段を使って地下まで進みます。

地下に続く階段ですが、幅が広く、両脇に手すりもあります。車椅子の場合は、階段の流れを一旦閉じて、車椅子専用のカートを使って下ろしてもらうシステムになります。

地下宮殿の見どころ

ここからは、地下宮殿の見どころを紹介します。まずは、地下に広がる独特のダイナミックな空間にあります。天井に続く高さ9メートル(30フィート)の大理石の柱336本が林のように並ぶ様子はまさに圧巻です。28本の柱が5メートル(16フィート)間隔で12列に続く様子は、宮殿という例えがぴったりです。

円柱の柱頭は主にイオニア式とコリント式で、彫刻のないドーリス式の柱頭もいくつかあるとのこと。ただし天井が高く、薄暗いため柱頭の細部は、あまり確認できません。

聖堂の柱の大部分は、アヤソフィアの建設に使われたものと共に、帝国の様々な地域から古い建物の廃墟から略奪し、コンスタンティノープルに持ち込まれたと考えられています。そのため、一貫性に欠け、異なる種類の大理石と花崗岩から彫られているのが特徴です。

宮殿の中は奥行きがあり、通路に沿って進むことができます。至る所に彫刻やアート作品が飾られている他、時間によって照明の明るさや色が変わるので、さまざまな雰囲気の写真を撮影することができます。

こちらが北西隅にあり、観光の目玉ともされるメンドゥーサの柱です。この柱の起源は不明ですが、ローマ時代後期の建物から撤去された後、貯水槽に持ち込まれたと考えられています。

またなぜ顔が真下や真横を向いているのか、柱の床部分に使われているのかも分かっていないのだそう。おそらく価値が分からず、土台のように扱われたのではとも言われています。

宮殿内に展示されているさまざまなアートに関しては、こちらのサイトからチェックできます。また、この貯水槽は、1963年のジェームズ・ボンド映画『ロシアより愛をこめて』のロケ地として使用されたことでも知られています。

出口近くほぼ最後の見どころとなるのが、ヘンズ・アイ・コラムと呼ばれる柱の彫刻です。古代の文献によると、この柱に刻まれた目と涙の彫刻は、バシリカ聖堂の建設中に亡くなった何百人もの奴隷に捧げられたものであるとも、貯水槽の建設中に亡くなった奴隷たちへのオマージュとも言い伝えられています。

貯水槽の水は一貫して澄んでおり綺麗な状態です。気をつけて観察するといろんな床部分から、湧き水が出ているのを確認することができます。

地下室内の空間は一方通行ではなく、入り口に向かって戻ることも可能ですので、見逃したアートなどがあったら戻って再度観覧したり写真を撮ることも可能です。地下の雰囲気を満喫したら、後は出口に繋がる階段を上がると屋外に繋がります。

出口の様子

階段を上がったら、小さなギフトショップがあり、そちらを抜けてから屋外に出ることができます。出口から出た場所は小さな広場となっており、ベンチなども置かれています。グループで分かれる場合は、こちらで待ち合わせも可能です。

最後に

イスタンブールの旧市街、観光名所のひとつである「バシリカ・シスタン」をご紹介しました。2023年10月の段階では、かなりの観光客でごった返えしている印象です。人混みを避けたい方は、開館すぐ、もしくは午後遅くの時間がおすすめです。ここからアヤソフィアとブルーモスクは歩いてすぐの場所なので、そのまま観光するのに便利です。イスタンブール観光の際に、ぜひ参考にしてください。

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