【シンプルライフ】育てやすい観葉植物。ペペロミア・コレクション15選!

近年観葉植物として人気のペペロミア。ペペロミア・ホープをはじめ、いろんな種類があるため徐々に集めている、と言う方も多いのではないでしょうか? 今回は筆者が実際に育てているペペロミアの種類を中心に、独特の花の形や育て方・増やし方など画像と共にご紹介します。

ペペロミアの特徴

育てやすい観葉植物として良く聞くペペロミア。主にアメリカ大陸の熱帯地域に自生するトロピカルな植物で、1,500ほどの種類があると言われています。種類の多さと葉の綺麗な形や模様が、近年観葉植物として人気に。多肉植物と同様、葉挿しや挿し木で簡単に増やすことができるのも特徴です。

ペペロミアの花の様子

どのペペロミアも同じような見た目の花が咲き、その花の形からペペロミアであると判別できます。花は画像のように細長く白っぽい茎のような見た目で、草のような青っぽい香りがします。決して花を鑑賞して楽しむ種類ではありませんが、これはこれで愛おしい見た目です。

基本的にペペロミアは根が短く細いため、どんどん大きくなったり、それに伴って鉢替えをする、という必要はありません。観葉植物を置くスペースが限られてされている方にも向いています。

【1】ペペロミア・ウォーターメロン(スイカぺぺ)

ペペロミアの中でも、特に目を惹くのがこの「ペペロミア・ウォーターメロン (Peperomia Watermelon)」。正式名称はペペロミア・アルギレイア。特徴は、やはり葉の模様がスイカに似ていること。楕円形の葉の形とスイカのような模様、それと赤い茎がまさに観賞用にピッタリです。

乾燥気味の土と、直射日光の当たらない明るい場所を好みます。茎を切って水に挿したり、葉を半分に切って土に挿すとそこから小さな芽が出てきます。扱いやすいく栽培しやすい種類なので、初心者にもぴったりです。

*ペペロミア・ウォーターメロンの増やし方

ペペロミア・ウォーターメロンは水挿しと葉挿しが主流です。

葉挿しから出た芽

土挿しですが、葉を半分に切って土に挿すと、10週間ほどで小さな芽が出てきます。土は湿った状態を保つために、乾き切る前にスプレーをする必要があります。できるだけ湿度の高い環境が良いため、ラップを掛けたり密封容器に入れると成功しやすいです。

また茎の部分を切って、水に挿しておくと、約6週間程度で根が出ます。そのまま土に植えるか、その状態で根の部分に小さな芽が生えるまで待って土に植える方法があります。ただ筆者の場合は根っこは出ても、そこから芽が出たことはなくまだ成功したことがありません。

【2】ペペロミア・ホープ

以前の記事でも紹介したことのある「ペペロミア・ホープ(Peperomia Hope」。丸くぽってりとした肉厚の葉と太めの茎をの持ち、比較的ゆっくりと成長し長いトレイルを作ります。

ころんとした葉っぱは多肉質で、多肉植物に似た質感を持ちます。葉が分厚くしっかりとしているので、多少日当たりが良い場所でも葉焼けの心配はありません。

*ペペロミア・ホープの増やし方

ペペロミア・ホープは葉と茎、両方を使っての増やし方ができます。挿し木の場合は、そのまま挿すだけ。葉と茎の境目部分から根が出ます。

また茎が長い場合は、それぞれ葉の部分で切り分けて水挿しも可能。茎の部分から根が出るとのことですが、これは現在検証中。どちらの方法も、比較的ゆっくりなのが特徴です。

【3】ペペロミア・ロッソ

深緑の葉と真っ赤な葉裏が印象的なのが「ペペロミア・ロッソ (Peperomia Rosso)」。ツンと尖った葉のシルエットと光によって陰影ができる艶々とした葉の表面が特徴です。

葉の裏側は真紅で、表面の深緑との組み合わせが非常に魅力的で、インテリアの主役になってくれそう。直接当たらない日光と、乾燥気味の土を好みます。

*ペペロミア・ロッソの増やし方

葉の根元を土挿しするとそこから小さな芽が出てきます。ペペロミアの中でも比較的発芽しやすく、増やしやすいのが特徴です。

【4】ペペロミア・リップル

ガサガサとした質感と深いシワのような葉が特徴なのが「ペペロミア・リップル (Peperomia Ripple)」。陰影のある葉の模様は、光沢のある深い緑色をしています。

葉っぱの質感がダンボールのようにゴワっとしているのが特徴。直射日光を避けた明るい場所と乾燥気味の土を好みます。

*ペペロミア・リップルの増やし方

ロッソと全く同じ要領で、葉を土に挿して増やします。ただし、個人的に発芽率はロッソほど頻繁ではなく、なかなか増やすのが難しい種類と感じます。

【5】ペペロミア・ルビーキャスケード

まんまるのふっくらした葉がトレイルを作る「ペペロミア・ルビーキャスケード (Peperomia Ruby Cascade)」。手入れが簡単であることと、華やかな見た目でアメリカではここ数年人気の観葉植物です。多肉植物に似た性質を持ち、直射日光の当たらない明るい環境と乾燥気味の土を好みます。

まん丸な葉の裏側は真っ赤で、トレイルを作ると長く伸びた赤色の葉裏が非常に映えます。ボリュームのある鉢だとインテリアの主役になってくれるほどの存在感に。ぷっくりとした厚みのある葉の張りがなくなってきたら、水やりのサインです。

*ペペロミア・ルビーキャスケードの増やし方

伸びた茎の節目から根が出るため、茎の部分を水挿しにするか、そのまま湿った水苔の上に置くとそこから根が伸びてきます。ある程度根が伸びたら、新芽が出てきます。湿度と温度が適度に高い環境だと、より簡単に増やせます。

【6】ペペロミア・プテオラータ

縦線が入った縞々のような葉の模様と、くすんだ赤色の茎が映えるのが「ペペロミア・プテオラータ(Peperomia Puteolata)」。葉の表面は模様に沿ってデコボコしており、触るとゴワゴワした厚紙のような質感をしています。

濃い緑・薄緑・茎の部分の朱色のコントラストが映え、サイドテーブルの上にちょこんと置いてあるだけでも存在感を醸し出してくれるのが魅力。乾燥気味の土を好むので、土が完全に乾いてから水やりを行うと根腐れを防げます。

*ペペロミア・プテオラータの増やし方

茎の節目部分を水に漬ける水挿しができ、同じ要領で挿し木も可能です。ペペロミアの根は細く繊細で傷つきやすいのが特徴です。一旦土に挿したら、抜かずにそのままの状態をキープしましょう。

【7】ペペロミア・シルバーフロスト

まるでシルバーのグリッターが葉の表面に掛かったような見た目が特徴なのが「ペペロミア・シルバーフロスト(Peperomia Silver Frost)」。葉に模様はないものの、一面シャイニーな光沢は存在感抜群です。

葉っぱ自体に厚みはそれほどありませんが、茎の部分に水分を多く含みます。そのため、こちらも完全に乾燥した後に水やりを行います。

*ペペロミア・シルバーフロストの増やし方

基本的にリップルと全く同じ方法です。

【8】ペペロミア・ベルデ

真っ青な新緑が見事なのが「ペペロミア・ラナ・ベルデ(Peperomia Rana Verde)」。エメラルドグリーンのように映える葉色が特徴です。茎の部分は対照的に朱色なのも、おしゃれ。鮮やかな明るいグリーンが、お部屋の印象をパッと明るくしてくれます。

*ペペロミア・ベルデの増やし方

基本的にリップルと全く同じ方法で行います。ただ葉が薄いため、土挿しの場合に土の湿度が高いと葉っぱが痛み、腐れてしまうことが多くあります。使う土は、濡らしすぎないのがコツです。

【9】ペペロミア・プロストラータ

小さな楕円形の葉っぱに亀の甲羅のような模様が入っているのが「ペペロミア・プロストラータ(Peperomia Prostrata)」。葉の形と模様が亀の甲羅に似ていることから「ストリング・オブ・タートルズ」とも呼ばれます。まん丸の葉は肉厚で、ぷっくりとした質感をしています。成長が早く、あっという間に長いトレイルを作ります。

生い茂ったように伸びるトレイルの茎部部分は薄赤で、見栄えが良いのも魅力。まるで模様入りのビーズを繋いだネックレスような見た目がゴージャスです。多肉植物と同じ性質を持ち、直射日光を避けた明るい場所と乾燥気味の土を好みます。

*ペペロミア・プロストラータの増やし方

ペペロミア・プロストラータは、非常に簡単で一定の長さの茎を切ってそのまま土に挿すだけ。根が出るのを待たなくても、比較的簡単に成長してくれます。お世話が簡単なので、初心者にもおすすめです。

【10】ペペロミア・オブツシフォリア

まるでゴムの木のような見た目で、どっしりとした印象と見た目なのが「ペペロミア・オブツシフォリア(Peperomia Obtusifolia)」。他のペペロミアに比べて地味な印象ですが、その分どんなインテリアにも溶け込んでくれます。同じく直射日光を避けた明るい室内と乾燥気味の土を好みます。

厚さのある大きめの葉は光沢があり、葉のまわりにうっすらとくすんだ赤の細い縁取りがあります。主役にはならないけれど、しっくりとお部屋に馴染む観葉植物は、シンプルなインテリアに良く合います。

*ペペロミア・オブツシフォリアの増やし方

茎の部分を切り、4時間ほど切断部分を空気に当てて乾燥させます。切断部分が乾いたあとに水挿しを行い、しっかりと根が成長したら土に植え替えます。

【11】ペペロミア・オブツシフォリア・バリエガータ

オブツシフォリアの緑の葉に、模様が入ったバージョンが「ペペロミア・オブツシフォリア・バリエガータ(Peperomia obtusifolia Variegata)濃い緑から明るい黄色まで葉によって変わる繊細な模様を楽しめます。多肉質の茎と葉を持ち、乾燥気味の土を好むため水やりを頻繁に行わないで良いのも特徴です。

*ペペロミア・オブツシフォリア・バリエガータの増やし方

ペペロミア・オブツシフォリアと全く同じ方法で行います。

【12】ペペロミア・スキャンデン バリエガータ

葉から茎まで全ての箇所に水分を含んだペペロミアが「ペペロミア・スキャンデン バリエガータ(Peperomia Scanden Variegata)」。非常に多肉質で、茎の部分が太くみずみずしいのが特徴。張りのある茎と葉は、柔らかい質感で真っ直ぐ自力で伸びることができません。添え木を使うか、吊るしてトレイルにする方法がおすすめです。

*ペペロミア・スキャンデン バリエガータの増やし方

ペペロミア・スキャンデンは、非常に増やし方が簡単です。茎のどの部分を切っても、水挿しすることで根が出てきます。好きな箇所を切って、水に挿し、根がある程度成長したら土に植え替えます。

【13】ペペロミア・ギニー

葉を縁取るような蛍光ピンクと、黄色と緑の模様が特徴的なのが「ペペロミア・ギニー(Peperomia Ginny)」。多肉質でオブツシフォリアと似ており、お世話も仕方もほぼ同様です。

葉はオブツシフォリアよりやや薄めで、革のようなざらっとした質感をしています。1枚1枚異なる葉の模様は、見ていて飽きません。

*ペペロミア・ギニーの増やし方

オブツシフォリアと同じ要領で増やすことができます。

【14】ペペロミア・アングラータ

ペペロミア・とよく似たゴワゴワした葉質とストライプが特徴なのが「ペペロミア・アングラータ(Peperomia Anglata)」。葉の形が昆虫に似ていることから、ペペロミア・ビートルズとも呼ばれます。

濃緑の葉色と3本の黄緑色のストライプが映え、トレイルが伸びるとさらに華やかな見た目を演出してくれます。別名「ペペロミア・クアドラングラリス(Peperomia Quadrangularis)」とも呼ばれ、アメリカではこの名称が主流です。

*ペペロミア・アングラータの増やし方

ペペロミア・アングラータの増やし方は、ペペロミア・プロストラータとほぼ同じで茎の節目の部分を土に挿すだけです。鉢の表面に挿していくだけなので、水挿しの必要はありません。

【15】ペペロミア・バーティキラタ

繊細な葉の模様とバーガンディの葉裏と茎が特徴なのが「ペペロミア・バーティキラタ(Peperomia Verticillata)」。濃い緑に映える模様は、葉裏の赤と非常に対照的。またペペロミアにしては珍しく葉が薄くサテンのように柔らかくふんわりとした質感を持ちます。

高く伸びると徐々に重さで茎が曲がってきます。その際には暫定するか、そのままトレイルのように垂らすこともでき、好みで違った見た目を楽しめます。

*ペペロミア・バーティキラタの増やし方

伸びた茎の部分を切り取り、葉が生える節の部分を水挿しします。もしくはそのまま深めに挿し木にする方法もあります。

基本的なペペロミアの増やし方

それぞれのペペロミアで説明しましたが、基本的にペペロミアは葉と茎の節目から根が出てきます。葉の部分を水苔に挿しておくとそこから小さな芽が複数出て、徐々に大きくなります。湿度を高めるために、密封容器に入れておくとより効果的です。

ある程度大きくなったら、あとは土に植え替え、成長に従い鉢を大きなサイズに替えていきましょう。土は最初は湿り気味に、それから徐々に乾燥させていきます。

最後に

去年のホームステイから、少しずつ集めているペペロミアをご紹介しました。どの種類も比較的お世話が楽で、数日間家を開けても特に問題がないのが利点と言えます。また簡単に増やせるため、増やす楽しみも同時に味わえます。気になる種類があったら、ぜひお家にお迎えしてみてください♪

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