2021年10月上旬にトレジョの店頭に新たにスモールロットコーヒーの新シリーズが登場しました。今回のコーヒー豆は、メキシコ産のピーベリーが使われた「フィンカ・カステペック」です。こちらのコーヒー豆をご紹介します♪
トレジョのスモールロットコーヒーとは?
2020年から本格的にはじまったトレジョの「スモールロットコーヒー」シリーズ。これは小規模なコーヒー園に焦点を絞り、直に契約を結んで1年分のコーヒー豆の生産量をそっくり買い取るシステムのこと。
同じコーヒー園でもその収穫する年の天候などの条件によって味やクオリティーが変動するため、まさにシングルオリジンならではの一期一会の味わいを楽しめるのが大きな魅力です。
ちなみに去年2020年にトレジョに登場したスモールロットコーヒーの産地は、ニカラグア・パプアニューギニア・ブラジル・ブルンジ・エルサルバドル・ウガンダ・ホンジュラス・ルワンダとベルー、の9箇所。2021年は、エクアドル・タンザニア、カメルーン・パプアニューギニア・インドネシア(バリ島)、そして今回のメキシコの6箇所になります。
スモールロット初のメキシコ産コーヒー豆!
今回登場したのが、意外にも初となるメキシコ産のコーヒー。フィンカ・クステペックと呼ばれる「クステペック農園」のコーヒー豆です。メキシコのコーヒー産地のひとつ「チアパス州」の海抜3,500フィート(1,066m)の山岳地帯にあるクステペック渓谷で栽培されたコーヒー豆だそう。
赤道に近いメキシコはコーヒー栽培も盛んで、ベラクルース州・オアハカ州、そして今回フィーチャーされたチアパス州が3大コーヒー産地として知られています。一般的にメキシコ産のコーヒーは、酸味が少なくバランスが良いとして知られています。
パッケージの様子
毎回お楽しみのパッケージの様子。今回はほぼ黄色が全体を占め、かなりの存在感です。正面部分は手描き風のフォントが使われており、イラストが全くない非常にシンプルなデザインが採用されています。
素材はアルミ製で、正面上部にサイドに引いて開けるジップロックが付いています。今回はじめてパッケージに「Nitrogen Flushed Bag 」との記載が。これは梱包の際に酸素を抜く窒素充填パック加工で、より新鮮な状態でコーヒー豆を保管できる技術となります。おそらく今までのコーヒー豆も同じ技術が使われていたと思われますが、今回より正式に記載されています。
サイドは正面と打って変わって、カラフルな植物のイラストが。トロピカルなフラワーと葉っぱの様子は、恐らくクステペック農園のある常緑樹林の熱帯ジャングルの様子が描かれていると思われます。
コーヒー豆の詳細
今回のコーヒー豆の品種は100%アラビカのホールビーン。焙煎はミディアム・ローストで、内容量は340g。お値段は変わらずUSD8.99です。このコーヒー豆は、「エル・トルンフォ生物圏保護地区(El Trunfo Biosphere Reserve Bufffer Zone」内に位置する17の家族経営のコーヒー園で構成された「クステペック農園」産なのが特徴。
ここ一帯のコーヒー園は、メキシコでも有数の常緑樹林で構成された熱帯雨林に位置し、多くの野鳥やさまざまな植物が生息する地帯なのだそう。コーヒーの木は、多くの植物の下に這うように栽培されているのが特徴のようです。風味を表す表現としては「ダークチョコレート・梨・黒砂糖」と表記されています。苦味とコクの引き立つ風味が想定できます。
開封レビュー
早速タブを引いて開封してみます。タブを開けても、ジップロックが付いており、短期間であれば問題なく保管ができます。バルブは、今までと同じように正面中央に付いています。開けた瞬間に、焙煎豆の深い香りが香りたちます。確かにすっきりとしたダークチョコレート特有の香ばしさを感じます。
まるっこいピーベリーのみを使った焙煎豆の様子。色はどれも均等に薄い茶色をしています。欠けや殻もきれいに取り除かれており、サイズもほぼ同じ。非常に見栄えの良い焙煎豆だといえます。
フレンチプレスとドリップで抽出して比較!
前回まではフレンチプレスのみで抽出しその味をレポートしていましたが、最近ドリップでコーヒーを淹れるようになりました。試しに前回のコーヒー豆をドリップしてみたところ、雑味と酸味が抜けたスッキリとした味わいで、大きな味の変化を感じました。そこで今回からは、フレンチプレスとドリップの両方の手法を使って比較・検証してみます!
まずはいつものフレンチプレス。粗めにグラインドした後、フレンチプレスで5分抽出します。17gの豆に対して200Fのお湯を200ml入れ、1分後に攪拌。4分後にプレスしてマグカップに注ぎます。
続いては、ドリップコーヒー。10gの豆を中細挽きでグラインドしたあと、フィルターに入れます。一旦蒸らしたあと200Fのお湯でドリップし、200ml分のコーヒーを抽出します。
味の感想
まずはフレンチプレス。口に含むとまず、フルーティーで適度な酸味をまず舌に感じます。香ばしい香りと共に、酸味と香ばしさのバランスが良く非常に飲みやすい印象。ちょっとクセを感じるコクがブラウンシュガーといえば、まぁそんな感じ。ミディアムローストだからか、豆本来の味をしっかり感じます。今まで飲んだスモールロットコーヒーの中でも、この豆は圧倒的にバランスが良く飲みやすいと感じました!
続いてはドリップコーヒー。ドリップにすることで、酸味が消えて非常にまろやかで上品な味わいとなりました。苦味が少なく飲みやすいため、コーヒーの苦味が苦手な人でもストレートで楽しめそう。豆独特の舌に残る酸味とフルーティーさが抜けて飲みやすいのですが、その分スモールロット豆特有の荒々しさのようなものも消えてしまいます。オールマイティーなやさしい味わいは、万人受けするおいしさです。
最後に
今回スモールロットシリーズの初となるメキシコ・チアパス州のコーヒー豆をレビューしてみました。非常に飲みやすいので、こちらはぜひおすすめ!2021年11月であれば店頭に並んでいるはずなので、ぜひ手に取ってみてください♪