本格的でありながら、地元カリフォルニアの食材を使ったクリエイティブなタイ料理を提供するタイ料理レストラン「プリック・ホム」。2023年2月にオープンしたばかりなのにもかかわらず、ミシュランガイド入りとニューヨークタイムズの「2023年全米ベストレストラン50」に選ばれた話題のレストランをご紹介します。
プリックホムの場所とアクセス方法
インナーリッチモンドに位置するレストラン、ゲイリー通り沿いとバーカー通りとスプラウス通りの間に位置します。ユニオンスクエアからは、ゲーリー通りをそのまま西方向に向かった先にあるため、アクセスにも非常に便利。まず、ゲーリー通りとストックトン通りの停留所から西に向かう38番に乗車します。約20分後に、ゲーリー通りとスプラウス通りの停留所で下車すると、ほぼ目の前がレストランになります。移動時間は約20分です。
レストランの外観
ゲイリー通り沿いからみたレストランの様子。紺色のシェードに店名がシンプルなフォントで描かれた、シンプルで素朴な外観です。通り沿いはガラス張りとなっており、黄色いランプが灯った活気のある店内が通りから見える、暖かみのある印象です。
レストランの内観
メインエントランスから入った店内の様子。長方形の奥に伸びるレイアウトで、壁の両脇に木製のテーブルが置かれています。一番奥がキッチンとなっていますが、暖簾が掛かっておりキッチン内の様子は伺えません。木彫とテーマカラーの紺色を基調としたシンプルな内装です。
テーブルセッティングとメニュー
テーブルセッティングはこのような感じ。アジアンエスニックのレストランですが、珍しく布製のナプキンが使われています。カトラリーはスプーンとフォークの2種類。お箸の提供はありません。
メニューは厚めの紙に印刷されたタイプ。季節ごとにメニューが変わると書かれており、今回は12月から2月のメニューと書かれています。大きく分けて、前菜・スープ・サラダ・カレー・炒め物・デザートに分かれています。どれもシェアを前提としたファミリースタイルとなります。
最初は前菜から海老のラップ。海老のセビチェに、オレンジの果肉が加えられた爽やかな味わいです。唐辛子がほんのり効いており、レタスをラップしていただくとちょうど良いバランスになります。アメリカの一般的なタイ料理と比べると、量は控えめです。
こちらが手作りの炒りジャスミン米茶。シルキーな口当たりで、ほうじ茶にお米のなめらかさが加えられた感じ。お代わり自由ですが、そこまで熱くありません。
マッシュルームのサラダ。タイの北部の郷土料理で炒肉のサラダのアレンジバージョンとなります。マッシュルームがピリ辛に炒められており、こちらにミントとパクチー、ラクサリーブ、きゅうりと２種類のレタスが付いてきます。同じくハーブと一緒にレタスに包んでいただきます。一般のタイレストランでは見かけないラクサリーブが使われているのが印象的です。
ココナッツスープが濃厚でまろやかなのが、トムカスープ。手作りのチリソースを加えると、ピリッとした辛さが、マイルドなスープに合います。このスープに関しては、一般的なタイレストランでもいただけますが、豆腐入りが多く季節のマッシュルームを使うレストランは少ないと思われます。
こちらが人気のアロマ・カレーと紫ジャスミン米。カレーはスパイスを調合して作られたもので、旨みがあります。ただし個人的にはちょっと甘さが強いように感じました。中の具材はキャベツとにんじんが使われています。日本町にあるミシュランガイド掲載店「Nari」のタイカレーと同じように、複雑で濃厚な味わいです。
カレーと一緒に登場したのが、茄子とバジルの炒め物。こちらもタイ料理で人気のメニューですが、パリパリに揚げたバジルがトッピングとして付いてきます。ナスがとろとろでジューシ、控えめな辛さと甘さのバランスも絶妙です。
デザートは、クリスタルのようなガラスの容器に入れられたココナツアイスクリーム。砂糖漬けのヤシの実とパンダン風味のライスクリスプがトッピングされ、蓋を開けるとアキコスの前菜のように白い煙が出てくる演出が仕掛けられています。以前バンコクで食べたナッタポーンのココナッツアイスクリームを彷彿とさせるクリーミーで濃厚な味わいです。
最後に
今年注目のタイレストラン「プリックホム」の店舗をご紹介しました。ニューヨークタイムスだけでなく、ミシュランガイド入りも果たす実力派のこだわりタイ料理は、素朴ながらにも清潔感があり手作りならではの奥深い味を楽しめます。予約に関しては、Open Tableより可能ですがなかなか空きがないため、いろんな時間帯にチェックするのがおすすめです。
店舗情報
- Prik Hom
- 住所：3226 Geary Blvd, San Francisco, CA 94118
- 営業時間：5 -9 PM (月火定休)
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