ハートカズラ(SOH)の育て方。増やし方ハックをご紹介!【シンプルライフ】

可愛らしいハート型の葉っぱで長く綺麗なトレイルを作ることで知られるハートカズラ(SOH)。室内で育てる観葉植物の種類として人気ですが、長期に渡って栽培すると鉢に近い根元部分が禿げてきて寂しい見た目になることも。今回はその対処法をご紹介します。

ハートカズラ(SOH)とは?

アメリカではSOH(ストリングオブハーツ)の名称で広く知られるハートカズラ、正式名称はCeropegia woodii.。南アフリカ原産の多肉植物に似た蔓性の植物を指します。ハート型の葉と細いつるが特徴で、環境に合うとどんどんと蔓を伸ばしてトレイルを作ります。直射日光を避けた明るく暖かい場所を好みますが、北カリフォルニアでは冬の間でも屋外での栽培が可能です。

ハートカズラの花

葉っぱは、多肉植物のように厚みとハリがあるのが特徴。このハリがなくなってきたときが水やりのサインです。頻繁な水やりを避け、用土が乾いた時点でメリハリをつけて行うと根腐れを防ぐことができます。花はピンク色で、トランペットやホルンを連想させる繊細なシルエットをしています。見た目が可愛らしいことから、人気の観葉植物として広く普及しています。

ハートカズラ(SOH)の育て方のコツ

  • :明るい日差しを好みますが、直射日光だと葉が焼けてしまいます。日差しを遮る薄いカーテンなどがある窓際が理想的です。
  • 水やり:水やりは、土の上部5-8センチが乾いてから行い、水やりの間は土が完全に乾くまで待つのがポイントです。水気が多く密度の高い土は、パーライトを加えることで根腐れを防げます。春と夏は、定期的に水を与え、冬は水やりを控えましょう。
  • 肥料:年に1~2回、生育期に観葉植物用の肥料を与えます。
  • 増やし方:伸びた茎の節の部分を水挿しし、根を出す方法が一般的ですが、葉の付け根や蔓の途中にできる塊茎から増やす方法もあります。
  • 鉢替え:ハートカズラは根っこが細く、比較的成長が遅いため、頻繁な鉢替えは必要ありません。また多少根が混み合った状態が理想的です。根っこが鉢底から出てきた場合のみ、春先〜夏の成長期に一回り大きな鉢に植え替えましょう。根っこが繊細なので、あまり刺激を与えない方が賢明です。

ハートカズラ(SOH)の葉を甦らせるハックをご紹介!

ここからは最近検証して、おすすめしたいハックをご紹介します。

前述しましたが、数年に掛けてハートカズラを栽培していると、根っこの部分が禿げてきて寂しい見た目になります。筆者の班入りハートカズラも順調に蔓を伸ばして葉を付けてくれていますが、根っこの部分近くの葉が落ちてしまい、とても寂しい見た目になっているのが分かります。

そこで今回入手したのが、クローニングペーストです!筆者はAmazonで入手しましたが、おそらく園芸店にも似たような種類が販売されていると思われます。

中には小さなガラス瓶に入った、クリーム色のペーストが入っています。こちらを綿棒で掬って、節に塗るとここから新たな葉が生えてくるのだそう。

提供:Crazy Keiki Cloning Paste

やり方は非常に簡単で、このペーストを節の部分に塗って、そのまま経過観察を行うだけです。

経過過程レポート

筆者がこのペーストを購入したのが1月上旬。葉が落ちて突起がだけが目立つ蔓の節部分に塗って、経過観察を始めました。こちらが2週間後の1月30日の様子。わずか2週間の間で、新たな葉が出てきました!これにはびっくりです。

ちなみに蔓の様子はこちら。新たな芽はなく、シンプルな見た目です。

こちらが2月16日の様子。上の方の葉が徐々に大きくなってきました!また一部分だけペーストを塗っても、株全体が刺激されるのが、黄色の矢印の様子に別の節からも新たな蔓が伸びてきました。

8週間後となる3月中旬の鉢の様子がこちら。新葉がしっかりと成長しているのが分かります。ただ、黄色の矢印のようにペーストを塗った節全部から葉が出てきた訳ではなく、出てこない箇所もあります。

黄色の矢印の部分、ペーストを塗る前はなかった節から伸びた茎も、同様にしっかり成長中です。

他の観葉植物でも検証!

この結果から、ペーストがハートカズラ(SOH)に非常に有効であることが判明しましたが、ついでに他の観葉植物でも試してみました。ちなみにペーストを塗ったのは、どれも1月上旬で、8週間後の様子と比較しています、

ペペロミア・タートル(ペペロミア・プロストラータ)

長期に掛けて維持するのが難しいペペロミア、このタートルも徐々に葉が落ちたり根元部分が寂しくなってきました。この葉が落ちてしまった後の茎部分に塗ってみました。

2ヶ月後の様子がこちら。直接塗った場所ではなく、同じ蔓の別の節から新たな芽が出ているのが分かります。ちょっと思っていたのと違う感じですが、まぁ成功だと言えます。

ホヤ・リネアリス

同じくミーリーバグによる被害で葉を落としてしまったリネアリス。この部分にアプライしました。

現在の様子がこちら。リネアリスに関しては、今のところ全く変化はありません

ペペロミア・オブツシフォリア

続いては、ペペロミア・オブツシフォリア。この葉が落ちた節部分に塗ってみました。

この2ヶ月の間に手前の株が枯れてしまい、ちょっと寂しい感じに。ただし、奥の茎の節から葉が出ていたと同時に、先端にも葉が付きました。ハートカズラほどのスピードではありませんが、こちらも成長の兆しがあります。

ペペロミア・ホープ

最後はペペロミア・ホープ。こちらも茎にある節の部分にペーストを塗ります。

2ヶ月後の様子がこちら。発葉はまだですが、節の部分に拳のような塊がぷっくりと出現しました。ここから新たな葉が出てくると期待したいところ。

最後に

ハートカズラの育て方、特に葉落ちした節の部分を再生するハックをお伝えしました。今回おすすめしたペーストですが、この2ヶ月で感じたことは、多肉系が比較的速いスピードで再生してくれる印象です。今後もさまざまな観葉植物で試してみて、再度レポートしたいと思います。

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