【サンフランシスコ・ニュース】街のアイコン・ケーブルカーが遂に再開!8月は無料で運行♪

2020年3月から運行を停止していたサンフランシスコのケーブルカー。街のアイコン的存在だった姿が消えて16ヶ月後、遂に2021年8月1日から再運行がはじまりました。こちらの様子をレポートします。

2020年8月から運行再開!

コロナ禍の影響で運行が停止されていた、サンフランシスコのケーブルカー。ケーブルカーと同時に観光客も街から消えたこの1年半、ユニオンスクエアはひっそりとした雰囲気が続いていました。ただし2020年9月から、パウエル通りの始発にケーブルカーが登場し、観光客が一緒に写真を撮れる展示が始まりました。

当時、再開はおそらく2020年12月だろう、と言われていたのですが、カリフォルニア州の経済再開に加え、サンフランシスコでもワクチン接種が順調に行われたことから前倒しで再運行がはじまりました。8月いっぱいはテスト期間で、朝7時から10時半までスケジュールがない状態で運行されます。ただし、乗車は無料。自由に乗り降りが可能です。

再開から3日目の様子

早速なので、運行がはじまった直後にパウエル通りの始発駅をチェックしてみました。昔のように、ケーブルカーに乗る列が並んでいます!順番待ちのケーブルカーがパウエル通りに並び、まさにコロナ禍前は当たり前だった風景に戻っています。

並んでいる人は、付近から訪れた観光客が多く「たまたま見かけた」というスタンスの人がほとんど。スケジュールはないものの、順番待ちのケーブルカーが常に待機している状態で、約15分おきに始発から出発している感じです。運行が再開したのを知らない人も多く、平日であれば順番待ちの列もそこまでの長くありません。

ターンテーブルも健在!

サンフランシスコのケーブルカーと言えば、係員が手動で木製のターンテーブルを回し進行方向を変える様子が名物ですが、こちらも相変わらず健在です。

ケーブルカーが1番奥まで進んだら、鉄の棒を使ってロックを解除し、2人がかりで電車を180度回転させます。

パウエル通りの始発に並ぶと、このような臨場感ある光景をすぐ目の前で観覧できますよ。

乗り方はこんな感じ

ケーブルカーの乗り方は非常にシンプルで、列を進むと先頭に待機している係員が「ここまではこの車両ね」と自分が乗る車両を指示してもらいます。自分の番になったら、ケーブルカーが停まった時点で、好きな場所に座るだけです。たまたま列の先頭付近だった場合は、先頭に座ることができバーを掴んで立ち乗りも体験できます。

場所に関しては、運次第ですがわずか一車両なので、どこも見晴らしが良く外の景色を充分に楽しめます。「ぜひ先頭に乗りたい」、と言う方は、係員に言って次の電車を待つと言う選択肢もありますよ。

ケーブルカーからの景色

ゴトンゴトンと独特のリズムでゆっくり進むケーブルカー、ここから見るといつもの街並みもちょっと違って見えるのが面白いところ。パウエル通りに続く古い街並みの坂道は、まさにサンフランシスコを感じるのにぴったりです。

まずは出発時点。赤煉瓦のパウエル通りを進み、順番待ちするケーブルカーとかなりの至近距離ですれ違い、ユニオンスクエアまで進みます。

目の前に見える坂道と昔から続く古い街並み。典型的な肌寒いサンフランシスコの夏、ケーブルカーから見る街の様子はこんな感じです。

ユニオンスクエアの目の前にある老舗ホテル「ウェスティン」を通過。右手がユニオンスクエアの広場です。

いよいよここからは、ケーブルカー以外は侵入禁止の坂道ゾーン。ゆっくりと坂を登っていきます。

ケーブルカーから見る坂道の様子はこんな感じです。

坂道を登り切ると、眼下に広がるのがサンフランシスコ湾。こちらの風景も車窓から見ると格別です。

車内の様子

車両の先端から見た車内の様子。係員の方が手動でレバーを使って速さを調節したり、目の前にぶら下がるベルを鳴らして運転を行っているのを間近で見ることができます。

このレバーを使って地下を動くケーブルを掴んだり離したりすることで、ケーブルカーが動く仕組みです。

地下で回転し続けているケーブルは、ケーブルカー博物館の中にある大きな滑車によって動いています。それぞれの車両には、エンジンもモーターも付いておらず、仕掛けは非常に簡単。この足元にあるペダルは、3種類あるブレーキのひとつ。

ケーブルカーのある風景を楽しもう

霧の坂道をごとごとと登るケーブルカー、サンフランシスコの日常に溶け込んだ風景がやっと戻ってきました。このケーブルカーは路線が3種類あり、パウエル通りの始発からは、ランバートの坂道を見下ろせるパウエルーメイソン路線がおすすめです。

歩道のすぐ脇を通るケーブルカーを間近で見る体験も、サンフランシスコならではです。

最後に

150年前から運行を続けるサンフランシスコのケーブルカー、1964年には、国定歴史建造物(National Historic Landmark)にも指定されています。付近にお住まいの方は、8月中にぜひ市内を訪れて、ケーブルカーの乗車体験を気軽に楽しんでみてください。

ちなみに9月からは通常運行に戻り、一回の乗車につき運賃はUSD8となります。霧が発生しやすい午後の時間帯は肌寒いので、防寒着をお忘れなく!

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