2021年9月にトレジョの店頭に登場したスモールロットコーヒー、今回のコーヒー豆は、インドネシア・バリ島の「キンタマーニ」産です。こちらのコーヒー豆をご紹介します♪
トレジョのスモールロットコーヒーとは?
2020年から本格的にはじまったトレジョの「スモールロットコーヒー」シリーズ。これは小規模なコーヒー園に焦点を絞り、直に契約を結んで1年分のコーヒー豆の生産量をそっくり買い取るシステムのこと。
同じコーヒー園でもその収穫する年の天候などの条件によって味やクオリティーが変動するため、まさにシングルオリジンならではの一期一会の味わいを楽しめるのが大きな魅力です。
ちなみに去年2020年にトレジョに登場したスモールロットコーヒーの産地は、ニカラグア・パプアニューギニア・ブラジル・ブルンジ・エルサルバドル・ウガンダ・ホンジュラス・ルワンダとベルー、の9箇所。2021年は、エクアドル・タンザニア、カメルーン・パプアニューギニア、そして今回のインドネシア(バリ島)の5箇所になります。
今回は、バリ島の観光名所「キンタマーニ」のコーヒー!
今回の産地は観光地としても名高いインドネシア・バリ島のコーヒー。バリ島北東部に位置するキンタマーニ地方は景観がよく、避暑地としても知られています。このコーヒー豆は、4,500フィートの高さにあるDausaと呼ばれる小さな村で収穫されたもの。ここ一帯は、コーヒー栽培に適したトロピカルな気候に加え、バトゥール山のミネラルを豊富に含む土壌を持ちます。
バリ島と言えば、ジャコウネコの糞からつくるルアックコーヒーが有名ですが、高地であるキンタマーニ高原周囲のコーヒー園では栽培が多く行われています。一般的にインドネシアのコーヒーは特徴的な酸味があるため、焙煎はダークローストが主流なのだそう。
パッケージの様子
今回のパッケージはこのような感じ!黄色・オレンジ・赤・緑の4色が使われた色鮮やかですっきりとしたデザインです。イラストなどは皆無。正面に白を背景にコーヒーの名前や詳細が描かれています。トレジョのパッケージにしては、本当に珍しくシンプルです。
サイド部分はこのような感じ。正面からの緩やかな曲線が繋がるようなデザイン。サイド部分だけに使われた緑色が目を惹きます。この色の組み合わせ、何か意味があるのか色々調べてみましたが、よくわかりませんでした‥。
コーヒー豆の詳細
今回のコーヒー豆の品種は100%アラビカで、焙煎はミディアム・ダークロースト。ホールビーンズの内容量は340g・お値段は変わらずUSD8.99。コーヒーチェリーは手詰みで収穫され、伝統的なギリンバサ(Gling Basah)と呼ばれるパーチメントを乾燥させる前に脱穀を行い、生豆を乾燥させる方法が使われています。このギリンバサは、バリ島だけでなくインドネシアやスマトラ島で行われている加工法で、乾燥する前に外側の果実を取り除くことによってより酸味が少ない味わいが実現するのだそう。
風味を表す表現としては「オレンジピール・バニラ・ドライフルーツ」と表記されています。フルーティーでほのかに甘い風味のようです。
開封レビュー
それでは開封です。今回のパッケージは、アルミパックで上部分にくるりと巻けくワイヤーが付いたタイプです。バルブは正面中央に付いています。まず開けたときの感想ですが、ミディアム・ダークだけあって香ばしいコクのある香りを感じました。
焙煎はダークよりだけあって色は濃いのですが、光沢はそこまで感じません。均一に同じ色ですが、豆の形状に関しては、ピーベリーも普通のも分けられることなく入っており、大きさも形状もバラバラ。特にサイズやタイプの選別は行われていないようです。
フレンチプレスで抽出!
今回も粗めにグラインドした後、フレンチプレスで5分抽出します。17gの豆に対して200Fのお湯を200ml入れ、1分後に攪拌。4分後にプレスしてマグカップに注ぎます。今回も前回のシンバイ同様、お湯を注いですぐに豆がぷっくりと膨らむのが分かりました。抽出中に感じたのですが、今回のコーヒーは香りが非常によく、香ばしさが引き立ちます。まるで高級な喫茶店のような香りが特徴的です。
味の感想
スカンジナビアコーヒーのような深みのある味と思いきや、意外と酸味があって爽やかです。焙煎がダークなのに、コクはそこまで感じません。どちらかというと、フルーティーであっさり系。深みを味わうような感じではありません。ミディアム・ダークローストなのに、なんだか軽い飲み心地で拍子抜けしてしまいました。
特徴的な酸味を抑えるために特別な加工方法を用いて、焙煎も深めにする工夫が取り込まれたコーヒー豆、それでも酸味はしっかりと感じます。ただしフルーティーな酸味なので、後味は爽やかです。前回と同様に、酸味が苦手な方は少しだけ甘味を加えるとより飲みやすそうです。
最後に
今回はスモールロットコーヒーシリーズの初の産地となるバリ島のコーヒーをレポートしました。バリ島からはるばるやってきたコーヒー豆、久しぶりのダークローストと思いきや、意外とあっさりとした味わいでした。次回のスモールロットが登場したらまたレポートします。