2021年8月にトレジョの店頭に並んだスモールロットコーヒー、パプアニューギニア「シンバイ」。今回はこちらのコーヒー豆をご紹介します♪
トレジョのスモールロットコーヒーとは?
2020年から本格的にはじまったトレジョの「スモールロットコーヒー」シリーズ。これは小規模なコーヒー園に焦点を絞り、直に契約を結んで1年分のコーヒー豆の生産量をそっくり買い取るシステムのこと。
同じコーヒー園でもその収穫する年の天候などの条件によって味やクオリティーが変動するため、まさにシングルオリジンならではの一期一会の味わいを楽しめるのが魅力です。
ちなみに去年2020年にトレジョに登場したスモールロットコーヒーの産地は、ニカラグア・パプアニューギニア・ブラジル・ブルンジ・エルサルバドル・ウガンダ・ホンジュラス・ルワンダとベルー、の9箇所。2021年は、エクアドル・タンザニア、カメルーン、そして今回のパプアニューギニアの4箇所になります。
今回は、シリーズ2度目のパプアニューギニア産!
オーストラリアのすぐ北の太平洋に浮かぶパプアニューギニア、赤道にも近くコーヒー栽培に適した気候です。島の中央には火山があり、ミネラルを多く含んだ火山灰性の土壌とコーヒー栽培に適した標高を持ちます。2020年3月、スモールロットコーヒーとして最初に登場したのが、パプアニューギニアのライトロースト。すっきりとした後味が印象的でした。
今回のコーヒーは、島の北東方向にあるシンバイ火山地帯で栽培されたもの。標高1,600メートル地帯の小規模農園で作られたコーヒー豆は、ひとつひとつ手摘みで収穫されています。コーヒー豆栽培に適した条件を持つ地帯では、上質なコーヒーの生産が行われており、全体的に酸味が少なくすっきりとした味わいが特徴なのだそう。
パッケージデザイン
今回のパッケージデザイン。今回は非常にシンプルで、クリーム色を基調に朱色の波型のデザインが縁取るように施されています。この赤は、パプアニューギニアの先住民の方が頭に付ける飾りや、顔の装飾にそっくりの色。伝統的な色と使って産地を表現しているのかもしれません。
サイドと裏側のデザイン。サイドはゴールドに茶色のデザイン。このデザインも先住民の方が顔に施す模様に非常に似ています。裏側も表と同じようなデザインで、トレジョにしては非常にミニマルです。
コーヒー豆の詳細
今回のコーヒー豆の品種は100%アラビカで、焙煎はミディアム・ロースト。ホールビーンズの内容量は340g・お値段USD8.99。風味を表す表現として「サトウキビ・チェリー・ライム」と表記されています。ほのかに甘さのあるフルーティーな風味と言った感じでしょうか。
開封レビュー
それでは開封です。今回のパッケージは、アルミパックで上部分にジップロックが付いています。バルブは正面中央に付いています。まず開けたときの感想ですが、濃い焙煎豆が香り立つこともなく、袋に近づけてみるとほのかに焦げを感じる香りを感じました。
焙煎はミディアムですが、表面にテカテカとした光沢はありません。お皿に取り出した様子がこちら。焙煎された豆は均等して綺麗な色あいで、形もほぼ同じです。チャフもしっかり取り除かれており、非常に見栄えの良い豆だといえます。
フレンチプレスで抽出!
今回も粗めにグラインドした後、フレンチプレスで5分抽出します。17gの豆に対して200Fのお湯を200ml入れ、1分後に攪拌。4分後にプレスしてマグカップに注ぎます。今回も前回同様、お湯を注いですぐに豆がぷっくりと膨らむのが分かりました。
酸味が引き立つあっさり系の味
このコーヒーを一言で表すなら「酸味が引き立つあっさりとした味」。ミディアムローストですがコクが少なく、爽やかな後味です。口に含むとまず酸味を感じ、ちょっとした焦げのような深みを感じます。ただ後味は爽やかで、酸味が少なかったらもっとまろみがある味わいだろうな、と言ったところ。サトウキビのようなまろやかさは、わずかですが確かに感じます。
前回のカメルーンのコーヒーと似ていますが、後味のスッキリさはこちらが良いように思えます。アイスコーヒーにしたり、少しだけ甘味を加える方法が合いそうです。なかなかパプアニューギニア産のコーヒーは見かけないので、珍しいコーヒーを飲んでみたい方におすすめです。
最後に
2021年8月に登場したパプアニューギニア産のミディアムローストをご紹介しました。これから秋にかけて新たなシリーズ豆が登場したら、こちらをレポートします。