【サンフランシスコ名物】2020年冬のトムとジェリーのクリスマスハウスはこんな感じ

傾斜の坂に建ついかにもサンフランシスコらしいドロレスハイツの閑静な住宅街。ここに期間限定で観光客が絶えない一軒家があります。通称「トムとジェリーの家(Tom and Jerry’s House)」と呼ばれ、グーグルマップにも載るこちらの個人宅をご紹介します♪

サンフランシスコで超有名のクリスマスハウス!

トムとジェリーのお家は、感謝祭から年明けまで、個人宅を丸々クリスマスデコレーションにしてしまうその圧倒的なスケールのディスプレイで知られる人気のクリスマス・イルミネーションスポットです。ここの自宅のオーナーが実際にトムさんとジェリーさんであることからこの名前が定着しました。

イルミネーションは伝統的に、毎年12月1日から1月1日まで毎晩6:00-10:00pmの間行われています。


クリスマスハウスがはじまったきっかけとは?

red motor scooter parking on front of chez michele store
Photo by Daria Shevtsova on Pexels.com

このクリスマスハウス、きっかけはトムとジェリーさんが大切に育てるノーフォークマツにあります。まだふたりがこちらの一軒家に引っ越す前1970年、市内の種苗場で小さなノーフォークマツを購入したのが事の発端。

このノーフォークマツは、自宅のリビングで大切に育てられ、あまりにも成長してしまったため、こちらの家を購入した際に裏庭に植え替えられました。その後、30年ほど前に通りやデパートのディスプレイを本職とするトムさんが、ちょっとした遊び心でまだ170cm程度のツリーにクリスマスのデコレーションを施し、どこにでもある可愛らしいクリスマスツリーが完成しました。

それから毎年トムさんが仕事で使用し、要らなくなったディスプレイ道具が増えていくと同時に、ノーフォークマツもどんどん成長。子どもたちの笑顔を見たいトムさんによって次第にクリスマスツリーとデコレーションがどんどん華やかなものに…。いつしか、サンフランシスコ市内で知らない人はいない有名スポットに変貌を遂げました。

今年がいつもと違う理由…

毎年年末のホリデーシーズンになると、サンフランシスコ住民を楽しませてくれるこのクリスマスハウス、今年は例年と違ったことが起きました。それは毎年デコレーションの指揮を取っていたトムさんが、10月末に亡くなってしまったこと。通りやデパートなど外観のディスプレイを専門職とするトムさんは、LGBTQ活動家でもあり、カストロ地区の中心にある大きなレインボーの旗の管理を任されていることでも知られていました。

感謝祭が間近に迫る秋の終わりに知らされたトムさんの訃報…、サンフランシスカンにとっては、今年のクリスマスハウスがどうなってしまうのか非常に気がかりな要素となってしまいました。

12月上旬のクリスマスハウスの様子

それではここからは今年のクリスマスハウスの様子をご紹介します!12月上旬、トムさんが亡くなった後であっても、彼の意思を受け継ぐ仲間たちによってデコレーションが取り付けられている真っ最中です。急な勾配の丘にあるスポットは、街の灯りを背景にノーフォークマツの灯りが浮かび上がるように輝いています。

ディスプレイのシンボルである大きなクリスマスリースと、両脇に下げられるトムとジェリーの名前入りストッキングも変わらず登場しています!

クリスマスツリーの真下には、子どもたちが喜ぶ無数のおもちゃが飾られ、通常であればサンタさんも登場しキャンディーを配ってくれます。今年はまだ飾り付けの途中ですが、下の2年前の画像でその圧倒的なディスプレイの多さが分かるはずです。

2018年のディスプレイ

自宅のドライブウェイを覆い尽くすように、無数の動くおもちゃが家の周りを覆っています。

2018年のディスプレイ

これでもかと言わんばかりのディスプレイの数々は、まさにおもちゃ箱をひっくり返したよう。トムさん曰く、テーマは特になく子どもたちが見て嬉しくなるようなディスプレイにこだわっているのだそう。

最後に

毎年子ども達の笑顔を見届けていたトムさん、今年も彼の意思を引き継ぐ明るいディスプレイが、市民の心を照らしています。ここは住宅街の中にある個人宅なので、訪れる際は静かに鑑賞し、短期間であっても違法駐車を行わないように気をつけてくださいね。

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