【サンフランシスコ・グルメ」和の融合が魅力の創作料理「State Bird Provisions 」

ミシュラン 1つ星を獲得し、世界のベストレストラン10選に選ばれるなど、知名度の高さを誇る創作料理店「ステート・バード・プロビジョン」。他に類を見ない独創的な味付けや盛り付けは、同じようなコンセプトの「タルティーン・マニュファクトリー」とはまた違ったオリエンタルな要素がふんだんに盛り込まれているのが特徴です。今回は、サンフランシスコでぜひおすすめの人気レストランをご紹介します♪

「ステート・バード・プロビジョンズ」とは

サンフランシスコの食通なら誰でも知っていると言っても過言ではないサンフランシスコのレストラン「ステートバード」。2012年のオープン当時から、予約の取れないレストランとして有名です。オーナー兼シェフであるスチュアート・ブリオザは、「Food & Wine」マガジンで2003年に「 Best New Chefs in America(全米ベスト若手シェフ」に選ばれた経歴の持ち主。同じくジェームズビアード財団賞のベストシェフに輝いたペーストリーシェフのニコール・クラシンスキーとタッグを組み、2人でレストランを経営しています。

レストランは開店するやいなや、その独創的な料理とスタイルが評判となり、ジェームズビアード財団賞のベストレストラン賞や、ザガット・サーベイの「世界の美味しいレストラン・ベスト10」に選ばれるなどさまざまな賞を獲得しています。予約方法ですが、公式レストランから1ヶ月前になった時点で予約ができるようになります。逆算して訪れるちょうど1ヶ月前の時点で予約を行う方法がおすすめです。

ステート・バードへのアクセス方法

ステート・バードは、日本街の界隈、パシフィックハイツのメインストリート「フィルモア通り」に位置します。市内からは、ゲイリー大通りを走る38番のバスの利用が便利。ユニオンスクエアからゲイリー通りまで歩き38番バスに乗車、15分ほどしたらフィルモア通りで下車しましょう。そのままゲイリー通りを超えてフィルモア通り沿いに2ブロック歩くと、左にレストランが見えてきます。トータルで掛かる時間は約20分ほどです。

ここは路上駐車が意外と難しいエリアなので、できるだけ公共交通機関を使う方が便利です。

レストランの外観

レストランの前の歩道が幅に余裕があるため、両脇に木製のパークレットが設置されています。それぞれのテーブルは社会的距離が取られており、安心して食事ができる環境です。パークレットにはガーデンライトやヒーターも完備済みで、多少肌寒い夕暮れでも快適に食事が行えますよ。

内装や雰囲気はこんな感じ

店内はこじんまりとした広さで、エントランス入ってすぐにチェックインデスク、入り口から見て右側にオープンキッチンが設置されています。このキッチンは通り沿いのガラス窓に面しており、外から手間隙かけて作られていく調理工程も見学できます。ショーのようにキッチンの様子を楽しめるレストランです。

細長いレストランは、両脇にベンチ席、真ん中に2人用のテーブル席が配置されています。剥き出しのコンクリートに木彫の家具が置かれた内装は、まさにサンフランシスコらしいミニマルでスリークな空間が広がっています。

食べたメニューをご紹介♪

ここからは実際に食べた料理をご紹介します♪ メニューは全てシェアする前提で作られており、以下のような5つの構成となっています。

  • スナック (snacks)
  • 前菜 (provisions)
  • パンケーキ&パン類 (beads & pancakes)
  • メイン (commandables)
  • デザート (desserts)

上から順に人数に合わせてオーダーしていくと、コースメニューのような流れで食事を楽しめますよ。ちなみにソフトドリンクは、「手作りシソ柚子ソーダ」が人気なのだそう。

湯葉&椎茸稲荷

Yuba & Shiitake ’inari’ USD8

スナックメニューからオーダーしたのが、スペルト小麦とキヌア・椎茸と炊いて巻いた湯葉ロール。まるでお稲荷さんのような感覚でいただける一品です。

梅干しをベースにしたソースとごまだれが掛けられており、キヌアのプチプチとした食感が際立ちます。和食をベースにした、なんだか懐かしいような斬新な味わいです。

蒸し卵豆腐

Steamed Egg Tofu USD8

こちらもスナックセクションから選んだ一品。「蒸した卵豆腐」にお酢で締めた海藻とカブ、ホンシメジが盛られ、青ネギと辛いチリオイルが上に掛かっています。

豆腐や合わせ食材はあっさりとしていますが、チリオイルの味が濃くバランスの良い仕上がり。オイル自体はコチュジャンのような味で、主張はかなり強めです。

新芽ブロッコリー炒め

sprouting broccoli USD14

続いては次のセクションから「新芽ブロッコリー炒め」。燻製されたオリーブとフィスカリーニチェダーチーズ・レーズンのお酢漬けが合わせてあり、今まで食べたことのない複雑な味わいです。

燻製されたオリーブの味がアクセントになった、とにかくユニークでどんな料理とも例え難い一品なのでぜひおすすめですよ。

ポークベリーサラダ

(pork belly ‘salad’)USD18

続いてはお店の定番メニューであるポークベリー。甘辛いソースにはフィッシュソースと柑橘が使われています。ソースはユニークですが、唯一これだけは味の想像ができる料理。ホロホロと柔らかくジューシーな豚バラを想像していましたが、意外とドライな食感です。

キムチチャーハン

kimchi fried rice ‘a la plancha’ USD26

こちらはメインから選んだ「キムチチャーハン」。チャーハンの具材にはアスパラガス・椎茸・酢漬けカブ・湯葉が使われ、上に春菊と青ネギ・チーズが振りかけてあります。キムチの味はそこまで強くなく、辛さもさほどありません。意外とあっさりといただます。

ビーンズ土鍋

donabe of brothy beans USD18

ほぼ、どのテーブルでもオーダーしていたのがこの「土鍋料理」。熱々の土鍋はカートに乗せられて運ばれてきます。中には煮豆入りスープが入っており、これを味噌バター・酢漬けカブ・ふりかけと一緒にいただく、なんとなく雑炊を連想させるようなメニューです。スープ自体はあっさりとしていますが、合わせる3種類のトッピングによって味が全く異なるのが魅力。

この料理の鍵となるトッピングの3種類は、どれもキッチンで一から手作りされており、特にふりかけは塩気が無く海苔のパリパリとした食感が秀逸。見た目も味もまさにユニークで、人気メニューであるのが分かります。

筆者が推察するには、雑炊のコンセプトを利用しつつ、出汁が苦手なアメリカ人にも受け入れやすいように豆を使った創作料理と言った感じ。アメリカ人にとっては目新しい土鍋スタイルが受けているようです。ほっとする熱々のスープは、寒い日の食事にもぴったりですよ。

最後に

サンフランシスコでも最も予約の取りにくいレストランのひとつ「ステートバード」をご紹介しました。ここはサービスも非常に良く、誕生日や記念日などの場合はメッセージ入りの特別メニューを用意してもらえ、良い席に案内してもらえます。シェフのセンスが十分に光る人気レストラン、滞在中にぜひ訪れてみてください。

店舗情報

  • State Bird Provisions
  • 住所:1529 Fillmore St, San Francisco, CA 94115
  • 営業時間:土日4:00-9:30PM 水〜金5:00-9:30PM (月火定休)
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