【サンフランシスコ・グルメ】なんとチップ不要!コール・バレー地区の人気ビストロ「Zazie」

とにかく外食が高いアメリカ、レストランではサービス料としてチップを支払う行為は、避けて通れない文化ですがサンフランシスコのコール・バレーに「チップは要りません」と公言する人気のフレンチビストロがあります。ブランチに行列ができる人気のスポットをご紹介します。

コール・バレー地区にある人気のビストロ

サンフランシスコの地図上でちょうど真ん中に位置する「コール・バレー地区(Cole Valley)」、並木道にヴィクトリアン建築の建物が続く高級住宅地は、家族連れが多く住むエリアでもあります。そんな小さな集落に週末はブランチを求めて店頭に人集りが絶えないレストランが「ザジー」。ローカルに強く支持されるフランス式ビストロです。

このビストロのユニークな特徴はメニュー価格にチップが含まれている、ということ。メニューには「従業員に妥当な賃金と福利厚生を支払っているのでチップは必要ありません」との明記が書かれています。アメリカでは食事のたびに18〜20%前後のチップを支払うのがスタンダードですが、チップが含まれたレストランはかなり珍しい存在です。

周辺の様子

閑静な高級住宅街の中にあるメイン通りの様子。繁華街はわずか数ブロックで散策にそれほど時間はかかりません。ここの治安はかなり良いので日中であれば特に1人で散策しても問題はありません。

ユニオンスクエアからのアクセスですが、地下鉄MUNIの使用が便利です。パウエル駅からオーシャンビーチ行きのN線に乗り、約13分後に「Carl St & Cole St」の停留所で下車します。そのままコール通りを半ブロック南下すると右手にレストランが見えてきます。移動時間は約15分です。

レストランの外観

コール・バレー地区のメイン通り「コール通り」沿いにあるレストラン、店頭にパティオ席、歩道脇にはパークレットが設置されており、レストラン自体はこじんまりとしていますが、屋外にテーブル数が十分に設置されています。

歩道脇にあるパークレット

店頭の黄色の大きなシェードが目印です。建物自体は淡い色の煉瓦で作られたシンプルなデザインですが、脇に多数の観葉植物が置かれており良い雰囲気です。

朝食やブランチは予約ができないため、店頭に置かれたウェイトリストに名前を記入し順番を待つ仕組みがとられています。画像のように店頭にはブランチを求めて待つ人集りで歩道が埋め尽くされるほど。9時の開店少し前と同時に訪れると、待たずにテーブルに案内してもらえますよ。

店内の様子と雰囲気

メインエントランスから入った店内の様子。高い天井と真っ黄色の壁が目を惹きます。床は黄色と黄緑のタイル張りで、一番奥にオープンキッチンカウンターが設置されています。サンフランシスコで流行りのミニマルな内装とはかけ離れていますが、小さくて居心地の良い雰囲気です。

たくさんのお皿が積み上げられているカウンターの様子。カウンターの裏で調理を行っているほか、奥にも広い厨房があります。

そしてレストランの細い廊下を抜けると到達するのがビルディング裏に設置されているパティオ席。ウッドデッキで作られたパティオには緑に囲まれた程よい木陰の空間が広がっています。とても居心地の良い空間なので、ここで食事をする際はパティオ席をおすすめします。

テーブルセッティングとメニュー

スタッフに名前を呼ばれて、テーブルに座るとおなじみのQRコードが置かれています。ここにも「紙の資源を守るためにメニューは各自スマホから観覧してください」との記載があります。ただし、オーダー自体はウェイターが受け取る仕組みがとられています。

Capuccino (USD5.5)

まずは「カプチーノ」。お値段$5.5で相場よりちょっと高いかな、と感じますがチップを払わないでよいことを考えるとまぁ妥当かな、と言った感じです。ミルクフォームは柔らかめで、ラテアートはバリスタによって差があります。雑味の少ないスムーズな飲み当たりです。

Coffee Cake (USD11)

人気の「コーヒーケーキ」。意外と大きめで、イタリアのケーキのようなどっしりとした甘さです。生地に杏のようなフィリングが入っており、意外とパサパサした食感。当然コーヒーにはよく合います。

Miracle Pancake (USD19)

ブランチの人気メニュー「ミラクルパンケーキ」。あまりサンフランシスコでは見かけなアンティーク調のテーブルウェアが新鮮です。パンケーキの数は1枚から3枚まで選べるのでサンプリングするのにもぴったり。ふんわりとした生地は意外としっとりとしており、普通のアメリカンパンケーキと比べるとより密度が高い感じ。フレーバーやトッピングが定期的に変わるのが人気のようです。

Scramble Eggs (USD18)

こちらは「卵プレート」。卵は好きな方法で焼いてもらえます。アップルソーセージ・ポテト・トースト付き。典型的なアメリカの朝食メニューです。スクランブルエッグはしっとりとしており、焼き加減はかなり好み。ポテトは味付けは良いのですが、多少水っぽい質感だと感じました。

French Toast (USD18)

フルーツ付きの「パン・ド・ミフレンチトースト」。これは至って普通。よくあるフレンチトーストです。これを食べるなら、パンケーキをおすすめします。

ほうれん草とマッシュルームの「エッグベネディクト」サイドのポテトは、この時はカリッとした食感だったので、日によってクオリティーに差があるようです。滑らかで色鮮やかなソーランデールソースが目を惹きます。

ポーチドエッグのかたまり具合はさすが職人技。エッグベネディクトのお手本のような見た目は、まさに映え度200%。エッグベネディクトは人気だけあり種類も多く、こちらはおすすめです。

最後に

サンフランシスコのコール・バレーにあるおすすめのブランチスポット、食後はこのままコール通りを突き当たりのヘイト通りまで歩いて、ヘイト・アッシュベリー界隈を散策するのにも向いています。天気の良い日にぜひ訪れてみてください。

店舗情報

  • Zazie
  • 住所:941 Cole St, San Francisco, CA 94117
  • 営業時間:8AM-2PM, 5PM-9:30PM (土日9AM-2PM)

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