【サンフランシスコ・グルメ】2022年ジェースム・ビアードにノミネート!カジュアルレバノンレストラン「Reem’s California Mission」

映えある2022年のジェームス・ビアードアワードで、優秀シェフ部門にノミネートされたミッション地区の「リームズ・カリフォルニアミッション」。ローカルに愛されるカジュアルなレストランでは、手作りのレバノン料理を楽しめます。

今年のジェームズビアードの優秀シェフ部門にノミネート!

毎年6月に授賞式が行われる「ジェームスビアード・アワーズ」。今年も2022年のセミファイナリストが発表されました。ちなみにサンフランシスコで今年のセミファイナリストに選ばれたレストランはカラフルな小籠包で人気の「Dragon Beaux」。そして優秀シェフ部門には、この「リームズ」を経営するリーム・アシル(Reem Assil)さんがノミネートされています。

「料理界のアカデミー賞」とも呼ばれ、毎年全米で注目が集まる名誉ある式典、ノミネートされることでシェフの知名度がぐんと上がることでも知られています。ちなみに今年のベストシェフ部門には、以前紹介した「居酒屋りんたろう」のオーナーシェフもノミネートされていますよ。

リームズ・カリフォルニアの外観

ミッション地区にあるリームズの外観。以前は「ミッションパイ」という人気のベーカリー兼カフェだった場所です。場所はミッション通り沿いと25丁目の角にあり、わりかしミッション地区でもディープなエリアです。ユニオンスクエアからのアクセスはパウエル通りから南行きBART全線に乗り、24丁目とミッション通りの駅で下車する方法が便利。BARTでの乗車時間は約5分、駅からレストランまでは約1分の距離になります。

25丁目沿いにはテラス席のほか、テイクアウトオーダーを受け取るブースも設置されています。カラフルなアラブ語が描かれた壁画が印象的です。

周辺の様子

レストランの周辺の様子。ミッション通りには多くの店舗が立ち並び、車の行き交いも人通りも多いエリア。ヒスパニックのお店が多く、ごみごみとした下町のような雰囲気です。歩道を歩く際は特に自転車に気をつけましょう。景観が良いのは1ブロック西にある「バレンシア通り」なので、ぶらぶらと散策をしたい場合はこちらの通りの利用がおすすめ。ミッション通りはBARTの駅周辺にホームレスが多くあまり治安もよくありません。夜間の使用は極力避けた方が無難です。

店内の様子と雰囲気

ミッション通りのエントランスから見た様子。至るところに蛍光カラーが使われているのが目を引きます。どちらかというとラテン系のポップな色使いです。一番奥にカウンターがあり、その奥にあるのがキッチン。右側の壁に沿ってベンチが置かれており、テーブルが4つ配置されています。

屋内スペースはあまり多くありませんが、25丁目沿いに広いパークレットがあり、屋外でゆったりと食べたい方はこちらを利用できます。ただペンキの落書きが酷く、ちょっと殺伐とした雰囲気でもあります。

メニューとオーダーしたアイテム

オーダー方法ですが、テーブルに着くと設置されたQRコードをスキャンして、各スマホからオーダーと支払いを済ませる形式になります。ここのスタッフはみんなフレンドリーで、質問があるか聞きにきてくれるので、メニューについての質問も気軽にできます。まずはキッチンで焼かれた「ピタパン」。オーブンから取り出したばかりの熱々を手渡してもらえます。ここのピタパンは厚みがあるどっしりとしたタイプ。1人一枚でお腹が一杯になる量です。

Labneh (USD8)

中東チーズ「ラブネ」。スパイスが主張しないさっぱりとした軽い口当たりと滑らかな食感です。ここのラブネは特に、塩気が効きすぎず好みの味わい。

Hummus (USD8)

続いて「ハムス」。上にオリーブオイルとひよこ豆が乗ったごくスタンダードなタイプです。個人的にはなめらかなハムスが好きなのですが、こちらはひよこ豆の塊がところどころに見られます。フレッシュな作りたてでピタパンとの相性は抜群。このままより、カウンターに置かれている辛いハリサソースと一緒に食べるとよりおいしさが増します。

Kishek & Cheese Man’oushe (USD11)

極薄のピザのような「カシュクとチーズのマヌーシュ」。カシュクとは穀物にサワーミルクを発酵させた作ったソースとのことだそう。独特の味わいがする、とおすすめしてもらったのでオーダーしてみました。ちなみにマヌーシュとはレバノンの屋台で多く食べられるピザよりちょっと小さい焼いたパン生地のことのよう。通常はザアタル(ブレンドハーブ)と一緒に食べるのが一般的なんだとか。

生地が極薄でニューヨークピザのような感じですが、アメリカピザのようにチーズが渋滞しておらず軽いスナックのような感覚でいただけます。アルギュラをトッピングに足したのですが、このほのかな苦さがちょうど良いバランス。カシュクのほんのりとした酸っぱい味とチーズのマイルド加減が絶妙です。

Winter Fattoush Salad (USD12)

続いて彩りがきれいな「ウィンターファトゥーシュサラダ」。ラディッシュの赤とオレンジ・ミントの彩りに目を惹かれます。ドレッシングの酸味が主張せず、食材そのものを楽しめる味わい。

Muhalibiya (USD10)

珍しくデザートをオーダー。これは「ムハッレビ」と呼ばれる米粉と牛乳を溶いて作るプリンです。イスタンブールで食べ損ねた思い出があるのでオーダーしてみました。どちらかというとプリンより寒天に近い食感で、一口目に衝撃的な甘さを感じます。

ローズウォーターが効いており、まさに中東のスイーツといった感じ。カルダモンとピスタチオの味わいもほんのりと感じますが、やはりローズの主張が強いです。ただ食べ進めるうちに甘さが気にならなくなるのが不思議なところ。まさにアラブっぽいデザートだと言えます。

最後に

手作りのレバノン料理を十分に楽しめるミッション地区の「リームズ」カリフォルニアの新鮮な食材と。伝統的なレバノン料理の融合を楽しめます。 以前ご紹介した「ベイト・リマ」に比べると、よりカリフォルニア料理に近い感じです。気になる方はぜひチェックしてみてください♪

店舗情報

  • Reem’s California Mission
  • 住所:2901 Mission St, San Francisco, CA 94110
  • 営業時間:11AM-7PM (火〜土)10AM-6PM (日)月曜定休

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