地味に続く観葉植物ホヤの観察日記、今回は新たにフィレンソニーとロツンディフォリア、ポッティシーをお迎えし、2024年秋時点でのホヤコレクション32種類の様子をお伝えします。
観葉植物「ホヤ」とは?
コロナ禍あたりからアメリカで、観葉植物として人気を浴びる「ホヤ」。種類が多く、東南アジア・オーストラリア・中国と広い範囲で自生する植物です。特徴は茎が伸びてトレイルを作る蔓性であること、茎の節部分から気根という根を出す性質を持つことが挙げられます。ペダンコと呼ばれる蕾のもとから、円球の綺麗な花を咲かせます。基本的に葉が厚く他肉質で、頻繁に水やりを行わないで済むため、お世話がしやすい品種なのが人気の秘訣です。
観葉植物として人気なことから、交配も頻繁に行われています。種類は900〜1,500もあるとされ、希少な品種を集めたり、株を増やしたり、葉の模様や花の様子を楽しんだりとさまざまな楽しみ方ができる観葉植物です。
2024年秋時点のホヤの種類と成長記録
前回紹介した2024年3月から約半年、夏の成長期が過ぎた現在、我が家で育てているホヤの様子を半年前と比較しながらご紹介します。
*NEW* 1. ホヤ・フィンレイソニー(Hoya finlaysonii)
- 正式名称: Hoya finlaysonii(ホヤ・フィンレイソニー)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:南タイ・西マレーシア
2024年4月下旬に、近所に住むホヤコレクターの方から購入したのがフィンレイソニー。くっきりと葉脈が浮きだすように見えるのが特徴の品種です。葉自体はしっかりとした厚みと硬さがあり、質感はマクロフィラに似ています。楕円形の葉の形も可愛らしい株です。
夏を過ぎた現在の様子がこちら。2インチの鉢に植え替えたところ、購入当時は2枚だけだった葉も4枚に増えました。茎もまっすぐ長く伸びており、状態は悪くありません。このまま冬を越して、来年また新しい葉を増やして欲しいところ。鉢から根っこが出ているため、春先に鉢替えする予定です。意外と順調なので、おすすめ度は星4つ。
*NEW* 2. ホヤ・ロツンディフォリア(Hoya rotundiflora)
- 正式名称: Hoya rotundiflora(ホヤ・ロツンディフォリア)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:ミャンマー、タイ、マレーシアを含む東南アジア
フィンレイソニーと同じ日に、同じ方から入手したのが、このロツンディフォリア。楕円形のような葉のシルエットで、表面にしわのような葉脈が浮き出ているのが特徴。茎や蔓は細めで、カルノサやプビカリクスに似ています。以前から可愛いなと思っていた品種です。
環境に慣れた頃、2インチ鉢に植え替えました。テラリウムとグローライトで大切に育てた夏、現在は茎がかなり伸び、葉の量も増えています。このまま冬を越し、来年春にテラリウムから出す予定。特に大きな問題はなかったため、おすすめ度は星3つ。
*NEW* 3. ホヤ・ポッティシー(Hoya Pottsii)
- 正式名称: Hoya pottsii(ホヤ・ポッティシー)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:中国南部、雲南省、台湾
2024年春先に、同じ市内に住んでいる方から購入したのが、ポッティシー。肉厚の葉と大きな花が特徴で、一言でポッティシーと言ってもさまざまな種類があるのだそう。中国南部、雲南省、台湾が原産のようです。筆者が購入したポッティシーもかなりの肉厚です。かなり小さな株なので、テラリウムの中に入れグローライトの下で経過観察を始めました。
購入して数週間で環境に慣れたのか、模様が綺麗な新葉が出現しましたが、変わりに古い葉が落ちて結局2枚のままです。こちらも鉢替えをして、テラリウムの中から出しても、問題なく環境に馴染んでいます。ただ成長は遅いタイプだと感じます。さらに環境に馴染んだら、新たな葉を出してくれそう…。おすすめ度は星3つです。
それでは、ここからは2024年春からの成長の記録をレポートします。
4. ホヤ・ヘウスケリアナバリエガータ(Hoya heuschkeliana variegata)
- 正式名称: Hoya heuschkeliana variegata(ホヤ・ヘウスケリアナバリエガータ)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:ミャンマー
2023年夏にEtsyで入手したヘウスケリアナバリエガータ、夏前にテラリウムから出して、同じ鉢のままの状態で過ごしてもらいました。
こちらが2024年秋の様子。入手してから1年ちょっと、なかなか大きくならないと感じていましたが、こうやってみると意外と茎が伸び葉が増えているのが分かります。緑の部分が少ないため成長は遅いですが、今のところ特に大きな問題もなく育っています。春先には鉢替えをして、もうちょっと大きな環境で育ってもらう予定。おすすめ度は同じく星4つ。
5. ホヤ・クロニアナ・エスキモー(Hoya Krohniana Eskimo)
- 正式名称: Hoya Krohniana Eskimo(ホヤ・クローニアナ・エスキモー)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:フィリピン
- 花の色:白&黄色
2023年11月、近所にあるナーサリーで購入したクローニアナ・エスキモー。スモーキーで淡い葉色が特徴です。
お迎えして間もないのに、なんと6月下旬に開花しました!クロアニアブラックと非常に似た、ほわほわした白い花です。中央が黄色でほぼ、区別な付かないくらい似ています。香りは強く、近づくとフローラルな甘い香りを感じます。まだお迎えして間もないのに順調にペダンコを付け、花を咲かせてくれました。
こちらが2024年秋の様子。購入した時から、鉢はそのままの状態ですが茎が伸び、葉の量が増えているのが見て取れます。葉は色褪せすることなく、しっかりとした光沢を保っています。冬は水やりを減らして、来年またしっかり育てたい鉢。おすすめ度は星4つ。
6. ホヤ・パラシティカ ブラックマージン (Hoya parasitica ‘Black Margin’)
- 正式名称:Hoya parasitica ‘Black Margin’(パラシティカ・ブラックマージン)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:熱帯・亜熱帯アジア~サモア
テラコッタ鉢で春を迎えたパラシティカ・ブラックマージン、2023年の夏はすごい勢いで成長してくれたので、期待する株です。
テラコッタ鉢が合わなかったようなので、プラスチックに変更。夏の間ミーリーバグの被害にあい、退治している間に秋になりました。それでも茎が伸びて、葉の数も増えています。このままの状態で冬を越してほしいところ。以前ほどの成長はないため、お勧め度は星4つ。
7. ホヤ・チンフンゲンシス(Hoya Chinghungensis)
- 正式名称: Hoya Chinghungensis(ホヤ・チンフンゲンシス)
- おすすめ度:★★★★★
- 原産地:ミャンマー
2023年8月に、フェースブックマーケットプレースで近くに住む人から一本だけ購入したチンフンゲンシス、ずっとテラリウムの中で過保護に育てていましたが、茎も伸びて安定しているため、5月初旬に鉢替えを行いました。徐々に先端部分が伸びて、テラリウムに収まらなくなったため数回に分けて長い部分を暫定し、株を増やし秋を迎えました。
現在の様子がこちら。成長が早く根が出るのも早いので、わずか1本から増やしたとは信じられないほど茂っています。どの葉もぷっくりとして元気。このまま今年は冬を越し、また来年同じように株を増やす予定。環境に慣れると、かなり手間要らずで増えてくれる品種だと感じます。おすすめ度は星5つです!
8. ホヤ・ヘウスケリアナ(Hoya Heuschkeliana)
- 正式名称: Hoya Heuschkeliana(ホヤ・ヘウスケリアナ)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:フィリピン
大切に育てている小さな株のヘウスケリアナ、春先の段階では変化はないものの、現状維持の状態でした。
秋の様子がこちら。テラコッタ鉢での用土の乾燥が気になり、夏の初めにLECA栽培に切り替えた鉢は、夏の間に新葉が大きく丸く成長しています。ここ1年ほど全く変化のなかった鉢だけに、今回の成長は大きな進歩です。
こちらが2023年10月に取り寄せた大きな株の様子。取り寄せた直後から、リビングの天井から釣り鉢にしています。大きな変化はありませんが、新茎が上に向かって生えているのが分かります。
こちらが取り寄せて1年が経過した2024年秋の様子。春の時点を比べると葉数が増え、さらに緑が濃くなっているのが分かります。葉の質感もしっかりとしており、根腐れの兆候もありません。冬の間も現状維持で、来年また育ってほしいところ。来年こそ花が咲いてくれると良いなと期待する株です。それほど手間が掛からないと感じるため、今回のおすすめ度も星4つ。
9. ホヤ・メリフルア(Hoya meliflua)
- 正式名称: Hoya meliflua(ホヤ・メリフルア)
- おすすめ度:★★★★★
- 原産地:フィリピン
去年の夏、驚異的な速度で伸びたメリフルア、今年も同じように茎がどんどん伸び大きな葉が付きました。あまりにも茎が伸びすぎたため、今年は夏にスカイライトの真下にある壁沿いにトレリスを設置し、ここに這わせるようにしました。
手前がメリフルア。秋の初めに更に大きな鉢に鉢替えを行い、現在は環境に慣れている段階。我が家のホヤコレクションの中でも、最も蔓が長い子です。このまま元気に冬を越せば、来年はもっと伸びるかも。楽しみな株です。お勧め度は変わらず星5つ!
10. ホヤ・ワイエティ(Hoya Wayetti)
- 正式名称: Hoya Wayetti(ホヤ・ワイエティ)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:フィリピン
根腐れの危機を乗り越え、前回新葉が出現したワイエティ、今年の夏はそれほど大きな成長がなく、秋を迎えました。
現在の様子がこちら。葉の量が増えて、よりこんもりとしたシルエットに変化しています。まだペダンコが出現する気配はありませんが、葉はぷっくりと厚く健康的です。この状態で冬を越してくれれば大満足といったところ。おすすめ度は前回と変わらず星4つ。
11. ホヤ・ワイエティバリエガータ(Hoya Wayetti Variegata)
- 正式名称: Hoya Wayetti(ホヤ・ワイエティ バリエガータ)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:フィリピン
特に問題もなければ、成長が早い訳でもないワイエティ・バリエガータ。購入して依頼鉢替えは行わず、そのままの状態で育てています。
夏の間に明らかに葉数は増えているよう。驚くほどの成長はありませんが、特に問題があるわけでもありません。このまま蔓を伸ばし、トレイルを作ってくれるのかはまだ未定。新たな用土を加えるため、春先に鉢植えを行うかも。お勧め度は変わらず星4つ。
12. ホヤ・カルノサスプラッシュ(Hoya st. Carnosa)
- 正式名称:Hoya Carnosa Splash (ホヤ・カルノサ・スプラッシュ)
- おすすめ度:★★★★★
- 原産地:東アジア・オーストラリア
- 花の色:薄ピンク、白&赤
ホヤの中でも葉が分厚く、環境にも強いのがカルノサ・スプラッシュ。春の段階で数枚新たな葉が付きましたが、なんと春先に伸びた蔓の先にペダンコが出現、みるみる蕾ができました。
従来あったペダンコも同じように蕾ができ、5月上旬ほぼ同時にピンクの花を開花してくれました。星の形をした球体のような花は、薄いピンクの花びらと白と赤の副花冠を持ちます。非常に繊細で華やかな花で、フローラルな香りを感じます。毎年この株だけはコンスタントに開花しますが、今年はふたつも同時に咲いてくれて嬉しい限りです。
2024年秋の様子がこちら。夏の間に新しいトレリスに取り替え、伸びた茎をまとめています。ペダンコはふたつとも健在で、夏の間に2回ほどそれぞれ開花して新たな蔓も出現しています。環境に強く、お世話しなくても花を咲かせてくれる貴重なホヤです。おすすめ度は星5つ。
13. ホヤ・レツーサ(Hoya Retusa)
- 正式名称:Hoya Retusa (ホヤ・レツーサ)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:インド・東ヒマラヤ
- 花の色:白&ダークブラウン
お迎えしてから、東向きの窓にハンギング鉢で育てているレツーサ、特に問題もなく順調に環境に馴染んでいます。
4月中旬に気づいたら、3つの花が開花していました。それぞれ個別に咲くタイプのようでペダンコも小さいため見逃していました。
こちらが現在の様子。再度夏の終わりに花が咲き、現在も一輪残っています。レツーサは蔓が伸びて、まるで線香花火のような華やかな見た目を楽しめるのですが、我が家のレツーサは、なんだか成長が遅く未だに大きな変化はありません。ただ開花してくれたのでおすすめ度は星3つ!
14. ホヤ・チェルシー(Hoya Chelsea)
- 正式名称:Hoya Chelsea(ホヤ・チェルシー)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:東アジア・オーストラリア
2020年12月にお迎え以降、3年以上全く変化がなかったチェルシー、前回新芽が出てきてかなり喜んでいたのですが今年の夏はマクラメの吊り鉢から、置き鉢に変えて窓際で育てたところ、新たな成長点が増えました。
置いた場所を変更したのが良かったのか、新たにトレリスを加えたのが良かったのか、今年の夏はお迎えして以降一番変化がありました!新たな葉が出現し、どんどんと育っているのが分かります。ただ、丸っこくてハートの形が魅力のシェルシーなのに、新たな葉は先祖返りを起こしています。特に先端の葉はかなり大きく、歪な形をしておりチェルシーだとは言い難い形状…。とりあえず成長の兆しが見えたので、今回は星4つ。
15. ホヤ・オボバタ(Hoya Obovata)
- 正式名称:Hoya Obovata (ホヤ・オボバタ)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:インド・インドネシア・タイ・フィジーなど
- 花の色:ピンク & 濃いピンク
ここ数年ほど、ひっそりとした存在だった我が家のオボバタ。春先には茎の部分が伸びた状態でしたが、なんとここにふたつのべダンコが出現しました。
3月にはペダンコが膨らみ始め、蕾が登場。4月末になんと綺麗な花を同時に咲かせてくれました。花はスタンダード・カルノサのような丸いシルエットですが、オボバタの花の色合いは花弁がピンク、副花冠が濃いピンク。かなり華やかです。香りはカルノサに似た甘いフローラルな香りですが、あまり強くは感じません。
秋の様子がこちら。茎部分から、ランダムにペダンコが出現しているのが分かります。葉の数も増えているような感じ。ここ数年ずっと同じ状態だったため、今年開花してくれて非常に嬉しい限り。おすすめ度は星4つ!
16. ホヤ・リネアリス(Hoya Linearis)
- 正式名称:Hoya Linearis(ホヤ・リネアリス)
- おすすめ度:★★★★★
- 原産地:ヒマラヤ
春先まで順調に茎を伸ばしてくれたリネアリス、夏の前に伸びた部分を切って水刺しを行いました。
現在の様子がこちら。水刺しで根っこが出た部分を元の鉢に植えたほか、別の鉢に植えて増やした株も順調です。このまま根腐れに注意して、冬を越し来年こそはペダンコを付けて欲しいところ。今のところ順調なので、お勧め度は星5つ。
17. ホヤ・オーストラリス(Hoya Australis)
- 正式名称:Hoya Australis (ホヤ・オーストラリス)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:オーストラリア
一時期体調が思わしくなかったオーストラリス、春先には調子も戻り、葉も艶々とした状態にまで回復しました。
夏の間に蔓が伸びたため、現在はスカイライトの真下にあるロフトの壁にトレリスを付け、メリフルアと一緒に壁に這わせるように鉢を配置しています。メリフルアほどの勢いはありませんが、今のところ順調。お勧め度は変わりなく星4つ。
18. ホヤ・オーストラリス・リサ(Hoya Australis Lisa)
- 正式名称:Hoya Australis Lisa (ホヤ・オーストラリス・リサ)
- おすすめ度:★★☆☆☆
- 原産地:オーストラリア
- 花の色:白
我が家にあるホヤの中でケリーの次に調子が悪いオーストラリス・リサ、春先の様子もイマイチエネルギーがなく、勢いを感じません。
そのままそっとした状態で夏を過ごし、秋の様子がこちら。葉っぱに多少厚みが戻りましたが、成長した様子は感じません。今年は花も咲きませんでしたが、先端の2枚は、おそらく新葉だと思われます。とりあえず今年の冬も根腐れすることなく越して欲しいところ。お勧め度は変わらず星2つ。
19. ホヤ・マチルダ(Hoya Mathilde)
- 正式名称:Hoya Mathilde (ホヤ・マチルダ)
- おすすめ度:★★★★★
- 原産地:カルノーサとサーペンズのハイブリッド種
ここ一年ほど絶好調のマチルダ。葉っぱには厚みがあり、蔓もあちこち伸びて健やかです。
夏が過ぎた後も、同じく生き生きとしています。環境に慣れるまでは不安定でしたが、今はまさに健康的。夏の間にフェースブックマーケットプレースでもう一株お迎えし、現在は3つの株でそれぞれ元気に育っています。
この様にペダンコもあちこちに付いてはいるのですが、夏の間は開花を確認できず。注意深くチェックはしていたのですが、もしかしたら見逃してしまったのかもしれません…。お勧め度は変わらず星4つ。
20. ホヤ・プビカリクス(Hoya Pubicalyx)
- 正式名称:Hoya Pubicalyx(ホヤ・プビカリクス)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:フィリピン
東向きの米ウィンドウに長い間吊り下がっていたプビカリクス、夏のはじめに他の株と合わせて、鉢替えを行いました。
2024年夏は、ロフトの壁に吊り鉢にして過ごしました。環境に順応中なのか新たな成長は見られません。おすすめ度は変わらず星3つ。
21. ホヤ・ケリー(Hoya Kerrii)
- 正式名称:Hoya Kerrii(ホヤ・ケリー)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:東南アジア
現在我が家のホヤで最も体調が悪いのが、こちらのケリー。前回の時点でも左側の鉢は根本がグラグラした状態で、根が張っていない印象でした。
秋の状態も変わらず、根が張っている感じがしません。十分に水を吸収できていないのか、葉っぱもハリがありません。この後、根の状態を調べてみるとやはり根腐れしていました。根腐れした部分をカットし、新たに小さめの鉢に植え替え、このまま様子を見ます。こんなに大きな葉を枯らしてしまうのは心苦しいので、元気になるのを祈るばかり。おすすめ度は星3つ。
22. ホヤ・ベラ(Hoya Bella)
- 正式名称:Hoya Bella(ホヤ・ベラ)
- おすすめ度:★★★★★
- 原産地:ヒマラヤ・ミャンマー北部近辺
- 花の色:白の花弁と紫の副花冠
根腐れすることなく、無事に春を迎えた我が家のベラ手前の3つの枝に分かれた株が、なんと信じられないことに4つの大きなペダンコが出現し、4月下旬に4つの見事な花を咲かせてくれました!今までベラはペダンコが出現しても、そのまま何故か成長せず枯れてしまうケースが続いていたので、こちらはまさにビッグニュース。
花の様子ですが、真っ白な5枚の花びらの中に半透明の紫の副花冠を持ちます。まるで宝石のような色合いは、思わず見惚れてしまうほどの可愛らしさ!半透明のルビーのようなお星様に感動もひとしおです。
5月上旬にはなんと5つのペダンコ全ての花が開花しました!同じ鉢から同時に5つの花が開花するのは、初めてです。この花は3週間ほど持ってくれ、ふんわりとした甘い香りと華やかな見た目を楽しむことができました。今回複数の花を咲かせてくれたので、おすすめ度は星5つ!
23. ホヤ・マクロフィラ(Hoya Macrophylla)
- 正式名称:Hoya Macrophylla(ホヤ・マクロフィラ)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:ボルネオ島
- 花の色:白
ここ一年ほど特に変化のないマクロフィラ、LECAで育てている状態で春を迎えました。先端にペダンコを付けた茎が2本、外方向に大きく伸びています。
9月上旬、根元付近のペダンコから白い花が開花していました。おそらくニューヨークに行っている間に開花したものだと思われます。葉っぱは大きいのですが、花自体は小さめ。小さい5つの花びらと朱色の花弁を持ちます。まさかマクロフィラが開花してくれるとは、びっくりです!
2024年秋の様子。春を比べると大きな変化はありません。ただ新葉に関しては不明ですが、新たに2本の茎が伸びているのが分かります。おそらく鉢替えの時期。急激な成長はありませんが、安定しているのでおすすめ度は星3つ。
24. ホヤ・ブートニアエ(Hoya Burtoniae)
- 正式名称:Hoya Burtoniae(ホヤ・ブートニアエ)
- おすすめ度:★★★★★
- 原産地:フィリピン
- 花の色:真紅
一度根腐れしたもののテラコッタ鉢の環境が良いのか、春先に新たな葉を付けてくれたのがテラコッタ鉢のブートニアエです。
夏が過ぎた様子がこちら。新葉が無事成長してくれたたことで、より緑が多くなった印象。特に問題なく成長してくれましたが、ペダンコはなく、花が咲く気配はまだありません。
こちらがLECA栽培を続けている鉢。こちらは去年ペダンコが出現し、夏の間に赤い花を開花してくれました。
夏が過ぎて、ペダンコがひとつから二つに増えているのが分かります。葉の量はさほど変化がないように感じますが、今年は赤い花を3回以上咲かせてくれました。おすすめ度は星5つです!
25. ホヤ・クローニアナ ブラック(Hoya Krohniana Black)
- 正式名称:Hoya Krohniana Black(ホヤ・クローニアナ ブラック)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:東南アジア諸国
- 花の色:白
春先に既に花が咲きそうだったLECA栽培のクローニアナ ブラック、LECAだと水分調節が分かりやすいので、一度根腐れした小さな鉢にお勧めです。
今年の夏はなんと3月と6月、2回も開花してくれました。花はふわふわとした白色の産毛のような質感で、中央部分が黄色。儚い印象の小さな花です。
2023年夏にお迎えした2インチ鉢。新しい環境に慣れたので、春先に大きなサイズの鉢に鉢替えを行いました。
現在の様子がこちら。茎が伸びて葉数も増えています。こちらの株は黒い光沢を保ったまま成長しているので、吊り鉢にすると見栄えがよくなりそう。まだ花が咲く気配はありませんが、特に大きな問題もなく育っているので、星4つ。
26. ホヤ ・カーティシー (Hoya Curtisii)
- 正式名称:Hoya Curtisii(ホヤ・カーティシー)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:フィリピン・マレーシア・タイ
大きな株を枯らしてしまい、この小さなテラコッタ蜂のみとなってしまったカーティシー、環境の変化に弱いので、できるだけ場所を変えないように育てています。
秋の段階はこのような感じ。かなり蔓が伸びて力強い印象。葉もしっかりとした厚みがあります。来年は鉢替えしても差し支えないかも。今のところ状態が安定しているので、お勧め度は星3つ。
27. ホヤ・ポリネウラ(Hoya Polyneura)
- 正式名称:Hoya Polyneura(ホヤ・ポリネウラ)
- おすすめ度:★★☆☆☆
- 原産地:ヒマラヤ・雲南省北西部
我が家の環境と相性が悪いポリネウラ、前回はLECA栽培の状態で新たな葉が出現しました。
こちらが現在の様子。新たに出現した葉は、そのまま大きくなってくれました。ただ絶好調というわけでもありません。なんとなく本調子が出ないまま秋になりました…。葉脈が綺麗で好きな種類なのですが、栽培の難しさを感じます。おすすめ度は星2つ。
28. ホヤ・サンライズ(Hoya Sunrise)
- 正式名称:Hoya Sunrise(ホヤ・サンライズ)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:東南アジア
2年前に根腐れを起こし、去年はなんとか無事に春を迎えたサンライズ、安定した状態で夏を過ごしました。
こちらが秋の様子。新たにお迎えした小さな株を合わせました。スカイライトの真下に置いて、十分に光を浴びせた葉は見事にサンストレスで赤に変色しています。まさにサンライズという言葉がぴったり。このまま水やりに気をつけて、来年の成長を期待したい株です。おすすめ度は星3つ。
ホヤ・カルノサ「クリムゾンクイーン」(Hoya Carnosa Krimson Queen)
- 正式名称:Hoya Carnosa Krimson Queen(カルノサ・クリムゾン・クイーン)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:インド・タイ・中国
お迎えしてから数年、ほぼ変化なしのクリムゾン・クイーン。ミーリーバグも、ほぼ退治した状態ですが、あまり成長の気配は感じられません。
夏が終わった様子がこちら。今年も特に大きな変化はなく、現状維持の状態が続いています。おそらく葉の部分に緑色が少ないのも原因だと思われますが、成長は相変わらず遅いためおすすめ度は星3つ。
29. ホヤ・カルノサ「クリムゾンプリンセス」(Hoya Carnosa Krimson Princess)
- 正式名称:Hoya Carnosa Krimson Queen(カルノサ・クリムゾンプリンセス)
- おすすめ度:★★☆☆☆
- 原産地:インド・タイ・中国
前回体調不良でLECA栽培で療養をしていたカルノサ・クリムゾンプリンセス、無事に春を迎えたので夏のはじめに鉢替えを行いました。
現在の様子がこちら。用土栽培に切り替えても、特に大きな変化はなく秋を迎えました。夏の間に新葉は数枚付いたような気がしますが、とにかく大きな変化はありません。葉の厚みはしっかりしているので、体調は良さそう。あまり変化がないためおすすめ度は変わらず星2つ。
30. ホヤ・クリンクルエイト(Hoya Krinkle 8)
- 正式名称:Hoya Krinkle 8(ホヤ・クリンクルエイト)
- おすすめ度:★★☆☆☆
- 原産地:北オーストラリア
ミーリーバグに悩むクリンクルエイト、定期的に治療を行い新たな茎と2枚の葉が出現したのが春先。
こちらが現在の様子。夏先に新たにトレリスを加え、スカイライトの下に置き換えました。未だ地道にミーリーバグの治療は継続中ですが、今のところ落ち着いています。来年こそはもうちょっと成長してほしいところ。おすすめ度は星2つ。
31. ホヤ・ラクノーサ(Hoya Lacunosa)
- 正式名称:Hoya Lacunosa(ホヤ・ラクノサ)
- おすすめ度:★★☆☆☆
- 原産地:インド・マレーシア・中国・日本
現状維持の状態が続く我が家のラクノサ。お迎えしてから2年以上、一度根腐れを起こした後にLECAとフルーバルで栽培を続けています。
こちらが現在の様子。LECA栽培の方が、茎が伸び新たな葉が増えているのが分かります。おそらく安定してきた感じ。今の状態で冬を越してもらうのが目標です。ようやく成長の兆しが見えたので、おすすめ度は星3つ。
残念なお知らせ編:ホヤ・コンパクタ(Hoya Compacta)
- おすすめ度:★☆☆☆☆
- 正式名称:Hoya Compacta(ホヤ・コンパクタ)
- 原産地:オーストラリア・東南アジア
ミーリーバグに悩まされ、根腐れに悩まれ続けた我が家のコンパクタ。春先に葉がしわしわになりハリがなくなったため、急遽根を切って水刺しを行いましたが、復活せずに枯れてしまいました…。ゆっくりとゆっくりと弱ってしまった印象です。
こちらが、LECAではどうしようもなく水刺しにした時の様子。根が短くかなり弱っているのが分かります。
残念ながら水刺しでも、力尽きてしまいました。筆者が良く見ているカナダ発の動画チャンネルの鉢などは、カリフォルニアより寒い環境なのにちゃんと育っています。なのに何故か我が家の環境に馴染んでもらえませんでした…。今後リベンジはおそらくしない株です。
最後に
2024年秋時点での我が家のホヤの状態をご紹介しました。当然ながら、成長が著しい株、体調思わしくない株それぞれです。今後も地道にお世話を続け、6ヶ月後あたりにレポートします。
3 Comments
Hello.
Good cheer to all on this beautiful day!!!!!
Good luck 🙂
❤️
Hello!
Good cheer to all on this beautiful day!!!!!
Good luck 🙂