【サンフランシスコグルメ】行列必須!見栄え◎の本格派テイクアウトお寿司店「Aji Kiji」

2024年8月、ジャパンタウン近く、フィルモア通り沿いに新オープンしたテイクアウト専門の本格派お寿司専門店「アジ・キジ」。開店前に行列ができる人気店では、まるで宝石箱のような握り寿司を楽しめます。

レストランの外観

パシフィックハイツに続くフィルモア通り、ゲーリー通りとのほぼ交差点にあたる場所にアジキジがあります。テイクアウト専門店だけあり、店内は非常に狭く店頭にも大きな看板などはありません。黒のウィンドウフレームと内容の木彫が目立つミニマルなデザインです。ユニオンスクエアからのアクセスは、38番バスを使ってフィルモア通りの停留所で下車すると歩いてすぐの場所。以前ご紹介したステートバード・プロビジョンからは、通り向かいになります。

ちなみに11時開店から10分。列が進み出した様子がこちら。客層は若い人が多く、主にアジア系アメリカ人、ローカルと言った感じです。

レストランの内観

フィルモア通りのメインエントランスから入った様子。壁と天井は全て木彫で、床はグレーのタイル。壁に装飾もなく、究極にミニマルです。入って奥にL字型のカウンターが置かれており、通り沿いにベンチがふたつ置かれています。キッチンは奥の様で、白いのれんが掛かっており店内から見ることはできません。テイクアウト専門なので、食べるスペースはありません。列に沿って進み、カウンターで好きなお寿司を注文し、左奥で支払う動線が組まれています。

こちらが販売されているテイクアウトお寿司の様子。パリっとした清潔な白い割烹着を来た店員さんに、欲しいお寿司を伝えます。ガラスショーケースにきちんと配置されたお寿司は非常にカラフルで特別感満載です。

お寿司は握りや巻きのほか、サーモンとスモークサーモンの厚切りにイクラをトッピングした鮭丼など5種類ほどから選べます。シェフの方は日本人ではなく、韓国系のジンウン・リムさん。サンフランシスコのミシュラン店での修行を生かし、本格派高級握りをプロデュースされています。

テイクアウトにしては珍しい、高級感溢れる装飾と店内のディスプレイ。アメリカではなんちゃって握りから本格派握りにトレンドが移行している今、まさにトレンド最先端のお店だと言えます。支払いの際に係員の方から「室温で食べるのが理想的だから、食べるまでに1時間か2時間置いてね。」というアドバイスをいただき、完了です。

食べた感想

10pc Sushi & Maki 6pc(USD47)

こちらが今回購入した「10pc Sushi & Maki 6pc」。使用される箱は、天然素材のわっぱのような薄い木の皮に白い紙が巻かれ、麻の紐で結ばれています。お弁当の底には本物の竹の葉が轢かれ、ビランの代わりに大きな紫蘇の葉が使われています。見栄えへのこだわりが随所に散りばまられているのが分かります。

開封した様子。ほたて、サーモン、カンパチ、マグロなど5種類のネタが使われた握りには、それぞれ異なったトッピングが施されており、非常に繊細。小さな花形に飾り切りされた人参は、花の中心から広がるような模様になるようにカットされています。

2種類の赤酢が使われた酢飯は、独特の赤味で高級感を醸し出しています。お米はサクラメントバレーで収穫された玉錦が使われているそう。付け合わせのきゅうりと赤かぶのピクルスも自然な色合いで、非常にサンフランシスコ向き。レモンのスライスも入っており、好きなネタに絞っていただけます。

握りのサイズは一口サイズで食べやすく、10貫でちょうど良い加減。アメリカ人向けにわさびの量はごく僅かのため、自分で調整する必要があります。まさにニジヤのような日系スーパーで販売されているテイクアウトお寿司とは全く違った、ハイエンドのお鮨屋さんを彷彿とさせる本格的な握りです。普通のお寿司やさんでテイクアウトするのとほぼ同じ値段で、このクオリティなら、断然見た目が良いこちらのテイクアウトが人気なのも納得です!

最後に

スリークな内装の店内と、ガラスケースのディスプレイに入っている宝石箱の様なテイクアウト寿司。最新の和食のトレンドとマーケティングを熟知した店舗だと感じます。ちなみにシェフのリムさんは、現在隣接する高級韓国料理店でミシュランガイドにも掲載される「Bansang(バンサン)」と「Aji Kiji」を掛け持ちで経営されています。今トレンドの本格寿司を体験したい方、ぜひ試してみてください♪

店舗情報

  • Aji Kiji
  • 住所:1552 Fillmore St, San Francisco, CA 94115
  • 営業時間:11AM-4PM (月火定休)

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