2020年11月3日、アメリカの大統領選当日、結果次第では混乱が予想される選挙となりそうですが、実際の現地はどのような様子なのでしょうか?選挙当日のサンフランシスコ市内の様子をレポートします。
あちこちに小さな仮設投票会場が設置
街を歩いてまず気付くのが、数ブロックごとに臨時の投票会場(Polling Place)が設けられている、ということ。わざわざシティーホール前のメイン会場に遠出せずとも、人混みを避けて近所で投票ができるよう小さな投票場が設置されています。
フォルサム通りやマーケット通りなどの大通りに沿って、あちこちにこのような「Polling Place」のサインが見受けられました。
オフィス街はすでに防護柵の対策済み
選挙後の混乱や暴動の対策として、ダウンタウン近くのオフィス街はすでに一階部分にベニア板を打ち付けたバリゲードの設置が完了していました。筆者の体感的にはおよそ40%の割合でこの防護柵の対応をしている印象です。
特にセールスフォースの本社近辺は、ビル全体を囲むようにバリゲードが貼られているのが印象的でした。平日の午後であるということに加え、オフィス通勤の数が少ないことからオフィス街は人通りも少なく、見かけるのは工事現場の作業員関係者がほとんどです。
セールスフォースの空中庭園は穏やかな雰囲気
2019年にオープンしたばかりのセールスフォース交通ターミナルの空中庭園の様子はこのような感じ。秋晴れの非常に良い天気であるにも関わらず、平日であるからか今日は散歩や休憩をする人をちらほら見かける程度です。
尚、サンフランシスコでは公園の遊具場は10月14日から解禁となっており、遊具場の使用が再オープンしたばかり。空中庭園内の遊具場も、立ち入り禁止用に張り巡らされていたチェーンが7ヶ月ぶりに外され、自由に立ち入ることができるようになっています。
ベニア板の打ち付け作業が進むユニオンスクエア近辺
観光地のメッカであるユニオンスクエア近辺は、正午を過ぎた時点からバリゲードの設置を進めている状態です。あちこちの店舗で、一階のショーウィンドウを囲むようにベニヤ板を貼っている様子が見られました。
特に高級ブティックが多く集まるストックトン通り付近はこの防護柵の対応がしっかりと取られている印象です。今年の6月上旬にサンフランシスコでも略奪が横行し、ここ周辺の店舗は大きな被害が出ました。今回は警備員を雇うなど、抜かりない対策が取られているように感じます。
街の目抜き通りであるマーケット通りは、多少の人通りが見られるものの、以前と比べるとやはり閑散とした雰囲気。市内で最も大きなショッピングセンター「Westfield」でも正午過ぎの段階で、大きなベニア板の設置を急ピッチで進めている状態です。
市内を大きく横切るマーケット通りの様子。交通量も少なく人はちらほら歩いているものの、大きな人集りなどはありません。
メイン選挙会場の様子
数日前にも紹介したシティーホールがあるメインの屋外会場はこのような感じ。先週に比べて人の行き交いがやや増えている印象です。投票用紙を手にした人たちが絶え間なく立ち寄り、設置された投票箱に投票を行っています。
先週までは一箇所にしかなかったオレンジの投票箱ですが、今日はメイン会場のラーキン通り(Larking Street)だけでなく、市役所の目の前のポーク通り(Polk Street)にも3箇所テントが設置されています。西方面から来る人は、メイン会場まで歩かなくてもここで投票ができるようになっています。
サンフランシスコのメイン会場の出口付近には、投票後に記念写真がセルフィーが撮れるブースも新たに登場していました!抗議する人などは見かけず、穏やかな雰囲気で選挙の投票が続いています。
最後に
2020年、アメリカの最大イベントと言っても過言ではない大統領選挙。サンフランシスコ市内は特に混乱もなく選挙の投票が続いています。
ただ市内では午後2時半過ぎあたりから、ヘリコプターの飛行音が目立つようになってきました。選挙結果によって街の様子がどう変化するのか、引き続きレポートします。