澄んだ鶏魚介系スープを使ったラーメンとして知られる「ひのでやラーメン」。2016年にサンフランシスコの日本街にお店を構えてから、常に行列のできる店舗です。サンフランシスコでも人気の日本の老舗ラーメン店をご紹介します。
ひのでやラーメンとは?
ひのでやラーメンは、1885年に蓮田で開店し130年もの歴史を持つ老舗ラーメン店。サンフランシスコには2016年に進出し、現在市内に3つの店舗を展開しています。
こだわりは「和風ラーメン」と呼ばれる出汁。日本料理の技法を駆使して作られた鶏ガラ・昆布・煮干し・かつお節・帆立等の鶏魚介系スープは、あっさりしているけど奥深い味。一線を画した味わいは、ラーメンブームが続くサンフランシスコでも2016年オープン以来、行列が絶えない店舗として知られています。
ひのでやラーメンの場所
ひのでやラーメンは、日本街のメインエリアで歩行者専用の「大阪通り」にあります。ポスト通りを進み、大きな五重の塔がある広場前から続く短い通りを歩くと左手にレストランが見えてきます。
ユニオンスクエアから日本街までは、38番バスの利用が便利です。パウエル通りとゲーリー通りの角から西行きの38番バスに乗車し、フィルモア通りで下車すると徒歩で約3分程度の距離です。バスの乗車時間は約20分となります。
レストラン付近の様子/雰囲気
レストラン自体は人通りの多い日本街の中にあり、治安の面に関しては比較的安全です。特に週末は買い物や食事をするローカルで混み合い、ひとりでも安心して歩けるエリアと言えます。
レストランの外観
大阪通りに面したレストランの外観はこのような感じ。パンデミック後は、路上に8つほどのテーブルが設置されこちらでの食事も可能。エントランスにウェイトリストが設置されており、ここに記入する際に「屋内」もしくは「屋外」の希望を選択できます。
店内の様子
店内は入ってすぐ右側にカウンター席があり、奥が厨房と言う作りです。木彫を中心にシンプルだけど和を感じさせる内装で、中央の天井に飾られた木製のシャンデリアがアクセントとなっています。
奥行きは意外と広く、手前にテーブル席、奥に半個室の部屋が3つあります。ラーメン店というより、ちょっとした和食のお店のような雰囲気。トイレは半個室の部屋の1番奥になります。
オーダー方法とメニュー
オーダー方法ですが、各テーブルに置かれたQRコードを使って観覧、そのまま支払いを済ませるシステムです。オーダーが完了したら、メールが届き、テーブルにメニューが運ばれてきます。ちなみに現在のメニューは、こちらのリンクからアクセス可能。お水は、テーブルを案内される際に同時に持ってきてもらえます。
今回食べたものがこちら!
まずししとう。ごまとニンニクの香りが効いたピリ辛ソースに和えられた炒めししとうは、パリパリとした歯応え。ただソースは上から掛けられただけなので、味にバラつきがあります。
こちらが、王道メニューの「ひのでやラーメン」。昆布と鰹節、煮干しなどをベースに鶏を合わせた和風だしが使われたスープは、実にあっさりとしています。奥深い出汁ですが、アメリカ人の味覚を考えるとちょっと物足りないかも。トッピングにメンマがかなりの量入っており、これも珍しく感じました。
全体的に、あっさりとしているのでくどくないラーメンが好きな方におすすめ。見栄えもよいので、視覚もしっかり楽しめます。
こちらが人気メニューの「クリーミー・ヴィーガンラーメン」。食にこだわりが多いサンフランシスコでは、ラーメン店でもベジタリアンラーメンを取り扱っているところは多々ありますが、どこもほぼ味噌ラーメンを提供。
そんな中、コッテリとした濃厚なヴィーガンラーメンはかなり珍しい存在だと言えます。椎茸の出汁と豆乳・胡麻で作られたスープは、ヴィーガンと思えないほど濃厚。麺はほうれん草をブレンドしており、緑で彩りもよく、見栄えにもこだわりが感じられます。トッピングの数も多く、ヴィーガンラーメンとしてはかなり上レベルです。
最後に
至る所にこだわりを感じる「ひのでやラーメン」。従来アメリカで提供されていたラーメンとは一味違う和風だしは、いろんなラーメンを試してみたい方にもぜひおすすめです。日本街を散策するついでに、食事をするというシチュエーションにもぴったり。週末は特に混みあうので、まず店頭にあるウェイトリストに名前を載せておき、待っている間に買い物や散策を済ませるとより効率的ですよ。
店舗情報
- ひのでやラーメン
- 住所:1737 Buchanan St, San Francisco, CA 94115
- 営業時間:11AM-10PM
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