ノースビーチにオープンオープンしたモダンラグジュアリーをテーマとした新しいブランチスポット「ヒルダ&ジェシー」。ヒップレトロな店内では遊び心に溢れた斬新なメニューを楽しめます。
典型的なブランチを斬新にアレンジ
昔ながらの街並みを残すノースビーチ地区に2021年12月にオープンした「ヒルダ&ジェシー」。ミシュラン星を獲得したクレン・アトリエやエイブリーのキッチンで修行を積んだ2人のシェフによってアメリカの典型的な朝食を斬新にアレンジしたメニューが話題となっています。
ヒルダ&ジェシーのロケーションとアクセス方法
場所は港にほど近いノースビーチ地区。ノースビーチのランドマーク、ワシントンスクエア公園の南西の角に位置します。ユニオンスクエアからは、ストックトン通りを歩いて北上する方法がおすすめ。コロンバス通りまで出たら、通りに沿って左折し、1ブロック歩きユニオン通りを左に曲がるとパウエル通りの角にカフェがあります。
カフェの外観
ユニオン通りとパウエル通りの角にあるレストラン、大きな看板などはなく窓ガラスに店名が書かれたスティッカーが貼られています。住宅ビルの一階に位置しており、建物自体に特徴はなく思わず素通りしてしまいそうな外観です。内装とは打って変わったあまり特徴のない外見です。
内観と雰囲気
内装はこのような感じ。インテリアデザインは、ノズデザイン。ノザワさんという2020年に数々の賞を受賞して注目を浴びるサンフランシスコを拠点とする若手日系インテリアデザイナーの方が手掛けています。彼女らしいパステルカラーと、鮮やかな赤を加えた明るくレトロポップな空間です。
エントランスはこのような感じ。入ってすぐにチェックインデスクがあり、その奥にドリンクバー、1番奥はオープンキッチンとなっており、こじんまりとしているけれど奥行きがあるレイアウトです。天井までペンキが塗られているのが、さすがデザイナーズインテリアと言った感じです。
メニュー構成とテーブルセットアップ
メニューはオールドスクールで、このように透明なプラスチックのファイルに入ったものを手渡されます。いかにもレトロで、凝った小道具の演出です。ブランチには珍しいティスティングメニューがあるほか、ドリンクメニューも豊富な印象です。
テーブルセッティングはこのような感じ。各テーブルの上にくすみピンクのナプキンとガラスコップが置かれています。赤色の椅子とのコントラストが鮮やかです。
今回オーダーしたもの
ここからは、今回オーダーしたものをご紹介します。まずはドリップコーヒー。焙煎豆はシングルオリジンで知られるカウンターカルチャーのブレンド「ホログラム」。サンドライ加工された豆が使われており、独特のフルーティーな酸味が引き立つ味わいです。
涼しげなガラスの容器に入れられたのがデビルド・サンチョーク。デビルドエッグのサンチョークバージョンです。あまり馴染みのないサンチョークですが、原産地は北アメリカ東北部で、日本では菊芋という名前で流通しているそう。あっさりとした薄切り芋の上にサンチョークに、フランスの冷製卵ソース、グリビッシュソースが掛けられています。エダブルフラワーの葉の部分が使われたフレッシュな盛り付けで非常に華やか。サンチョーク、グリビッシュソース共に、アメリカのブランチメニューではあまり見かけない食材だと言えます。
ここ5年ほどの間にすっかり定着したアボカドトーストですが、ここのアボカドトーストはパンの代わりに天ぷら粉で揚げたさつまいもが使われています。サワークリームとホースラディッシュがのったトーストは小ぶりで、サクサクとした軽い食感が特徴。アボカドの味を活かしたマイルドで癖の少ない味わいです。
ブランチの人気メニューがこちら。境界線のないパンケーキという名前が付けられています。厚めのミルクパンケーキに、グリルしたブルーベリーのメープルシロップが掛かっており、見た目にインパクトがあります。斬新な手作りのメーブルシロップはドライフルーツのような甘さで、デーツのように濃厚。生地自体に特徴はありませんが、意外すぎるソースで名前の通り型にはまらない見た目と味わいです。
最後に
典型的なアメリカのブランチメニューに、類をみないアレンジを効かせて展開する「ヒルダ&ジェシー」。使う食材も凝っているため、なかなか他にはない味わいを楽しめます。伝統的だけど斬新なカフェは、ヒップレトロな内装と共にブランチを楽しみたいときにぴったりです。
店舗情報
- Hilda and Jesse
- 住所:701 Union St, San Francisco, CA 94133
- 営業時間:金土日 10AM-3PM 月 5:30-9PM 火水木定休