地元産の新鮮な食材の味を活かしつつ、アメリカ料理をベースに多国籍な味のツイストを楽しめるカリフォルニア料理。サンフランシスコにも多くのレストランがありますが、必ず名前が挙がる人気店が「フォーリンシネマ」です。パンデミック後・2022年夏の最新の様子をレポートします。
フォーリンシネマの場所とアクセス方法
フォーリンシネマは、サンフランシスコ市内でもカフェやブティック・雑貨店などが数多く集まるミッション地区に位置します。ミッション地区のメイン通り「バレンシア通り」からは1ブロック東にあり、食後は付近の散策にも適しています。
ユニオンスクエアからは、BARTを使うと1本の電車でアクセス可能。南行きの電車であれば、どの線に乗ってもOKです。24丁目とミッション通りの駅で下車後、そのままミッション通りを21丁目に5分歩くと、左手にレストランが見えてきます。ユニオンスクエアからは、約15分で到着します。
パンデミック後の店舗の様子
ミッション通りにある店舗の外観。レストランの名前のように、小さな映画館のようなエントランスです。ここの通りは飲食店が多く、アウトドアパティオやパークレットが多く使われていますが、フォーリンシネマは通り沿いに飲食スペースは置かれていません。
赤いカーペットが轢かれた廊下の奥に受付があります。こちらでチェックインを済ませて屋内もしくはパティオのテーブルに案内してもらいます。屋内スペースはゆっとりとした作りで、壁に沿ってベンチが置かれています。天井が高く開放的な雰囲気です。
こちらが人気の中庭エリア。2021年まではテーブルの数を制限し、ソーシャルディスタンスを守った配置でしたがこちらもパンデミック前のレイアウトに戻っています。日差しを避けるタープは、日が暮れると外されて吊りランプが点ります。
屋内スペースの手前にあるオープンキッチンの様子。スタッフが行き来する活気に溢れるエリアは、以前と変化がありません。
2022年初夏のメニューはこんな感じ♪
それでは2022年初夏のメニューを例として紹介します。フォーリンシネマでは、仕入れる食材によってその日のメニューが変わり、季節によって違ったメニューが登場します。ただ、大まかに4つのカテゴリーに分かれ、「クルード(生魚介)」「アーバンピクニック(おつまみ)」「プレミア(アペタイザー)」「メイン」から好きなメニューを選ぶ形となります。
こちらは自家製のオリジナルドリンク「シネマ・パラディソ」。いつもはラベンダーレモネードをオーダーしますが、これはリリコイシロップが入り。甘酸っぱくてすっきりとした味わいです。
オーガニックの食材と天然酵母で焼かれるオークランドのベーカリー「アクミ」のバゲット。こちらに発酵バターが付いてきます。
モントレー湾のイカを使ったカラマリ「パランチャ」。熱々のスキレットに入ったカラマリは、プリプリとした食感。ソースはクミンの味がアクセントとなったちょっぴりピリ辛の味わい。ガーリックバターがまろやかで、ソースとの相性が抜群です。
ロメインレタスをそのままざっくりと切った「ジェム・サラダ」。シンプルなシーザーサラダは、そのままナイフでざく切りにしていただきます。ビーツの甘さが引き立ちます。
リークとポテトのポタージュ。オリーブオイルの風味が引き立つ、やさしい味わいです。
アスパラガスのサラダ。程よい硬さに茹でられた見栄えのよいアスパラガスが使われたサラダは、ゴートチーズの濃厚なソースがバゲットによく合います。
「ヘリテージ・アメリカンポークチョップ」。サイドにそれぞれ食感の違うシェルビーン・プランテインチップス、そしてチャードが付いてきます。これに使われるのが、スペイン・カナリア諸島発祥のモホソース。モホソースは彩りのためか、そこまで味わいが引き立つ感じではありません。
フォーリンシネマのポークチョップは塩漬けしたタイプなどさまざまですが、毎回感嘆するのが絶妙な焼き加減。焼きすぎず柔らかジューシーで、ナイフがスッと抜けます。ほのかに苦いチャードとグリルの焦げ目、マイルドなビーンズのバランス加減も見事です。
最後に
サンフランシスコでも有数の人気カリフォルニア料理レストラン「フォーリンシネマ」。中庭でも屋内でも雰囲気がよく、食材の味を活かした新鮮な料理を楽しめます。サンフランシスコ滞在中に、本場のカリフォルニア料理をいただきたい際に、ぜひおすすめです。
店舗情報
- Foreign Cinema
- 住所:2534 Mission St, San Francisco, CA 94110
- 営業時間:火〜金 5-9:30PM 土日 11AM-2PM 5-10PM 月火定休