2021年秋に報告した我が家のペペロミアコレクション、春になってどのように変化したのか現在の様子をお伝えします♪
新しく仲間入りしたペペロミア
まずは前回の記事から新しくお迎えしたペペロミア3種類がこちら。
【1】ペペロミア・ドラブリフォルミス
- 正式名称:Peperomia Dolabriformis (ペペロミア・ドラブリフォルミス)
- 愛称:ペペロミア・グリーンビーン、Prayer Pepper
- 原産地:ペルー、南米
今回お迎えしたのが、「グリーンビーン」の愛称を持つペペロミア。アメリカではペペロミア・グリーンビーン、もしくはプレイヤーペッパーと呼ばれています。後に紹介するペペロミア・コルメラより若干葉のサイズが大きいのが特徴。それ以外は見分けがつかないくらい似ています。多肉質で、乾燥や日焼けに強いので暖かい地域であれば屋外でも育ってくれそう。
2インチの小さな鉢に4本の茎がある状態。増やし方は、茎を切って切り口を乾かした後に土刺しすればよさそうです。夏になったら挑戦予定です。
【2】ペペロミア・フェレイラエ
- 正式名称:Peperomia Ferreyrae (ペペロミア・フェレイラエ)
- 愛称:パッピービーンペペロミア・ピンクッションペペロミア
- 原産地:南米・熱帯雨林地方
続いては同じく2インチの鉢に入った「ペペロミア・フェレイラレ」。こちらも多肉性で、細く尖った葉が特徴です。育て方のポイントは、水やりの間に土を乾燥させること。土挿しで増えるようなので、もうちょっと成長したら挑戦予定。現在お迎えして1ヶ月ほど経ちますが、特に変化はなし。直射日光ではない明るい場所を好むとのことなので、現在東向きのベイウィンドウに置いています。
【3】ペペロミア・キューベンシス
- 正式名称:Peperomia Cubensis(ペペロミア・キューベンシス)
- 愛称:特になし
- 原産地:キューバ・ジャマイカ
続いては4インチ程度の鉢に入った「ペペロミア・キューベンシス」。名前の通りキューバが原産のペペロミアです。茎の部分が赤く、まるっとした形の明るい緑色の葉色を持ちます。茎の部分が太くみずみずしく、ペペロミア・スキャンデンによく似た性質を持ちます。こちらの増やし方は、スキャンデンと全く同じ方法で、伸びた茎を水挿しするだけ。吊り鉢にすると非常に映えます。
前回からの成長記録♪
ここからは、現在育てているペペロミアの11月からの成長記録をご紹介します♪
【4】ペペロミア・ウォーターメロン(スイカぺぺ)
- 正式名称:ペペロミア・アルギレイア(Peperomia argyreia)
- 愛称:スイカぺぺ・ウォーターメロンペペロミア
- 原産地:北南米(ボリビア・エクアドル・ブラジル)
ペペロミアの中でも特に人気の品種がこのスイカぺぺ。我が家のスイカぺぺですが、冬の間は水挿しや土挿しをしても芽が出ず、暖かくなるのを待っている状態です。
11月と比べてもそれほどの違いはありません。無事に冬を越すことができ、元気に現状維持しています。
【5】ペペロミア・ホープ
- 正式名称:ペペロミア・ホープ(Peperomia Hope)
- 愛称:ペペロミア・ホープ
- 原産地:メキシコ・中央アメリカ
ころんとしたまん丸で肉厚の葉っぱが特徴なのが「ペペロミア・ホープ」。アメリカではペペロミアを代表する人気種です。茎が伸びて徐々に長いトレイルを作ります。吊り鉢にすると見栄えがする品種です。
こちらが小型のテラコッタ鉢に入った方。11月から比べてみても、若干茎が伸びた気もしますが、特に大きな変化はありません。茎が細くて葉っぱが丸いバランスの良い見た目をしています。
こちらがテラコッタ5インチ鉢に入った方。ペペロミアホープとして購入しましたが、これは別の品種なんじゃないかという疑惑が浮上中。上の鉢を比べると茎が太く、トレイルの先に行くほど葉っぱのサイズが小さくなったあまりバランスが良くない見た目をしています。また葉っぱの付き方も、小さい鉢に比べると下向きで若干違うように感じます。
【6】ペペロミア・ロッソ
- 正式名称:ペペロミア・カペラタ・ロッソ(Peperomia caperata Rosso)
- 愛称:ペペロミア・ロッソ
- 原産地:ブラジル・中央アメリカ・南アメリカ
まるっとしたシルエットのカペラタの中でも、表面が深緑で葉裏が真っ赤な色を持つのが「ペペロミア・ロッソ」。光沢のある葉とシャープな葉の形で、人気の品種です。
こちらが現在の様子。11月と比べても対して変化はありません。この子をお迎えしたのが2020年春だったと記憶しているので、ほぼ2年間の間変わらずに美しい見た目を保ってくれています。
【7】ペペロミア・リップル
- 正式名称:ペペロミア・カペラタ(Peperomia caperata)」
- 愛称:ペペロミア・リップル
- 原産地:ブラジル・中央アメリカ・南アメリカ
続いては、同じくカペラタの代表格「ペペロミア・リップル」。ごわっとした表面と淡い緑が特徴です。カペラタはどれも直射日光を避けた明るい室内で、乾かし気味の土で育てます。
冬越しした様子。若干サイズが小さくなったような気がしますがこちらも元気です。
【8】ペペロミア・ルビーキャスケード
- 正式名称:ペペロミア・ルビーカスケード (Peperomia Ruby Cascade)
- 愛称:ルビーカスケード
- 原産地:ペルー・エクアドル
ぷっくりとしたまん丸の葉っぱと葉裏がルビーのように赤い品種。成長すると長いトレイルを作り、華やかな緑と赤のコントラストが見事な観葉植物です。
窓際のルビーカスケードは冬の間も成長を続け、下に置いている観葉植物に覆いかぶさるほど長くなってしまったので現在こんな感じで壁に掛けておいた鉢の上に這わせています。その内暫定して新たな株を作ろうと思いつつ、そのままの状態です。
【9】ペペロミア・プテオラータ
- 正式名称:ペペロミア・プテオラータ(Peperomia Puteolata)
- 愛称:パラレル・ペペロミア
- 原産地:南アメリカ
ごわっとした質感が特徴なのがペペロミア・プテオラータ。暖かい気候に適した品種で、葉脈に沿ってはっきりとしたストライプの模様があります。所有するペペロミアの中では一番葉質がゴツゴツとしています。
サンフランシスコの気候が涼しすぎるのか、お迎えして以来あまり成長を感じません。成長もしなければ、枯れもしないと言った感じ。
増やし方ですが、葉っぱを土挿しにしておくとそこから芽が出ます。意外と簡単に増えてくれます。
【10】ペペロミア・シルバーフロスト
- 正式名称:ペペロミア・カペラタ・フロスト(Peperomia caperata Frost)
- 愛称:ペペロミア・シルバーフロスト
- 原産地:ブラジル・中央南アメリカ
だんだんと小さくなっている我が家のシルバーフロスト。11月の時点でひとまわり小さくなったように感じましたが、あれからさらに縮んでしまった気がします。
新しく生えてくる葉の大きさが小さく、茎が細めで見た目も弱々しい感じ。葉の色も緑が徐々に黄色に近い色に変化しているような気がしており、どうしようか悩み中です。
増やし方に関しては他のカペラタと同様、葉を土挿しにすることで増えてくれます。ホープやスイカぺぺに比べると比較的簡単に発芽してくれます。
【11】ペペロミア・ラナ・ベルデ
- 正式名称:ペペロミア・アルボヴィッタラ・ラナ・ベルデ(Peperomia albovittata ‘Rana Verde’)
- 愛称:ペペロミア・ラナベルデ
- 原産地:中央・南アメリカ
エメラルドグリーンのはっきりとした鮮やかな緑と、深い赤の茎を持つ見栄えのよい品種がこちら。11月まではバランスの良い見た目を維持していましたが、冬を越したらちょっと危うい感じに…。
見ても分かるように葉の色が黄色に近くなり、茎が細くひょろっとしています。栄養が足りていないのかも?と思って新たな土に鉢植えしてみました。今後変化があったらレポートします。
【12】ペペロミア・プロストラータ
- 正式名称:ペペロミア・プロストラータ(Peperomia Prostrata)
- 愛称:ストリング・オブ・タートルズ
- 原産地:ブラジル
ぷっくりと丸く、亀の甲羅のような模様を持つペペロミア。最近特に人気が出てきたと感じる品種です。成長が早く、あっという間に長いトレイルを作るのが特徴。
11月と比べてみると、小さい鉢の方がトレイルがより長くなっているのが分かります。比較的お手入れが楽で見栄えが良い種類なので、トレイル好きの方にぜひおすすめです。
増やし方ですが、茎を適当な長さに切って、土に挿すだけ。水挿しの必要もなくかなり手軽に増やすことができます。
【13】ペペロミア・オブツシフォリア
- 正式名称:ペペロミア・オブツシフォリア(Peperomia Obtusifolia)
- 愛称:ミニゴムの木
- 原産地:南フロリダ・カリブ海
ベビーラバーツリーの名称で知られる「ペペロミア・オブツシフォリア」。他のペペロミアと違って、茎が太くゴムの木のような見た目をしています。この模様なしはIKEAやスーパーなどで見かけることも多く、アメリカでは広く出回っている品種。緑の葉の淵に、濃い赤のマージンがあるのが特徴です。
11月と比べると若干新しい葉が増えたかなぁ、と言った感じ。華やかさはなく、シャープでクールな印象ですがミニマルなインテリアによく似合います。増やし方は、伸びた茎を切って水挿しする方法が一般的のよう。機会があったら試してみます。
【14】ペペロミア・オブツシフォリア・バリエガータ
- 正式名称:ペペロミア・オブツシフォリア・バリエガータ(Peperomia obtusifolia Variegata)
- 愛称:ペペロミア・オブツシフォリア・レモンライム
- 原産地:フロリダ・メキシコ・カリブ海
13に模様が入ったバージョン。緑と黄緑の淡いフレッシュな色合いは、まさにレモンライムという表現がぴったりです。葉の色が淡い分、より明るい環境を好みます。我が家のレモンライムは一度根腐れを起こし、そこから水挿しを行い再度根付いてから鉢植えしたもの。
こちらは2月下旬にトレジョで購入したもの。わずか2インチの小さな鉢です。こちらはこのまま経過観察中。
こちらが現在の様子。11月の時点で小さかった新葉は、数ヶ月経って大きく育っているのが分かります。ツヤッとした光沢のある見た目と、鮮やかな模様はお部屋に華やかな雰囲気を与えてくれます。
【15】ペペロミア・スキャンデン・バリエガータ
- 正式名称:ペペロミア・スキャンデン バリエガータ(Peperomia Scanden Variegata)
- 愛称:ペペロミア・キューピッド
- 原産地:メキシコ・南アメリカ
キューベンシスと非常に似た性質を持つペペロミア。多肉質で、茎の部分が太くみずみずしいのが特徴です。
冬の間はそのままにしておいたので、茎がかなり伸びた印象です。鉢の大きさに比べて、茎が広がりボリュームができるので吊り鉢にピッタリです。
画像のように、新しい葉があちこちから生えてきているのが分かります。暫定して水挿しを行うと、節の部分だけでなく茎の先端からも根が生えてきます。こちらも比較的増やすのが簡単な品種です。
【16】ペペロミア・ギニー
- 正式名称:ペペロミア・クルシフィフォリア(Peperomia clusiifolia)
- 愛称:ペペロニア・ギニー
- 原産地:中央アメリカ・南アメリカ
ギニーの愛称を持つクルシフィフォリア。スキャンゲンと同じく肉厚な葉を持ち、葉焼けに強いのが特徴です。葉の表面が独特なざらっとした皮のような質感で、レモンライムと模様が似ていますが、葉の淵がショッピングピンクという色合いを持ちます。
11月に小さな葉が成長中でしたが、現在どれも大きくなっています。成長が遅い品種ですが、このまま育ってくれれば今年の夏に水挿しに挑戦予定。
【17】ペペロミア・アングラータ
- 正式名称:ペペロミア・アングラータ(Peperomia anglata)
- 愛称:ペペロミア・ビートルズ
- 原産地:南アメリカ
厚い葉とストライプの模様を持つのがアングラータ。成長すると長いトレイルを作り、非常に華やかな見た目になります。前回は、新芽がポロポロと落ちていた状態でしたが、あの後置き場所をロフトのサンライトの下に変えたところ葉が落ちることがなくなりました。
現在は、新芽も徐々に大きくなっていており、全体が上向きになった感じがします。
かなり明るい場所を好むので、西向きの窓があればそちらがおすすめ。このまま成長してくれれば、この夏にトレイルを作ってくれそうです。
【18】ペペロミア・バーティキラタ
- 正式名称:ペペロミア・アングラータ(Peperomia anglata)
- 愛称:ペペロミア・レッドログ
- 原産地:キューバ・ハイチ・ドミニカ共和国
前回11月の時点でかなり良いバランスに育っていたレッドログ、冬を越した時点でひょろっと痩せた感じになってしまいました。
葉裏は真紅ですが、なんとなく濃い緑の葉色も薄くなったような感じがします。おそらく日射時間が少なかったのが原因。これからは晴れる日が増えるため、11月の感じに戻るのを期待しています。
【19】ペペロミア・ミニウォーターメロン
- 正式名称:ペペロミア・ヴェルシャフェルティアイ(Peperomia verschaffeltii)
- 愛称:ペペロミア・ミニウォーターメロン
- 原産地:ボリビア・ブラジル・エクアドル・ベネズエラ
窓に吊るして飾っている「ミニウォーターメロン」、花が咲くわけでもなく茎が伸びるわけでもなく現状維持で冬を越しました。
こちらが現在の様子。痩せた様子もなければ、茎が伸びた雰囲気でもありません。もうちょっとカペラタのように丸みを帯びたシルエットなら可愛いのですが、鉢の表面を覆うように葉が形成しています。水やりのタイミングですが、葉を触ることでタイミングが分かります。葉がパリッと硬いうちは大丈夫で。ハリがなくなってきたら水やりのサインです。
増やし方ですが、葉を土挿しすることで増やせます。新しい株も茎が真っ直ぐに伸びないので、おそらくこのような感じの品種だと思われます。
【20】ペペロミア・ピッコロ・バンダ
- 正式名称:ペペロミア・アルボヴィッタタ・ピッコロバンダ(Peperomia albovittata ‘piccolo banda’)
- 愛称:ピッコロバンダ・ペッパーミル
- 原産地:南アメリカ
赤い茎と黄色を帯びたストライプの葉が特徴なのがピッコロバンダ。11月の時点で長い茎が一本天井を向いていましたが、こちらが枯れてしまいました。
冬を越した現在の様子。葉自体が小さく茎も細くなっています。ほかのカペラタと同様色が淡くあまり調子がよくない感じ様子。おそらく日射時間が足りないと思われるため、夏の間に再度元気になってくれることを期待しています。
増やし方は他のカタペラと全く同様。葉を土挿しすると新しい芽がでます。比較的簡単に増やせる品種です。
【21】ペペロミア・ピクシーライム
- 正式名称:ペペロミア・オルバ(Peperomia Orba)
- 愛称:ピクシーライム
- 原産地:中央・南アメリカ
ピクシーライムの名前で知られるのがこちら。葉の色が瑞々しいライムグリーンで、葉の模様がライムを彷彿とさせる品種です。前回お迎えした際は非常に元気そうでしたが、どんどんを葉が落ちてしまいました。
おそらくは根腐れが原因のよう。あんなに茂っていた鉢は、現在かなり寂しい感じに…。現在鉢替えをするか悩み中。
【22】ペペロミア・コルメラ
- 正式名称:ペペロミア・コルメラ(Peperomia columella)
- 愛称:コルメラ
- 原産地:南西アメリカ砂漠地方
粒のようになった半透明の葉っぱを持ったペペロミアがコルメラ。前述したグリーンビーンと比べると葉のサイズが小さくより繊細な見た目をしています。
11月の時点でかなり茎が伸びたとお伝えしましたが、冬の間もどんどん伸びてくれました。成長したので、冬の間に2.5インチのテラコッタの鉢に植え替えしました。それぞれの茎が伸びているのが分かります。
ちなみにこちらが7月にお迎えした当初。こうやって比べてみるとかなりの成長ぶりです。所有しているペペロミアの中でも一番成長が早いかもしれません。増やし方ですが、調べたところによると茎を切ってそのまま土に挿せば良いようです。今年の夏に挑戦予定。
【23】ペペロミア・アブリコ
- 正式名称:ペペロミア・カペラタ・アブリコ(Peperomia caperata abrico)
- 愛称:ペペロミア・アプリコット
- 原産地:中央・南アメリカ
ペペロミア・カペラタの中でも人気の種類がアプリコット。名前の通り淡い苺のような色をしています。冬の間は日当たりがあまり良くなかったせいか、色がちょっと褪せた感じ。
中央の葉が苺のように色鮮やかですが、他のカペラタと同じくあまり元気がありません。カペラタは一貫して寒さに弱い気がします。茎にハリがなく根腐れを懸念しています。なかなか見かけない品種なので、できればこのまま育ってほしいところ。増やし方は他のカペラタと全く同じ方法で土挿しを行います。
最後に
冬を越した3月、現在のペペロミアコレクションと成長記録・増やし方のコツをレポートしました。ペペロミアは冬に育つとよく聞きますが、筆者の経験からするとやはり夏の方が成長期という気がします。また秋頃に成長過程をお伝えできたら、と思います。