【L.A観光】L.A最古の歴史地区!「Olvera Street」と「Avila Adobe」

ロサンゼルスダウンタウンの「エル・プエブロ歴史公園」内にあるのが、観光客で溢れる賑やかな通り「オルベラ・ストリート」。この異国情緒溢れるカラフルな通りを抜けると、1818年に建てられたL.A最古の家「アビラ・アドビ」がひっそりと佇んでいます。

ロサンゼルスダウンタウンにあるメキシコ通り

ロサンゼルス・ダウンタウンの観光名所として知られる「オルベラ・ストリート」。ここは1番奥にあるパセオ・デ・ラ広場に続く路地で、両脇全てがメキシコの屋台とレストランが連なる賑やかな通りです。設立は1930年と古く、通り脇に並ぶ建物も1800年代初期の様式で、まさに昔から続く歴史地区の雰囲気を楽しめる場所です。

場所はダウンタウン・ユニオンステーションから徒歩でわずか5分の距離。通りを端から端まで楽しむために、一旦アラメダ通りを北上し、シーザー・チャベス通りからオルベラ通りを歩く方法がおすすめです。

カラフルな異国の通りを楽しもう

幅の狭い煉瓦作りの通りには、真ん中にテントの小売店、両端にレストランやカフェ・お土産もの屋さんが連なります。建物はどれも古く、路地に入り込んだ瞬間からまるでメキシコの町に紛れ込んだかような錯覚に陥ります。

中央に立ち並ぶ屋台には、本革製品やブランケット・バッグ・帽子・陶器などメキシコの伝統工芸品が所狭しと並べられています。どのベンダーもほぼ同じようなアイテムを取り扱っていますが、どれもカラフルでエキゾチック。ゆっくりと見て回るのにぴったりです。

ロサンゼルスのダウンタウンでも最も古く地区とされ、”ロスの発祥の地”とも呼ばれる通り、以前はワイナリーがあったことからワイン通りとの愛称で親しまれていましたが、1877年にこの通りに住んでいた郡初の判事アグスティン・オルベラに敬意を表し「オルベラ通り」に改名されています。

通りの両端に植えられた街路樹と1800年代の家屋がそのまま現存する歴史地区は、サンタバーバラにも似た建築様式。アメリカらしくない異国の雰囲気満載です。

この通りの1番奥にあるのが「パセオ・デ・ラ・プラザ」。ここは通りの突き当たりにある大きな広場で、木陰でくつろぐローカルや観光客で賑わう場所です。この広場の奥に見える白い建物が「ピコ・ハウス」。1869年に建てられた南カリフォルニア初のホテルで、当時L.Aではじめて建てられた3階建ての建築物になります。

そんな歴史が詰まった広場は、メキシコのお祭りに欠かせないマリアッチの生バンドが雰囲気を盛り上げるほか、頭上に掲げられた色とりどりの旗が、非常に華やか。ここでは定期的にさまざまな屋外イベントが催されており、ローカルの憩いの場所としても親しまれています。広場中に立つ屋台から軽食を購入し、木陰でひと休みしてみると、まるでメキシコのプラザにきたような錯覚に陥ります。

この広場はオルベラ通りの最終地点。実は1920年代、この歴史地区は治安が悪く、荒れ果て取り壊される寸前でした。

そんな中、クリスティン・スターリングという北カリフォルニアの大富豪が、街で最も古い地区の価値を見出しメキシカン・マーケットプレイスと文化センターを作り復興に務め、今のような華やかな観光地に変貌を遂げています。

L.A最古の家「アビラ・アドビ」

オルベラ通り沿いにあり、現存するロス市内で最も古い家屋が「アビラ・アドビ」。1818年建設という非常に古い歴史を持ちます。現在この建物は無料の博物館となっており、オルベラ通りからアクセスが可能。もともとは1810年にロサンゼルスの市長を務めたフランシスコ・アビラの建築物でしたが、その後さまざまな人手に渡り現在は州が歴史公園として所有しています。

もともとは他の家屋と同様に取り壊される寸前だったのですが、前述したクリスティン・スターリングの働きかけにより1930年にオルベラ通りの観光スポットとして生まれ変わりました。

入場料はなく、気軽に立ち寄ってL.A最古の建築物を実際に目にすることができます。まずエントランスから中に入って最初に目にするのが、館内の中央にあるコートヤード。この中庭を取り囲むように、家屋が建設されています。

漆喰のような白いアドビ煉瓦の壁でできた室内はひんやりと涼しく、強い南カリフォルニアの日差しを上手に遮っています。館内は昔からの家具や生活用品が展示されており、当時の様子を垣間見ることも。まず館内に入ってすぐに目に入るのがダイニングルームです。

こちらがキッチンの様子。フォーカルポイントである白いかまどが印象的です。

マスターベッドルームの様子。窓は中庭に面しており、ここから中庭に出入りも可能。なかなか快適そうな空間です。

小さなダイニングテーブルと、その上に置かれたキャンドルスタンドと白黒写真。ちなみに館内の係員によると、建築素材に使われているアドビ煉瓦は日干しで作られており、ロスの地震により一度崩壊した過去があるのだそう。

建物の中央にあるコートヤードの様子。コートヤードを囲むように作られたレイアウトは、メキシコの家屋そのままです。中に植えられた大きなサボテンの数々も、南カリフォルニアならでは。

館内への飲み物の持ち込みは禁止で、エントランスの棚に一時的に保管する必要があります。中庭は木陰が多く、居心地の良い空間となっていますが休憩用のベンチなどは置かれていません。中庭に面した一部屋は、公衆トイレも設置されています。

最後に

ロサンゼルスの古い歴史を垣間見れるオルベラ通り。クリスマスの時期はキャンドル行進も行われ、通りは一層華やかになります。昔ながらの雰囲気を満喫できるスポットはなかなか珍しいため、LA観光の際はぜひ立ち寄ってみてください。

スポット情報

  • Avila Adobe
  • 住所:10 Olvera St, Los Angeles, CA 90012
  • 営業時間:9am-4pm

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