【2021年3月・ハワイ島】コナコーストのおすすめコーヒー園「Heavenly Hawaiian Kona Coffee Farm」

2021年3月、まだまだコロナ禍の影響で予約を入れずにツアーができるコーヒー園が少ない中、気軽に訪れて無料ツアーに参加できるコーヒー園「ヘブンリー・ハワイアン」をご紹介します。

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コナコーストについて

ハワイ島の西海岸に位置し、山に向かって続くなだらかな傾斜に数多く存在するのが、コナコーヒー園。特に南北に続くハイウェイ180号線は「コーヒーベルト」と呼ばれ、ここから小道が分かれたくさんのコーヒー園にアクセスできます。現在コナコーストに存在するコーヒー園は大小合わせてなんと約650ほど。

火山灰を含む栄養素の高い土壌と午後になると雨が降り、適度な曇りと湿度をもたらす独特の地形は、香り豊かで酸味の少ないコーヒー豆を作り出します。世界の生産量わずか僅か1%以下と希少価値が高いのも特徴です。

ヘブンリー・ハワイアンの魅力

通常であれば、多くのコーヒー園は訪問客を受け入れており、気軽にあちこち立ち寄ってコーヒー園の見学や試飲ができるのですが、2021年3月現在はコロナ禍の影響で事前に予約が必要な場合が増えています。そんな中、いち早く予約制度をやめて1時間に1回という高い頻度で無料ツアーを行っているのが25年ほどコナコーヒー栽培をしている老舗農園「ヘブンリー・ハワイアン」。

毎朝9時から1時間ごとにツアーを開始し、コナコーヒーの特徴や干し棚の様子、コーヒー豆のプロセス方法などの説明を受けながら実際の作業所を見学できます。また、見晴らしの良い農園には、カフェと試飲スペースも併設。見学のあとにコーヒー豆を購入するのはもちろん、カフェでゆっくりコーヒー休憩も可能です。

実際の訪問の様子

ここからは実際に2021年3月に筆者が訪れた様子をレポートします。まずGoogleマップに従って、コーヒー園にアクセス。指定された駐車場に車を停めます。駐車場からコーヒー園までは坂を下る形となり、建物前で係員から声を掛けられ検温が行われます。

検温のあとは「カフェとギフトショップではマスクの着用が必要だけど、屋外のツアーの際はマスクを外しても良い」という説明を受けます。説明が終わると、はじまったばかりのツアーがあったため、それに参加して良いこと、「コーヒー飲みながらツアーに参加できるよ！」と試飲カップを持ってきてもらえました。対応はフレンドリーだけど対策はしっかりと取っている印象を受けました。

ツアーの様子

ツアーはまずギフトショップの前から始まり、コナコーヒーについての説明を受けます。そのまま砂利道を下り、作業場に移動。

ここでは、干し棚の役割やコーヒー豆のプロセスの種類についてなどの詳しい説明を受けます。収穫されたフルーツはまず、ウォッシュド・プロセスと呼ばれる水圧によって実を種から取り外す方法・完全にフルーツを取り外さないセミウォッシュド・全く加工を行わないナチュラルと加工の種類に分けられ、干し棚で11％の湿度まで乾かされます。その後に種の周りについたパーチメントを呼ばれる薄い皮を取り除いたあとに保管されます。

特に印象的だったのが収穫したコーヒーの実100lbは、この洗う工程で約1/4の24lbまで減少し、薄い皮を外した状態で17lb、焙煎したら12lbと約1/8の量までに減ってしまうこと。このような説明を詳しく受けたあとは、再びギフトショップまで戻りここで自由に試飲を楽しめます。

試飲所の様子

カフェの奥にあり見晴らしの非常に良いラナイ（ベランダ）には3種類のポットが置いてあり、ここでそれぞれ違った加工や焙煎方法のコーヒーを試飲できます。また今回のツアーでは、ガイドがグループのためにピーベリー豆を焙煎したコーヒーのほかに、チョコレートスナックまで振る舞っていただきました。

試飲できる場所は広く、カフェ・ギフトショップのほかに、プールもありサイドにテーブルも並べられています。今回はじめてウォッシュドと同時にナチュラルコーヒーを飲み比べてみたのですが、ナチュラルコーヒーは、その加工独特のフルーティーで香り豊かなアロマが非常に印象的でした。

全体的な感想

こちらのコーヒー園はスタッフの数が多く、カフェ・ギフトショップにそれぞれひとりづつ担当がいるほか、訪れる客全員の検温を説明をする係員とツアーを行う係員など分担が分かれ、とにかく効率よく訪問客を歓迎している様子が伝わりました。みんなフレンドリーで、そのまま眼下の景色を眺めながら長居しても全然構わない雰囲気です。