2021年7月、ポトロラ地区にオープンしたばかりのあるカフェ「ヘイ・ネイバー」。大通りから半ブロック先の緑に囲まれた袋小路に位置する癒されのカフェをご紹介します。

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ヘイ・ネイバーの場所とアクセス方法

サンフランシスコの南、ポトロラの町にあるヘイ・ネイバー、徒歩圏内ではないのでバスでのアクセスが便利です。ユニオンスクエアからはストックトン通りとゲイリー通りの角から8番バス（City College行き）に乗車し、サンブルーノ通りとフェルトン通りの角で下車します。乗車時間は約15分。バス停からはポトロラのメイン通り「サンブルーノ通り」を1ブロック北上し、ボロー通り（Burrow Street）を右に曲がると突き当たり左側にカフェがあります。

カフェの外観

緑溢れるアーチのような外観が特徴的なカフェ。アーチのシルエットをしたエントランスは2箇所あり、ドアはありません。そのまま店内にアクセスできます。

入ってすぐ左に商品が置かれている陳列棚、右手にコーヒーバーが設置されています。出迎えてくれているのは、コミュニティガーデンで11年飼われている猫。非常に人懐っこい子で、近づくと「撫でれ〜！」と強めの要求をされます。

左手のサイドウォークにずらりと配置されているのが手作りのベンチ。観葉植物がふんだんに置かれており、ここで日向ぼっこをしながらコーヒーを楽しめます。カフェが通りの行き止まりにある関係上、人通りもカフェとガーデンに行く人のみ。非常に良い環境が整っています。

見どころは廃材を利用した内観

もともとはサンフランシスコの4大サードウェーブとされる、「フォーバレルカフェ」だったこちら、現在はその内装をそのまま引き継いだ形が取られています。まず目を惹かれるが廃材を使って作られた天井のアート。これは古いレッドウッドを使って、サルサリートに住むアーティストが手がけたもの。ヨセミテ国立公園内にあるヘチヘチ水源地の廃材を再利用しています。中央から渦巻くように繋がる揺らぎのある曲線が印象的です。

店内に入ってすぐ右手にあるのが、この木製の古いショーケース。ここに通常ならパンのローフと一緒にペーストリーも置かれているそうですが、「今日はまだ届いていない」、とのこと。ローカルのパン屋さん「Rize up 」のトーストが販売されています。特にこの黒いローフは、このカフェのみの限定発売だそう。カフェには5種類ほどのトーストメニューがあります。

コーヒーカウンターの様子。どのカウンターも手作り感満載。コンクリートにグレーを基調とした内装は、木材がポイント使いされています。

そしてこのカフェのマスコット的存在なのがこちらの猫ちゃん。名前はブーツ。11歳の女の子です。この子は生まれてすぐに裏手にあるガーデンにやってきて、それ以降ここのコミュニティで飼われているそう。アメリカでは珍しい地域猫です。カフェ内には彼女用のお水と餌入れもちゃんと用意されています。おそらくたくさんの地域の人に可愛がられているようで、ちょっぴりふっくらとした体格の名物猫ちゃんです。

焙煎コーヒー豆

こちらのカフェで使用されているのが、「Captain + Stoker」のもの。聞き慣れない名前だと思ったら南の町、モントレーにあるロースターのよう。サンフランシスコでは、ここの焙煎豆を扱っているのは、このカフェだけ。焙煎豆はそれぞれUSD20で販売されています。

ちなみにエスプレッソマシーンは、サンフランシスコでは定番のブランド「ラ・マルゾッコ」ではなく「Synesso」というアメリカ製ブランドのものが使われています。

オーダーしたもの

ここからは今回オーダーしたものを紹介します。まずは「カプチーノ」。おそらくバリスタのスキルだと思われますがミルクフォームが緩く、口当たりに泡の弾力を感じなかったのは残念。ただしエスプレッソ自体はコクがあって苦味が少ない筆者の好きなタイプ。使われているコーヒーの陶器も手作り感があっておしゃれです。

続いてライズアップベーカリーがこのカフェで限定販売する「ヘラ・ブラック」の「クリームチーズトースト」。トーストに厚みがありもっちりとした食感です。サワードウですが、酸味は少なくクリームチーズに良く合います。パンにはセサミが使われているそうですが、味自体は非常にプレーンで、際立った味わいは感じませんでした。