前回のレポート(2024年秋)から、気づけばほぼ1年が経過。今回は、新たに仲間入りした4種類:ブートニアエ・トライカラー、エンダウエンシス、パンチョイ、エングレリアナを紹介しつつ、現在のホヤコレクションの様子をお届けします。
観葉植物「ホヤ」とは?

コロナ禍以降、アメリカで観葉植物として人気が高まっている「ホヤ」。種類が非常に多く、東南アジアやオーストラリア、中国など広い地域に自生する蔓性の植物です。茎が伸びてトレイル状に育ち、節の部分からは「気根」と呼ばれる根が出るのが特徴です。

ホヤは「ペダンクル」と呼ばれる花芽から、球状にまとまった美しい花を咲かせます。葉は厚みのある多肉質で、水やりの頻度が少なくて済むため、初心者でも育てやすく、お世話が簡単な点も人気の理由です。
観葉植物としての人気の高まりにより、交配も盛んに行われています。種類はおよそ900〜1,500あるとされ、希少な品種をコレクションしたり、株分けで増やしたり、葉の模様や花の形や色、香りを楽しんだりと、さまざまな魅力が詰まった植物です。
2025年夏時点のホヤの種類と成長記録
前回紹介した2024年秋からほぼ1年、夏の成長期に、我が家で育てているホヤの様子を前回と比較しながらご紹介します。
1. *NEW* ホヤ・ブートニアエ トライカラー (Hoya butoniae tricolor)
- 正式名称: Hoya butoniae ‘Tricolor’(ホヤ・ブートニアエ・トライカラー)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:フィリピン

2024年6月に入手したのが、「ブートニアエ・トライカラー」。現在育てているブートニアエの班入りバージョンです。勾配して作られた品種で、緑・クリーム色・ピンクといった3色の斑入り葉が特徴なのだとか。

ピンクが強く出る場合もあるそうですが、筆者のトライカラーは、どちらかと言ったら緑・薄緑のまだら模様。ピンクの部分はほぼ僅かです。

こちらは2025年夏の様子。冬の間に一度根腐れを起こしたため、用土からLECAに切り替え、現在もそのままの環境で育てています。蔓は順調に伸びており、美しいトレイルを形成中。ペダンクルはまだ現れておらず、開花までは数年かかると思われます。それでもLECAに切り替えてからは安定して育っているため、おすすめ度は星4つ。
2. *NEW* ホヤ・エンダウエンシス (Hoya Enduaensis)
- 正式名称: Hoya enduaensis(ホヤ・エンダウエンシス)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:マレーシア エンダウ地域

前述したブートニアエ・トライカラーと一緒に、Etsyで購入したのが「エンダウエンシス」。マレーシアのエンダウ(Endau)地域で発見されたことからその名が付けられた、比較的新しいレア種のホヤです。葉は小さく、丸みを帯びた形にわずかな波状のうねりがあるのが特徴です。

ほぼ一年経った現在の様子。茎が伸びて、トレリスを一周するまでになりました。夏前に1サイズ大きめの鉢に鉢替えをしましたが、特に問題もなく安定した感じです。ペダンクルが出現した様子は、まだありません。おすすめ度は今のところ星4つ。
3. *NEW* ホヤ・パンチョイ (Hoya Panchoi)
- 正式名称: Hoya panchoi(ホヤ・パンチョイ)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:フィリピン

2024年7月に近所に住むホヤコレクターの方から、株分けしてもらったのが「パンチョイ」。楕円形とした小さな葉に、暗い茶色のマージンが特徴的な鉢です。葉にはしっかりとした厚みがあり、多少水やりを怠っても大丈夫そうな品種です。

ほぼ一年後の様子がこちら。お迎えした当初から全く同じ鉢を使って水耕栽培を行っています。際立った成長はありませんが、特に弱った様子もありません。特に問題はないので、このまま現状維持を保つ予定。おすすめ度は今のところ星3つ。
4. *NEW* ホヤ・エングレリアナ (Hoya Engleriana)
- 正式名称: Hoya Engleriana(ホヤ・エングレリアナ)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:ラオス・ベトナム

2024年7月にFBのホヤグループの方から株分してもらったのが、「エングレリアナ」。楕円形の小さな葉と長い茎が特徴で、全体のシルエットも非常にコンパクト。あまり観葉植物のスペースがない、という方にもおすすめの株です。

こちらが、一年後となる2025年夏の様子。東向きのベイウィンドウに吊り鉢で管理しており、しっかり用土に根付き、茎も順調に伸びています。水挿しで何度か増やし、現在は15本程度に。水挿しでの発根も比較的早く、増やしやすいタイプです。今のところペダンクルは出ていませんが、来年あたりには開花が期待できそう。特にトラブルもなく環境にうまく適応しているので、個人的なおすすめ度は星4つ。
5. ホヤ・フィンレイソニー(Hoya finlaysonii)
- 正式名称: Hoya finlaysonii(ホヤ・フィンレイソニー)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:南タイ・西マレーシア

2024年4月下旬にお迎えした「フィレンソニー」、葉脈がくっきりと浮きだすように見える葉の模様が特徴です。2インチ鉢で順調に成長し、夏を迎えました。

現在の様子がこちら。あれから更に3インチの鉢に鉢替えしましたが、特に問題もなく成長しています。茎の上部から新たな茎が出現し、これが伸びている段階。葉の数に関しては変化はありません。一年以内に2度の鉢植えを行ったにも関わらず、安定しているのでおすすめ度は星4つ。
6. ホヤ・ロツンディフォリア(Hoya rotundiflora)
- 正式名称: Hoya rotundiflora(ホヤ・ロツンディフォリア)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:ミャンマー、タイ、マレーシアを含む東南アジア

楕円形のような葉の形と、しわのような葉脈が浮き出た葉の形状が特徴的な「ロツンディフォリア」、2024年4月に入手して以来、特に大きな問題もなく現状維持の状態が続いています。

現在はテラリウムから出し、通常の環境で育てている段階です。夏前に鉢替えをしましたが、特に影響は見られません。葉の数に変化はなく、茎が伸びたり、ペダンクルが出現した様子もありません。思ったより成長が遅い印象です。おすすめ度は前回と同様、星3つ。
7. ホヤ・ポッティシー(Hoya Pottsii)
- 正式名称: Hoya pottsii(ホヤ・ポッティシー)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:中国南部、雲南省、台湾

2024年春から、我が家のホヤに仲間入りした「ポッティシー」。冬に根腐れを起こし、LECA栽培に切り替えた後は、安定しています。

LECA栽培に切り替えてからは、ゆっくりですが回復し新しい葉が付きました。蔓も順調に伸びており新たに小さな葉がついています。ただ成長した新しい葉に、黒い斑点が4つほど付いているのが気になります…。意外と成長が遅く、根腐れしやすいためおすすめ度は星3つ。
8. ホヤ・ヘウスケリアナバリエガータ(Hoya heuschkeliana variegata)
- 正式名称: Hoya heuschkeliana variegata(ホヤ・ヘウスケリアナバリエガータ)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:ミャンマー

2023年夏にEtsyで入手した「ヘウスケリアナ・バリエガータ」、テラリウムから出したあとも問題なく成長を続けています。

こちらが現在の様子。前回と比べると少し瑞々しさが失われ、全体的に元気がない印象です。葉も数枚落ちてしまい、見た目がやや寂しくなっています。おそらく、6月に2日間だけ屋外に出したことが影響していると思われます。現在は静かに回復を待っているところ。やはり斑入り種はデリケートだと感じます。おすすめ度は星3つ
9. ホヤ・クロニアナ・エスキモー(Hoya Krohniana Eskimo)
正式名称: Hoya Krohniana Eskimo(ホヤ・クローニアナ・エスキモー)
おすすめ度:★★★★★
原産地:フィリピン
花の色:白&黄色

2023年にお迎えした「クローニアナ・エスキモー」、ひとつペダンクルが出現し、去年の夏に一輪の花を咲かせてくれました。

今年はなんと、複数のペダンクルがしっかりと育ち、約5輪の花が見事に開花しました。フワフワとした白い産毛のような花が集まって咲く姿は、当然ながらクロニアナ・ブラックにも非常によく似ています。

現在の様子がこちら。去年と比べるとトレイルが伸びて、葉数も増加しています。光沢のある葉は見栄えもよく、まさに観葉植物にピッタリといった感じ。おすすめ度は星5つ。
10. ホヤ・パラシティカ ブラックマージン (Hoya parasitica ‘Black Margin’)
- 正式名称:Hoya parasitica ‘Black Margin’(パラシティカ・ブラックマージン)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:熱帯・亜熱帯アジア~サモア

2024年夏にテラコッタ鉢から、プラスチック鉢に鉢替えをした「パラシティカ・ブラックマージン」。ミーリーバグも撲滅し、安定した状態です。

現在は二本の蔓が成長を続けている段階。この蔓から新たな葉が出てきたら、株を増やす予定。特に問題はないので星4つ。
11. ホヤ・チンフンゲンシス(Hoya Chinghungensis)
- 正式名称: Hoya Chinghungensis(ホヤ・チンフンゲンシス)
- おすすめ度:★★★★★
- 原産地:ミャンマー

2023年8月に一本だけ購入した「チンフンゲンシス」、徐々に株数を増やして夏前にテラリウムから卒業し、通常の環境での栽培に切り替えました。

こちらが2025年夏の様子。現在は茎を伸ばしながら、ゆっくりとトレイルを形成している段階。今のところ特に問題はなく、瑞々しい緑も保たれています。ペダンクルはまだ現れていませんが、来年には花が咲いてくれることを期待しています。成長スピードは早くはないものの、全体的に状態は良好。おすすめ度は星5つです
12. ホヤ・ヘウスケリアナ(Hoya Heuschkeliana)
- 正式名称: Hoya Heuschkeliana(ホヤ・ヘウスケリアナ)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:フィリピン

2023年10月お迎え当初から順調に蔓を伸ばし、美しいトレイルを見せてくれていた「ヘウスケリアナ」ですが、なんと夏の初めに根腐れを起こしてしまい、葉もカラカラに乾いてしまうほど状態が悪化しました。そこで思い切ってすべての茎を切り取り、水挿しで新しい根を出す方法に切り替えました。

現在は、短くなった茎を用土に植え替え、安定して根付いてくれるのを待っているところです。吊るして長く伸びるトレイルがとても気に入っていただけに残念ですが、今のところ何とか枯れずに頑張ってくれています。水挿しではほぼ100%の確率で発根したので、株を増やすには向いていそうです。おすすめ度は星3つ。
13. ホヤ・メリフルア(Hoya meliflua)
- 正式名称: Hoya meliflua(ホヤ・メリフルア)
- おすすめ度:★★★★★
- 原産地:フィリピン

茎も葉も厚く、環境に強い「メリフルア」、蔓がどんどん伸びるため前回スカイライト真下にトレリスを設置しました。

新たな蔓が右方向に伸びてきたため、2025年夏に新たにトレリスをもう1つ追加。あまりにも高い場所で蔓を伸ばしているため、もはや成長具合がよく分かりません。ペダンクルもまだ出現していない様子。今のところ安定しているため、おすすめ度は同じく星5つ。
14. ホヤ・ワイエティ(Hoya Wayetti)
- 正式名称: Hoya Wayetti(ホヤ・ワイエティ)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:フィリピン

LECA栽培に切り替えてから、安定した状態の「ワイエティ」。問題なく冬を越して、夏の成長期に入っています。

去年と比べると、上部に新葉が数枚出現しています。成長速度は遅いですが、安定しているため星4つ。
15. ホヤ・ワイエティバリエガータ(Hoya Wayetti Variegata)
- 正式名称: Hoya Wayetti(ホヤ・ワイエティ バリエガータ)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:フィリピン

購入して以来同じ鉢で栽培を続けている「ワイエティ・バリエガータ」、今年の冬も問題なく越してゆっくりと成長を続けています。

2025年夏の様子がこちら。なんとなく葉が増えたような雰囲気はありますが、これといった違いは見受けられません。やはり班入りの成長は遅め。花を咲かせてくれる気配もありません。おすすめ度は同じく星4つ。
16. ホヤ・カルノサスプラッシュ(Hoya sp. Carnosa)
- 正式名称:Hoya Carnosa Splash (ホヤ・カルノサ・スプラッシュ)
- おすすめ度:★★★★★
- 原産地:東アジア・オーストラリア
- 花の色:薄ピンク、白&赤

去年はふたつのペダンクルから同時に開花してくれた「カルノサス・プラッシュ」。あれからも数ヶ月に一度ほどの割合で花を咲かせてくれています。

今年はオリジナルのペダンクルが先に開花し、続いて2個目の蕾が膨らんでいる段階。特に問題もなくしっかり環境に馴染んでくれる貴重なホヤ、おすすめ度は相変わらず星5つ。
17. ホヤ・レツーサ(Hoya Retusa)
- 正式名称:Hoya Retusa (ホヤ・レツーサ)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:インド・東ヒマラヤ
- 花の色:白&ダークブラウン

茎を伸ばして、線香花火のようなシルエットを楽しめる「レツーサ」。東向きのベイウィンドウに吊るしていますが、今のところ安定しています。

2025年夏の時点で、蔓が一本延び、そこから開花しているのがわかります。レツーサの花は集合体ではなく、ポツポツといろんな箇所から咲くのが特徴。サンストレスのせいか、葉の色褪せも気になりますが、特に大きな問題はないためおすすめ度は星3つ。
18. ホヤ・チェルシー(Hoya Chelsea)
- 正式名称:Hoya Chelsea(ホヤ・チェルシー)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:東アジア・オーストラリア

3年ほど全く成長の兆しがなかったチェルシーが、いきなり新葉を出して、蔓を伸ばし始めたのが去年の夏。それから一年、スピードはゆっくりですが、着実に成長を続けています。

この夏も順調に成長を続けており、新たに出てきた葉は、どちらかというと元の葉に近い印象です。以前見られた、先祖返りしたような不格好な葉については、切り取るかどうか検討中。全体的に安定した成長を見せているので、前回と同様におすすめ度は星4つ。
19. ホヤ・オボバタ(Hoya Obovata)
- 正式名称:Hoya Obovata (ホヤ・オボバタ)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:インド・インドネシア・タイ・フィジーなど
- 花の色:ピンク & 濃いピンク

去年の春に開花してくれた「オボバタ」、あれから一年以上経ちますが、今年の春・夏はペダンクルから蕾が出てくることはありませんでした。

ただし春から夏にかけて新たな葉が大きくなってくれ、葉数が増えました。秋にかけてぜひ花を咲かせて欲しいところ。おすすめ度は星3つ。
20. ホヤ・リネアリス(Hoya Linearis)
- 正式名称:Hoya Linearis(ホヤ・リネアリス)
- おすすめ度:★★★★★
- 原産地:ヒマラヤ

長い茎と細い葉は特徴の「リネアリス」。ペダンクルこそまだ出現していませんが、相変わらず安定して順調に伸び、長いトレイルを作っています。

こちらが現在の様子。長く伸びた茎は、水挿しで増やして数本ほど親株に戻しているため茂った状態が維持されています。今年も問題なく成長してくれているため、星5つ。
21. ホヤ・オーストラリス(Hoya Australis)
- 正式名称:Hoya Australis (ホヤ・オーストラリス)
- おすすめ度:★★★★★
- 原産地:オーストラリア
- 花の色:くすみピンク&紫

ロフトのスカイライト真下あたりに壁に沿ってトレリスを設置して、蔓を伸ばしていた「オーストラリス」、特に問題もなく冬を越して、夏の成長期を迎えました。

そして今年はトレリスのかなり上の方、スカイライトの真下部分にペダンクルが出現、7月中旬に花を咲かせてくれました!オーストラリスが開花したのは、今回がはじめてです!花はくすみピンクで中央部分が濃い紫。かなり華やかです。結構天井に近い場所なので、香りは特に感じません。

現在はスカイライト真下にあるトレリスをしっかり這って、スカイライトに向けて蔓を伸ばしているところ。今年の夏は初めて開花してくれたので、おすすめ度は星5つ。
22. ホヤ・オーストラリス・リサ(Hoya Australis Lisa)
- 正式名称:Hoya Australis Lisa (ホヤ・オーストラリス・リサ)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:オーストラリア
- 花の色:白

ここ数年ほど調子が悪かった「オーストラリス・リサ」。特に成長する兆しもなく冬を越し、夏になりました。

こちらが現在の様子。斑入りの2本はいずれも、新しくピンク色の葉を展開中。ペダンクルこそまだ現れていませんが、前回よりも安定しているため、おすすめ度は星3つ。
23. ホヤ・マチルダ(Hoya Mathilde)
- 正式名称:Hoya Mathilde (ホヤ・マチルダ)
- おすすめ度:★★★★★
- 原産地:カルノーサとサーペンズのハイブリッド種

悲しいお知らせとなるのが「マチルダ」。6月末、自宅の床を新しくするために、室内の観葉植物たちを2日間ラナイに移動させたのですが、カリフォルニアの強い日差しを直接浴びてしまい、すっかり葉が焼けてしまいました…。

こちらが現在の様子です。表面を覆っていた葉は直射日光でカリカリに焼けてしまい、次々と落葉。さらに、おそらく日差しによるダメージが原因で根腐れも起きてしまいました。今はかなり厳しい状態です。あんなに元気だった株が…と思うと残念ですが、これからは焦らず、ゆっくりと回復を見守っていくしかありません。葉焼けさえなければ、元気に育っていたので、おすすめ度は前回と同じく星5つ。
24. ホヤ・プビカリクス(Hoya Pubicalyx)
- 正式名称:Hoya Pubicalyx(ホヤ・プビカリクス)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:フィリピン

鉢替えをして約一年が経過した「プビカリクス」。この株も、6月に2日間屋外に出したことで、葉焼けのダメージを受けてしまいました。

葉焼けの部分はかなり落ちて、現在は痛々しい状態。また徐々に回復してくれるのを待っている段階です。通常であれば、環境に強く育つのも早い品種。おすすめ度は星3つ。
25. ホヤ・ケリー(Hoya Kerrii)
正式名称:Hoya Kerrii(ホヤ・ケリー)
おすすめ度:★★☆☆☆
原産地:東南アジア

ここ一年以上調子が思わしくない「ケリー」。全く根が張ってくれないため、この夏思い切って茎を切って、水挿しで根を再度育てることに。

こちらが現在の様子。ゆっくりですが新しい根が育っている段階です。右側の株は根がしっかり育ったため、LECA栽培に切り替えたところ。新しい葉も出てきました。大きな葉だけあり、成長は遅めです。おすすめ度は星2つ。
26. ホヤ・ベラ(Hoya Bella)
- 正式名称:Hoya Bella(ホヤ・ベラ)
- おすすめ度:★★★★★
- 原産地:ヒマラヤ・ミャンマー北部近辺
- 花の色:白と紫

今季も調子が良いのが「ベラ」。去年に続いて今年は両方の株から花を咲かせてくれました。どちらの鉢も根腐れすることなく、枝を伸ばしています。

こちらが5月に6輪もの花をほぼ同時に開花してくれた様子。透き通った副花冠の紫はまるでルビーのように美しく、小ぶりながらも存在感たっぷりです。去年の記録を見返すと、この株はちょうど同じ5月に5輪の花を咲かせていました。今年は蕾がひとつ増え、6輪に。かなり順調です。

2025年夏の様子。どちらの株も去年の画像を見比べると、成長しているのが分かります。手前の小さな鉢も順調に成長し、7月に初めて3つの花を開花してくれました。どちらの鉢も順調なので、おすすめ度は星5つ。
27. ホヤ・マクロフィラ(Hoya Macrophylla)
- 正式名称:Hoya Macrophylla(ホヤ・マクロフィラ)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:ボルネオ島
- 花の色:白

ここ数年、劇的な変化はないものの安定している「マクロフィラ」。相変わらず同じ鉢でLECA栽培を続けています。

現在の様子がこちら。新たに2枚のフレッシュな葉が出現しています。どちらも色合いが淡く、とても若々しい見た目をしています。去年は秋に開花してくれたので、今年も花が咲くのか期待したいところ。おすすめ度は星3つ。
28. ホヤ・ブートニアエ(Hoya Burtoniae)
- 正式名称:Hoya Burtoniae(ホヤ・ブートニアエ)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:フィリピン
- 花の色:真紅

特に大きな変化がないのが、「ブートニアエ」。テラコッタ鉢での栽培があっているようで、特に問題なく夏を迎えました。

こちらが現在の様子。比べてみるとわずかですが、成長の兆しがあります。ペダンクルはまだ出現していないので、来年の夏あたりの開花を期待したいところ。おすすめ度は星4つ。
29. ホヤ・クローニアナ ブラック(Hoya Krohniana Black)
- 正式名称:Hoya Krohniana Black(ホヤ・クローニアナ ブラック)
- おすすめ度:★★☆☆☆
- 原産地:東南アジア諸国
- 花の色:白&黄色

前回鉢植えを行った後、調子のよかった「クローニアナ ブラック」。

今年春先に、初めて花が開花しました!小さなふわふわとした産毛のような白の集合体で、中心部分はわずかに黄色です。際立った香りは感じません。ただこの直後に根腐れを起こし、それ以来調子が良くありません。

現在の様子がこちら。葉が黄色になって、どんどん落ちている段階。見るからに調子はよくありません。安定するまでしばらく時間がかかりそうです。せっかく今年初めて開花してくれたのに、なんとも残念。おすすめ度は星2つ。
30. ホヤ ・カーティシー (Hoya Curtisii)
- 正式名称:Hoya Curtisii(ホヤ・カーティシー)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:フィリピン・マレーシア・タイ

テラコッタ鉢で栽培を続けている「カーティシー」。特に大きな問題はありません。

乾燥気味の用土を好み、夏に蔓を伸ばしてくれました。長いトレイルを作ってくれ、調子は良さそうです。来年は蔓を切って株を増やす予定。ここ数年安定しているので、おすすめ度は星4つ。
31. ホヤ・ポリネウラ(Hoya Polyneura)
- 正式名称:Hoya Polyneura(ホヤ・ポリネウラ)
- おすすめ度:★★★★☆
- 原産地:ヒマラヤ・雲南省北西部

個人的に栽培が難しいと感じるのが、こちらの「ポリネウラ」。マーメイドのようなシルエットが特徴のなんとも見栄えの良い植物ですが、ことごとく栽培に失敗しています。

今回は鉢替えした4インチ鉢で、2本の茎を伸ばしなんと6枚の新葉が成長しました!ここまで大きくなってくれたら、安定しそうですがまだ未知数。とりあえず今のところ順調なので、おすすめ度は星4つ。
32. ホヤ・サンライズ(Hoya Sunrise)
- 正式名称:Hoya Sunrise(ホヤ・サンライズ)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:東南アジア

前回鉢替えをして、環境に慣れてくれるのを待っていた「サンライズ」。

どちらの葉もしっかりとした厚みがあって、調子は良さそうですが、前回と比べると葉数が減っているのが分かります。このまま成長してくれるのを願うところ。おすすめ度は前回と同じく星3つ。
33. ホヤ・カルノサ「クリムゾンクイーン」(Hoya Carnosa Krimson Queen)
- 正式名称:Hoya Carnosa Krimson Queen(カルノサ・クリムゾン・クイーン)
- おすすめ度:★★★☆☆
- 原産地:インド・タイ・中国

2021年あたりに購入して以来、ほぼ変化のない「カルノサ・クリムゾンクイーン」。ミーリーバグもほぼ撲滅し、環境は悪くないと感じますが、まだ大きな変化はありません。

根腐れもなく無事に冬を越して、夏になりましたが相変わらず大きな変化はありません。ただ半入りの大きな葉は身見栄えがよく、観葉植物としては申し分ない存在感です。おすすめ度は星3つ。
34. ホヤ・カルノサ「クリムゾンプリンセス」(Hoya Carnosa Krimson Princess)
- 正式名称:Hoya Carnosa Krimson Queen(カルノサ・クリムゾンプリンセス)
- おすすめ度:★★☆☆☆
- 原産地:インド・タイ・中国

我が家のホヤでも、最も古い株のひとつ「カルノサ・クリムゾンプリンセス」。ここ4年ほど栽培していますが、お迎えして以来、ほぼ成長の兆しがありません。

現在の様子がこちら。置いている場所を変えたり、鉢植えを行ったりと色々と試しているものの、今年の夏も特に変化はなし。ここまで変化のないホヤも珍しいと感じます。特に弱ってはいないものの、変化がないため、おすすめ度は変わらず星2つ。
35. ホヤ・クリンクルエイト(Hoya Krinkle 8)
- 正式名称:Hoya Krinkle 8(ホヤ・クリンクルエイト)
- おすすめ度:★★☆☆☆
- 原産地:北オーストラリア

一昨年あたりにミーリーバグの被害にあってから、調子が良くない「クリンクルエイト」。根の張りが弱く、成長もあまりよろしくありません。

今年は新たに鉢替えを行い、スカイライトの真下という一等地で経過観察を行なっている段階。いつか環境に慣れて、新しい葉をつけてくれるのを期待したいところ。おすすめ度は相変わらず星2つ。
36. ホヤ・ラクノーサ(Hoya Lacunosa)
- 正式名称:Hoya Lacunosa(ホヤ・ラクノサ)
- おすすめ度:★★☆☆☆
- 原産地:インド・マレーシア・中国・日本
- 花の色:白&黄色

最後に紹介するのが「ラクノサ」。残念ながら右側の鉢は春先に用土に鉢替えしたところ、枯れてしまいました…。左の鉢は、引き続きLECAで栽培中。

2025年夏の様子はこちら。前回に比べると蔓が伸びて新葉が数枚付いたほか、ペダンクルから開花しました!

花は小さな白い産毛のような集合体で、中央は黄色。クロニアナに非常に似ています。環境が合うとしっかりと成長してくれます。今回は花を咲かせてくれたので、おすすめ度は星3つ。
最後に
2025年夏の我が家のホヤコレクションをご紹介しました。今回は、6月にロフトで育てていた植物を屋外に移したことで、強い日差しに当たり葉焼けしてしまったホヤが多数発生し、現在は回復を待っているところです。また来年あたりには、新たな成長記録をお届けできればと思います。