2024年夏。5月後半から6月にかけてトレジョに登場した新商品の中から、気になったものを実際に購入してレビューします。
1. 天然グリルいわし缶 (USD1.99)
5月末に登場したのが、缶入りオリーブオイル漬けグリル天然いわし(Wild Caught Boneless Grilled Sardines in Olive Oil)。いわしの缶詰はパントリーに常備していますが、オリーブオイル漬けは珍しいので購入してみました。
パッケージデザインは、このような感じ。内容量は77g、お値段約2ドル。小さいので、保存に便利です。公式サイトによると、チュニジア沖で天然捕獲されたイワシは、切り身を真ん中から裂いて軽くグリルした後、オリーブオイルに漬けたと書かれています。主原料は「サーディン→オリーブオイル→塩→ナチュラルフレーバー」。ナチュラルフレーバーが添加されているのは残念です。
開封した様子がこちら。結構肉厚の切り身が6枚ほど重ねられて入っています。炙りの工程が入っているので、匂いも香ばしくスモーキーです。耐熱容器に入れて、オーブンで8分ほど加熱します。
加熱後の様子がこちら。なんだかギリシャ料理店のような香りが広がります。食べた感想ですが、味に癖がなく淡白でグリルの香ばしさが引き立ちます。このまま食べても良いし、サラダのトッピングやサンドイッチの具材、パスタにしても合う味。白いご飯の上にのせて、柚子胡椒やネギでいただいても良さそう。簡単にたんぱく質を取れるので、かなり便利。リピはありです!
2. モーベイチーズ(USD6.99)
6月上旬に限定発売で登場したのが、 モーベイチーズ(Mobay® Cheese)。聞きなれないチーズ名ですが、ウィスコンシン州にある酪農メーカーが作る低温殺菌したヤギとヒツジのミルクから作る半固形のミックスミルクチーズのよう。
こちらがパッケージの様子。内容量142g・お値段7ドル。中に明るいグレーの灰が層のように入っているのが見えます。原材料は「低温殺菌ヤギ乳→低温殺菌羊乳→塩→チーズ培養物(牛乳)→塩化カルシウム」。
フィルムを開封した様子がこちら。色が若干違う山羊乳チーズと羊乳チーズがブレンドされているのがわかります。ソフトチーズのような特徴ある香りは全くありません。
かなりマイルドですが、クリーミーで味に深みがあります。クセがないため、ハードパンやクラッカーとの相性が良く、食べやすい印象。
グレーの灰の部分から山羊乳チーズと羊乳チーズの層が分かれているのが分かります。見た目も珍しいので、チーズトレーや、今トレンドのシャルキュトリーボードに良さそう。リピは、多分あり。
3. スロー・ロースト・トマト(USD3.99)
5月下旬に棚に並んだのが、スローローストトマト瓶(Slow Roasted Tomatoes )。ドライトマトは見かけるものの、スローローストが珍しかったので、購入してみました。
パッケージデザインはこのような感じ。中央に円があり、太陽のようなモチーフが夏らしいデザインです。内容量は141g・お値段4ドル。製造国はトルコです。主原料は多い順に「ローストトマト→ひまわり油→EVOO→塩→ニンニク」。化学調味料の添加はありません。
開封した様子がこちら。種入りトマトが重なって入っており、スプーンを使って取り出します。イタリアデリのような香りがしますが、そこまで強くありません。
ローストトマトは何にでも合うため、シャシュカのトマトソースに組み合わせてみました。トマトの凝縮された旨味が追加され、より複雑な味わいを楽しめます。
キノアに入れて炊いてみました。こちらもほんのりとトマトの風味が追加された感じ。ほかにもレンズ豆のスープに加えたり、パスタ用トマトソースにブレンドしたり、とかなり万能に使えます。夏にあったら便利な商品。リピはありです。
4. シーフードボイル(USD9.99)
6月上旬、ルイジアナ・スタイルのシーフード・ボイル(Seafood Boil)が期間限定で冷凍コーナーに登場しました。なかなかシーフードボイルはお見かけしないので、購入してみました。
パッケージはこのような感じ。かなりの大きさで、冷凍庫の場所を取ります。内容量は624g・お値段10ドル。10ドルでシーフードボイルをいただけるのなら、かなりコスパは◎です。主原料は多い順に「コーン・オン・ザ・コブ→生エビ(エビ、水、塩) →クラム ポテト→アンドゥイユ・ソーセージ。」製造国の記載はありません。
開封した様子がこちら。圧縮された密封袋に具材がごろごろと入っています。この中にエビ、ティラピア、アサリ、アンドゥイユ・ソーセージ、そしてコーンとミニサイズのポテトが入っています。コーンの存在感が、かなりあります。
加熱方法ですが、袋のまま茹でるか、袋の中身をソースパンに入れ、火が通るまで調理する方法が推奨されています。耐熱容器に入れて、温めます。
20分ほど加熱すると、もう完成です。スモーキーで海鮮とソーセージの旨みを感じる、あのガンボの味わいです。ケイジャン風のスープは、サワードウのパンとの相性も◎。二人でシェアする場合、コーンとクラムポテト、ソーセージはちょうどふたつずついただけるように入っています。
コーンは食感が柔らかい感じですが、ポテトはホクホクとしており食べ応えがあります。ソーセージはニンニクが効いたガツンとしたタイプ。スモーキーな独特のスープは、パンのほか、ぱらりとしたタイプの白米とも合います。この味を加熱するだけで楽しめるのは、かなりお得感があります。リピはありです!
5. ココナツ・レンズ豆カレー(USD2.49)
5月中旬、インド料理シリーズのパウチコレクションに「ココナツひよこ豆カレー(Coconut Chickpea Curry)」が新たに登場しました。トレジョのカレーは意外とおいしいので、購入してみました。
パッケージデザインはこのような感じ。レトルト容器に入っており、インドらしい模様があちこちに使われています。内容量284g・お値段約2.5ドル。主原料は「ココナツミルク(ココナッツクリーム、水)→ひよこ豆→にんじん→乾燥たまねぎみじん切り→ひよこ豆粉」。色付けにターメリックが入っています。製造国は本場インドです。
開封した様子がこちら。ひよこ豆がゴロゴロ入っているのが、見てとれます。色合いは薄めで、スタンダードなインドの豆カレーの香り。ココナツミルクの風味の香りの主張はあまり感じません。
これだけだと寂しいので、トマト・ネギ・ケールを炒めて、このパウチの中身を追加してみました。加熱すると、さらりとした質感に変わりあっという間に完成です。
スパイスはクセが少なく、シンプル。ナンやバスマティ米、どちらにも合いそうです。こういうレトルトタイプはレンズ豆が多い印象ですが、ひよこ豆だとまた違った食感を楽しめます。常温保存可能なので、パントリーにあると便利そう。リピはありです。
6. クリスピー・カラマリ(USD5.49)
5月下旬に冷凍コーナーにしたのが、「クリスピー生地付きカラマリ(Crispy Battered Calamari)」。カラマリが大好きなので購入してみました。
パッケージはこのような感じ。揚げたてのカラマリがなんとも魅力的です。内容量454g・お値段約5ドル半。主原料は「イカ→ひまわり油→小麦粉→ライスセモリナ→塩」 。原産国はなんとイタリアです。
開封した様子。結構サイズの大きいカラマリがごろごろ入っています。くっついて塊になっているのもあります。加熱方法ですが、375Fのエアフライヤーで7分加熱とのこと。筆者の場合は大きいサイズがまだ加熱されてないようだったため、2分追加しました。
加熱後の様子がこちら、クリスピーに仕上がっています。レモンを絞っていただいてみます。
食べた感想ですが、身が大きく締まっていて食べ応えあります。イカの食感をしっかり感じます。塩味がすでに効いているので、レモンだけで十分な印象。またコストコのカラマリに比べると、サイズが大きく見栄えも◎。アペタイザーに良さそうです。このクオリティーの冷凍カラマリは、かなり優秀。リピはありです!
6. ミニ海老バオ(USD4.99)
5月の最終週に冷凍コーナーに登場したのが、「ミニ海老バオ(Mini Shrimp Bao)」。バオは台湾発の蒸しパンに角煮を挟んだサンドイッチを指し、アメリカでは中華料理店でよく見かけます。こちらの商品は、味付けされたエビパティが具材に使われているようです。
パッケージの様子がこちら。おいしそうなバオが8つ、お皿に見栄えよく並んでいます。内容量は297g・お値段5ドル。主原料は「小麦粉→エビ→コーンスターチ→ネギ→砂糖」 。製造国は台湾ではなく、海老の養殖が盛んなベトナムです。
開封した様子がこちら。中には紙製トレーに8個のバンが入っており付属に個包装のソースが付いてきます。加熱方法ですが、レンチン30秒もしくは蒸し器の使用が推奨されています。バンの中にはすでに揚げ海老のようなパティが入っています。
1分間レンチンした後、画像を真似て中にきゅうりとコリアンダーを入れてみました。ふんわりとしたバンと、海老のパティの相性がよく、きゅうりとコリアンダーを加えることによって爽やかでおいしさが増します。付属の甘辛チリソースは、レモングラスが効いており、ちょっと一味違ったアクセントもユニーク。つまみやすいので、おやつだけでなくパーティーにも良さそう。リピはありです!
7. パッシーユー(USD3.79)
なんと今月トレジョの冷凍タイ料理シリーズに、あの「パッシーユー(Pad See Ew)」が登場しました!パッシーユーとはアメリカのタイレストランのメニューには必ずある定番麺料理で、平たい麺と甘いソースが特徴です。
パッケージの様子がこちら。幅広い米麺が美味しそうです。内容量は284g ・お値段4ドル未満。主原料は「幅広ビーフン(米粉、タピオカ澱粉、変性タピオカ澱粉、食塩、米糠油)→ブロッコリー→人参→にんにく→米糠油」製造国は本場タイです!
開封した様子がこちら。機内食のような長方形のプラトレイに、調理済みのパッシーユーがそのまま入っています。加熱方法はそのまま数分レンチン、もしくは耐熱容器に入れ替えて直火で温める方法が推奨されています。
耐熱容器に入れ替えて、レンチンしてみました。3分ほどで加熱したら、数分待って完成です。冷凍庫にもやしがあったので、それも足してみました。ブロッコリーが入っているので、彩りも良い感じです。
味はアメリカのレストランで食べるあの味そのままです。ヌードルがもちもち柔らかくおいしい味わい。結構ニンニクのかけらが入っており、パンチがあります。同シリーズの、パッタイより好きかも。これがレンチンだけでいただけるのは、かなりの朗報。リピはありです!
8. ベジ小籠包(USD3.49)
ベジタリアン小籠包(Steamed Vegetable Soup Dumplings)が、6月中旬に登場しました。今流行りの次世代ミートではなく、ジャックフルーツが具材に使われているようです。小籠包は良く食べるので、購入してみました。
パッケージの様子がこちら。他の小籠包と全く同じ画像ですが、縁取りが緑です。主原料は「小麦粉→ジャックフルーツ→グリーンキャベツ→キャノーラ油→ホウレンソウ」。内容量170g・お値段約3.5ドル。製造国の記載はありません。
開封した様子がこちら。他の小籠包と同じように、プラトレイに6つ入っています。フィルムの端を切って、このままレンチンできるようになっています。もちろん、スチーマーで蒸してもOKです。今回は耐熱容器に移して、レンチンしてみます。
レンチン後の様子がこちら。4つを1分40秒加熱しましたが、ちょっと長すぎた気がします。半透明の皮から具材が、ほのかに緑色がかって見えます。カップラーメンのかやくのような匂いをほのかに感じます。
食べた感想ですが、味はさすがにチキンやポークのような奥深さと旨みはありませんが、小籠包のジューシーさがちゃんと再現されています。これを手軽にレンチンで食べられるのなら、ベジご飯としてはかなり便利。ただし個人的にはチキン味の方が旨味があって好みなので、リピはなし。
最後に
2024年夏先に登場したトレジョの新商品をご紹介しました。今月はなんだか早いスパンで多くの冷凍食品が登場した印象です。ちなみに今月登場し、バイラル化した保冷用ミニトートですが、筆者はお目にかかることすらできませんでした…。次回も7月に登場し、気になった新商品をレポートします。