全米で大きな話題となった2024年4月8日の皆既日食、完全日食から大きく外れた北カリフォルニアでも部分日食を楽しむことができました。こちらの様子をレポートします。
2024年の皆既日食
月が太陽の光を遮って地球に届かなくなるときに起こる自然現象「皆既日食」。2024年4月8日の日食は、大きくアメリカ大陸を横断する形となり話題となりました。今回完全に太陽が隠れたのが南部テキサス州から東部メイン州にかけての一帯。アメリカで皆既日食を観測するのは2017年以来となります。
ちなみに、こちらがテキサス州まで皆既日食を見に行った友人が送ってくれた画像。太陽が完全に隠れた数分間、周りが真っ暗になっているのが見て取れます。
サンフランシスコの様子
金環日食からは大きく外れた北カリフォルニア・サンフランシスコですが、同日に部分日食を楽しむことができました。サンフランシスコでは、午前10時14分から太陽が欠けはじめ、11時13分にピークを迎え、最大時には45%が欠けた状態となりました。
まずこちらが日食が始まった直後の10時30分の様子。サンフランシスコは快晴の青い空です。画像では分かりませんが、この時に日食用のメガネを通してみると右下が完全に欠けているのが確認できました。
午前10時38分。フィルターを通して撮影した太陽の様子。肉眼でははっきりとした欠けが見えるのに、なぜかカメラに収めることができません。とりあえず撮影は諦めて、メガネを通して欠けていく様子を楽しみます。
ピークを過ぎた直後の11時17分。なんとなく下半分が欠けているのが分かります。
そして今回、唯一きちんと撮影できたのがこちら!11時17分、ピークを過ぎた直後の太陽の様子です。下部分の欠けがはっきりと確認できます!最初は右下が欠けていたのが、徐々に真下に移動しそれから左下が欠けた状態になっています。
ピーク前後の周囲の様子ですが、45%を欠けた状態でも日差しや温度の変化を感じることはありませんでした。また路上で数人、日食用のメガネを持って観測する人を見かけたものの、市内はほぼ通常通りでした。
ピークを超えた11時30分の様子がこちら。欠けた部分が左下に移動しているのが分かります。
次回の日食は2045年8月12日
ちなみに北カリフォルニア・ベイエリアが、次回皆既日食を迎えるのは21年後の2045年の8月12日なのだそう。このときも今回と同じように、アメリカ大陸を横断する形になります。この際はベイエリアの皆既率は95%となり、今回とは大きく違った様子を楽しめそうです。加えて、日本が次回皆既日食を観測できるのは、11年後の2035年9月2日となります。
最後に
2024年4月8日に観測したサンフランシスコの部分日食の様子をレポートしました。太陽が欠けて見えるという非日常な出来事は、なかなか起こらないため快晴の日に観測できたのは幸運だと感じます。 月の場合はより撮影が簡単そうなので、2025年3月14日の皆既月食の際にまたレポートしたいと思います。