2021年1月から地味に続く観葉植物コーデックスプランツの成長記録。前回2023年3月から1年ほど経った成長期前のフィランサス・ミラビリス、ステファニア・エレクタ、ステファニア・スベローサの3種類の現在の様子をレポートします。
コーデックスプランツ（塊根植物)とは？
ジャガイモのようなずんぐりとした見た目と、厚い木の層のような表面で覆われた多肉植物が「コーデックスプランツ（Caudex Plants）」です。幹の部分が膨らんだタイプが多く、根っこや葉の代わりにここの部分に水分を蓄えます。すっきりとした見た目ではなく、どちらかというと不恰好なシルエットを持っているのが特徴。
代表的なコーデックスプランツとして挙げられるのが、マダガスカルのバオバブやの木や、園芸センターやIKEAでも見かける小さなガジュマルの木（Ficus Microcarpa）。一風風変わりな見た目ですが、育てていくうちに愛着が湧いてくる愛しさを兼ね備えています。
鉢植えステファニア・スベローサ・観察記録
前回の記事でご紹介したステファニア・スベローサ。タイ南西部サラブリー県プラプッタバートの石灰岩地帯が原産地とされ、石灰岩の岩山にある常緑低木や竹林に、他の固有種と一緒に生育する品種です。
まるで恐竜や象の皮を彷彿とさせるような塊根を持ちます。去年の春先時点では、小さな芽が頭の部分から出た状態でした。
こちらが夏の様子。小さな芽がふたつ出てきて、葉っぱを付けてくれました。葉の形はごく一般的で、ステファニア・エレクタのような華やかさはありませんが、これはこれで可愛らしい風貌です。
こちらが冬超えした現在の様子。2本伸びていた茎のうち、長い方は枯れずに新しい葉を付けています。春になって新たな茎を付けてくれるのか、冬前にレポートします。
鉢植えステファニア・エレクタ・観察記録
去年春先の段階で茎が枯れた状態だったステファニア・エレクタ。「ステファニア・エレクタ（Stephania Erecta）」は、ツヅラフジ科ステファニア属の塊根植物。原産地はタイやマレーシアなどの熱帯雨林で、ジャガイモのような丸い形の塊根から細い緑色の茎が伸び、葉脈が綺麗な丸い葉を広げます。この葉の様子が可愛らしいと人気の観葉植物です。
我が家のエレクタは、去年の春の段階でなんだか調子が悪かったため、湿度の高いテラリウムに入れ様子を見ることに。
こちらが夏真っ盛りの7月の様子。去年はどんどん茎を伸ばしてくれていたエレクタ、今年は変化を感じません。
そうこうしているうちに冬も過ぎた今年3月。現在は塊根からわずかに芽が出ていますが、成長している気配がありません。なんとなく生命力がない状態です。
気になって塊根を摘んでみると、なんと根が全て枯れた状態になっていました…。全然気付かなかったのですが、おそらく冬の間に根腐れしてしまったと思われます。今後、この状態から復活してもらえるのかリサーチ中です。
鉢植えフィランサスミラビラス・観察記録
続いてはフィランサスミラビラス。トウダイグサ科・フィランサス属で、タイ北部からラオスにかけてが原産地域となります。じゃがいものような胴体からは想像しにくい薄い茶色から黄色・緑のグラデーションが見事な美しい葉を持ち、朝になったら開き夜になったら閉じる習性で知られています。
元々は3本あった細い塊根ですが、2022年に1本が枯れてしまい、2本の状態で前回のレポートを終えました。
こちらが去年の夏の様子。残った2本のうち、1本から春になっても葉が出て来ず、1本のみの状態で夏となりました。
こちらが去年の8月の様子。1年前は茎の数も多くにぎやかな印象でしたが、今年は2本の茎が対象に葉が伸びた状態です。
こちらが今年の春先の様子。冬の間も葉は枯れることなく現状維持しています。また、新たに細い茎が出てきているのが見てとれます。このまま葉を維持して夏になるのか、これから落ちて新たな葉が出てくるのか経過観察途中です。
ホヤの花観察記録
2024年春先にLECAで水耕栽培しているホヤ・クローニアナ ブラックがはじめて開花してくれました。
開花した花の様子がこちら。ふわふわした産毛のような質感で繊細な見た目をしています。香りは甘くフローラル。意外と香りが強く、数メートル離れた場所からでも香ります。1年前は根腐れで弱っていた状態から、ここまで回復してくれ、今年の春最初に花を咲かせてくれました。
最後に
前回の記事からほぼ1年経った我が家の鉢植えコーデックスの様子をご紹介しました。ここ一年あまり変化が見られなかったことから、夏前に新たなコーデックスをお迎え予定です。半年後のこちらの様子もレポートします。
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