【サンフランシスコ・ニュース】サンフランシスコIKEA、5月末オープンが再度延期に

5月17日、IKEAの広報担当が、サンフランシスコダウンタウンに予定していたIKEAを含む商業施設リバットモールのオープンを延期すると発表しました。最新の動向をレポートします。

TOC

5月末にオープン予定だった都市型IKEA

前回の記事でお伝えしたように、IKEAの広報担当者が、2023年2月2日にメールで春のオープンを発表してから約3ヶ月。5月末にIKEA含むリバットモールのオープンが予定されていましたが、5月17日にこのオープンが正式に延期となる運びとなりました。これは、おそらく、安全性の懸念から2023年4月11日にいきなり閉鎖されたホールフーズの影響だと考えられています。ホームレス支援が行われるシビックセンター間近にあったホールフーズは、2023年4月11日に何の前触れもなく店舗の閉鎖を発表。理由としてチームメンバーの安全を確保するためと述べています。

新たなオープン予定は2023年末か

今回の発表で、広報担当は新しいオープン日については明言を避けているものの、オープンすることに「引き続きコミット」しており、「精一杯に改築を進めている」と述べています。去年の段階では、2023年末がオープン予定とされていたため、こちらの方向で調整されるのでは？と期待されている段階です。

現在サンフランシスコのダウンタウンは、4月のホールフーズだけに留まらず、AmazonGo、Anthropologie, Banana Rpublicなどの店舗が2月と3月に掛けてダウンタウンからの撤退を表明しており、ダウンタウンの空洞化が問題視されている段階です。このような状況に対し、ロンドン・ブリード市長は5月16日（火）、ケーブルカーの折り返し地点とユニオンスクエアを中心としたパウエル通りの3ブロックを600万ドルで改善する計画を発表しました。この改善計画が実際にどのように行われるのか、反映され次第レポートしたいと思います。

2023年5月下旬のビルの様子

現在のビルの様子はこのような感じです。以前お伝えした記事では、IKEAのロゴが入った宣伝ボードが通りに面したビルの正面に貼られていましたが、これに関しては変化はありません。また1ヶ月前ほどに、従業員募集の案内が新たに貼られており、こちらも変わらず貼られたままの状態です。

ビル内には改装を進める作業員が作業を進めており、オープン前の準備が進められている様子は変わらないままだと言えます。

最後に

2020年秋、まさにパンデミックの真っ只中、「ユニオンスクエア」から徒歩圏内にある大型モールを、IKEAの親会社が買い取り、2021年の秋に全米初の都市型IKEAがサンフランシスコにオープンする、というニュースが流れてからはや2年半、いろんな状況が重なり都市型IKEAのオープンはまだ実現していないままです。果たしてオープニングの様子を記事にしてお伝えできるのか、今後も引き続き動向をお伝えします。