いよいよ一般市民のワクチン接種がはじまったカリフォルニア州。4月15日からは16歳以上であれば、誰でも接種が可能となります。そんな中、現在FEMA会場として大量の接種者の受け入れを行っているオークランド・コロシアムではどのようにワクチン接種が行われているのか、様子をレポートします♪
ワクチン接種の予約までの流れ
4月15日からは、実際にワクチン接種の予約を行う方も多いと思うので、簡単に接種予約までの流れを説明します。まずはカリフォルニア州が運営するMyTurn.ca.govのサイト、もしくはサンフランシスコの場合であれば、市の保健局運営するサイトにアクセスし、どこの会場で現在予約が可能かの検索を行いましょう。今度さらにいろんな箇所での接種が可能となりますが、現在時点では病院・薬局・学校やコンベンションセンターなどを一時的に使った特設会場が使われています。
現在時点でも予約域が少ない事態が続いていますが、4月15日からは更なる混雑が予想されます。アクセスした際に予約ができなくても、新たな枠が日々付け足されていくため、焦らずにチェックを行いましょう。ここ数日の傾向として、薬局であれば早朝、大型会場であれば夕方に新たな枠が加えられています。朝起きてすぐ、寝る前など、いろんな時間帯でチェックすると見つけやすいですよ。
連邦政府との共同運営会場「オークランド・コロセウム」
現在カリフォルニア州では、オークランド市内の大型スタジアムと、南カリフォルニアのロサンゼルス市内のカリフォルニア州立大学ロサンゼルス校の2カ所に米国連邦緊急事態管理庁との共同運営会場である「FEMA会場」を設置しています。
ここは大型の接種会場で、大量の接種者の受け入れを行っています。その分、タイミングが合えば予約が取りやすいのがメリット。オークランド・コロセウムでは1日6,000人の接種を受け入れており、徒歩でもドライブスルーでも接種が可能です。サンフランシスコからは車かBART(ベイエリア高速鉄道)で簡単にアクセスができます。
サンフランシスコ市内からBARTを使う場合は、BL-N(Dublin/Pleasanton)行きに乗り、Coliseum駅で下車。ここからワクチン接種会場まで、無料シャトルが10分おきに運行しています。ちなみにワクチン接種が目的である場合は、サンフランシスコ市内の公共交通機関の運賃は全て無料です。BARTは市を越えるため運賃が必要ですが、Coliseum駅でワクチン接種証明書を提示すると、帰りの運賃をカバーする7ドル分のチケットを配布してもらえます。
接種までの流れ
ここからは、2021年4月に車でこのコロセウムの大型接種会場に向かい、ドライブスルーで接種を行った際の様子をレポートします。
【1】3:05pm イニシャルチェックイン
まず会場に着くと、エントランスに並び、最初に本当に予約があるのかの確認が行われます。ここでは予約確認書を見せるだけでOKです。確認が終わると施設内に入構できます。
会場自体は広いのですが、敷地内一面に赤いロードコーンが配置されており、各所に係員が誘導を行っているため迷うことはありません。誘導に沿ってゆっくりと進みましょう。
【2】 3:10pm 第2次チェックイン
続いて次の検問所で、実際の予約番号と名前がチェックされます。ここでは予約確認書と写真入りIDが必要です。本人確認が終わると、いよいよ次が接種会場です。このままロードコーンに沿って進み、大きな屋根が設置されたエリアに進みます。
そこで係員からどこの列に並ぶかの指示を受け、前方の車に続き奥まで進み、前の車が停まったらここでエンジンを止めます。
【3】3:15pm 実際の接種
接種会場には大きな屋根が貼られ、車を停めるとすぐに担当者が来てくれます。車の窓を開けて待機しておきましょう。ここでは名前と生年月日の確認を行い、IDを提示したあと過去14日間に熱などの症状はなかったか、アレルギーはあるか、今までワクチン接種を受けたことがあるかどうかなどの接種に当たっての確認が行われます。
続いて、ワクチンタイプはJ&Jであること、接種が終わったら待機場に向かい15分ほど様子を見ること、ここで体調に変化があった場合はハザードサインを出すこと、接種後の一般的な副作用の症状など接種後に関する説明があり、最後に質問がないかどうかの確認が行われます。もし懸念材料がある場合は、ここで質問を行いましょう。
説明が終わるとCDCが発行するワクチン接種証明書が渡され、いよいよ担当者が来て実際の接種となります。車から降りる必要はなく、画像のように係員がそれぞれのドアを開けて接種を行ってくれます。最初のチェックインから実際の接種に掛かった時間はわずか10分と、かなりスピーディーです。
【4】3:20pm 待機所にて反応観察
接種が完了すると、ワクチンを打った時間帯が書かれたカードがフロントガラスに配置されます。続いて前の車が発車すると同じように接種会場を後にします。ロードコーンに沿って待機所に移動したあとは、ここでエンジンを停めて15分ほど待機となります。待機所には簡易トイレも設置されているので、お手洗いを使いたい方はここでの使用も可能ですよ。
時間になると、係員がダッシュボードに配置されたタイムカードを回収しにきます。回収が終わると前の車が動きだすので、そのまま着いていくと会場を後にすることができます。
最後に
現在大量の接種者を受け入れているFEMA接種会場の様子をレポートしました。かなりの大型施設ですがきちんとした動線が組まれており、効率良く接種が行われています。筆者自身の接種は4月15日以降となるため、できれば別の会場を選び、そちらの様子もレポートしたいと思います♪
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