【カリフォルニア】2021年4月、サンフランシスコ市内病院でのワクチン接種レポート

2021年4月15日からいよいよ16歳以上であれば、誰でもワクチンの接種が可能となるカリフォルニア州。サンフランシスコではこれに先駆けて、特定の郵便番号の住民であれば4月10日からウォークイン接種を認可すると発表しました。今回は実際にこのウォークイン接種を体験した筆者が、その様子やファイザーワクチンの副反応などをレポートします。

サンフランシスコ市内ではじまったウォークイン接種

4月9日にツイッターで発表されたのが、感染率が比較的に高い地域に対して4月10日から16歳以上であれば誰でも市営の医療機関でウォークイン接種を認可する、というもの。4月15日からはじまる一般域の開放と共に、現在J&Jのワクチンの製造が遅れており今後3週間ほど混雑が予想される中、先駆けて接種が受けられるということで、偶然にこの地域にすむ筆者も参加してみることに。

4月10日当日の様子

8:35AM 現地「ザッカーバーグ総合病院」に到着 

接種が9時からはじまる、ということで8:30am過ぎに現地に到着してみると、同じように多くの人たちが接種に訪れていました。最後尾に並ぶもあっという間に後ろに長い列ができ、9時前には画像の様に病院の周りを囲むように列が形成されました。ちなみにここはサンフランシスコ市が経営する総合病院で、FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグが夫妻で$75 million(7,500万ドル)という途方もない金額を寄付したことから、この名前が付けられています。

同じ敷地内にある緊急病棟に列ができないように病院を一旦出て外の歩道に並ぶように考慮されていますが、スタッフの様子を見る限り、正直ここまでの人数が並ぶとは想定されていなかったよう。今日用意された接種の数を既に超えているのでは?という疑問を抱きながらも、とりあえず待つことに。

9:10AM 郵便番号のスクリーン

9時を過ぎてしばらくすると、前方から係員がやってきて、まず最初に郵便番号のチェックが行われます。指定された郵便番号のみの認可なので、ここの地域に住んでいるという証明が必要です。係員の方にとりあえず「どれくらい待つの?」と聞いてみましたが「分からない」とのこと。

9:17AM 番号札の入手

続いて15分ほど経過したあとに、前方から別の係員が来て番号札を配布してもらいました。ラミネートされた番号を渡され、これを持って待つように指示されます。筆者の番号は359番。ここでも一応「どれくらい待ちそうかな?」と聞いてみましたが「分からない」とのこと。とりあえず番号は貰えたので、接種してもらえる可能性は出てきました。

9:30AM 列で待機

ここからは列に並んでひたすら待つのみです。列はゆっくりと前方に移動していますが、状況はよく分からないまま。そのうち、病院の正門付近では10時を過ぎてテレビ局のカメラクルーが到着し、この長蛇の列の撮影をはじめました。

列に並んでいる人はどちらかというと若い年代層が多く、みんな昨日のツイッター情報を見て参加しているよう。中庭で通りに続く最後尾の列を確認すると470番以降に到着した人は、既に番号札の配布を断られていました。恐らくここでは、1日500人前後の接種が行われているようです。

12:15PM 健康状態の質問

正門から中に入って中庭をぐるりと回る列の最後のあたりで、前方から来た別の係員に現在の健康状態についての質問を受けます。これは「過去14日に発熱があったどうか」「今までCOVIDに感染したかどうか」などの一般的な質問のほかに「どちらの腕に接種されたいか」と聞かれ、これも記入されます。ここで記入された質問表とCDCが発行する例の証明書を手渡してくれます。

証明書には名前と生年月日が記されているだけで、ワクチンの種類や日付などは白紙のままです。

この状態のまま、ひたすら列に並び前に進みます。天候は肌寒く風が強かったため、防寒着があればより快適に過ごせたものの、ほとんどの人たちは薄着のままです。

1:20PM 受付け

このまま30番のビルに続くドアまでゆっくりと進み、ビルの廊下に5つほど用意された簡易的な受付けに1人づつ向かいます。係員が番号を指示してくれるので、自分が指定された受付けの担当に番号札を渡します。ここでは今までこの医療機関に掛かったことが無い人を対象に、プロフィールを作成しシステムに記入するのが目的。ここで掛かる時間は5分程度です。

1:27PM 待機

受付けを済ませるとそのまま奥の廊下に進み、別の係員に空いている椅子に座るよう指示されます。数分ほどで廊下のエレベーターが空き、4人ずつ2階に移動を行います。2階に着いたら左側の奥の部屋に接種会場があり、係員から廊下に配置されたマークに沿って並んで待つように指示されます。

1:40PM 実際の接種

接種会場には10つほどのステーションが設置され、それぞれの場所でナースが接種を行っています。自分の番になると番号を言われるので、そこに進み、名前と生年月日の最終確認が行われ、ようやく接種の準備が整います。

ここで腕を出し、腕の割と上部分に接種が行われます。針は細めで痛みはほぼありません。接種自体は約5秒ほど。腕は力を入れないようにとの指示を受けます。あとは普段通りの生活を送ること、今日は無理な運動などをしないように、とのアドバイスを受け、接種はあっけなく完了です。

1:45PM 次回の予約と15分の待機

接種が終わるとCDCのカード証明に記録が行われ、前方にあるデスクにそのままカードを提出します。同時に何時何分に退室できるか、という紙を渡され、空いた席に座って15分の待機となります。15分ほどすると名前を呼ばれ、次回の予約日と時間が記されたカードを返却してもらい、ここで退室できます。退室する際は、入ってきた場所から1番遠い非常口の外階段を降りて建物から出る動線が組まれています。

ウォークインの感想

今回一般域の接種開始日に先駆けて、ウォークイン接種を行いましたが、正直ほぼ1日を費やして接種を行う価値があったのかは分かりません。オークランド・スタジアムのように遠出せず、市内で行えたのはよかったものの、長時間外に並ぶということ自体効率が悪く、もうちょっと良い方法があるのでは?と感じました。ただし来週以降非常に予約が混み合うため、先駆けて接種を行えたのは大きなメリットと言えます。

サンフランシスコ市内に住んでいる方で、こちらのウォークイン接種を行う方は、防寒具と水・軽食があると便利です。恐らく初日で週末だったこともあり、今回はかなりの混雑となりましたが、念の為長期戦に挑む用意としておくとより快適だと思われます。

ファイザーワクチンの副反応について

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ここからは筆者の個人的な症状ですが、ファイザーワクチンを打って1時間ほどで右腕に鈍い痛みを感じました。翌日もこの痛みは続いており、腕をあげる動作の際に筋肉痛のような痛さを感じます。ただし我慢できない痛さでは全くなく、腕を動かさない場合は特に不自由はありません。今のところ、この他にこれといった副反応は感じません。

既にファイザーを接種し終わった友人によるとこの痛みは3日ほど続く、ということ。ちなみに接種のあとすぐに腕をぶんぶん回すと痛みが軽減される、とのことなのでこれは2回目の接種の際に検証してみようと思います。

最後に

接種から約20時間経った現在、副反応と言えばこの腕の痛みのみ。他に何か気づいた際は再度レポートします。次回の接種は3週間後で、次回は並んで待つ必要はないとのこと。4月15日以降、ここの総合病院でワクチンを接種される方は、ぜひ参考にしてください。

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