新規感染者数の増加に伴い、12月6日午後10時から再び自宅待機令(Stay at Home Order)がはじまったサンフランシスコ。開始から数日たった街の様子をレポートします。
今回の自宅待機令によって変わったこと
今までもさまざまな規則が設けられていたサンフランシスコ、今回の自宅待機令で新たに加えられた規制は以下の通りです。
- レストランの屋内/屋外飲食
- ヘアサロン・パーソナルケアサービスの営業
- バーやワイナリーの営業
- 映画館・博物館・美術館の営業
- 小売店の最大収容人数を25%に制限
- スーパーの最大収容人数を50%に制限
- 教会の屋内礼拝
- ホテルは自己隔離や医療関係者などコロナ関連のみの受け入れ
当初はここに公園の遊具場使用の規制も加えられましたが、これは12月10日に改定され12月11日からの利用が許可されています。さらにロックダウンの直前11月28日からは、夜10時以降の不要不急の外出制限令を施行。
ただし屋外での運動は推奨されており、ジョギングやハイキング・魚釣りやそり遊びなどは自由に行え、州立公園も開園しています。
サンフランシスコ市内の様子
さまざまな規制が加わったサンフランシスコ、市内の様子をお伝えします。
通勤電車「カル・トレイン駅」
まずはサンノゼを中心にシリコンバレー方面に向かう通勤電車「カル・トレイン」の駅の様子。朝8時と通勤時間帯であるにも関わらず、構内はガランとしています。
この状態は、多くのIT企業がリモート勤務に切り替えた3月からほぼ変わっていません。
小売店前
小売店前では規制を掛けて中に入る人数を極力少なくする店舗もありますが、25%の収容率のみをチェックしているところがほとんどです。
市内に複数の支店を持つホームセンターは店頭にチェーンを貼り、入場を制限。短期間で買い物を済ませる対策として、あらかじめ店頭で購入する物を伝え、その場所を教えて貰ってからの入店となります。
スーパー前
収容率が50%に制限されたスーパーは、再度店頭に列ができ始めています。ただし平日午後の時間帯など混まない時間帯であればスムーズに入店が可能です。
屋内モール
同じく収容率25%での営業となった屋内モール。エントランスには警備員が常駐し、マスク着用のチェックを行っていますが、混まない時間帯であれば入場規制は行っていません。
市内の様子
大統領選挙の時期にほぼ全ての店舗に備え付けられてあった防護板が外され、通常の風景が戻っています。ただし今度は店舗に入店する人数の規制がはじまり、やはり通りを散策しながらウィンドウショッピングを楽しむような雰囲気ではありません。
加えて、今回のホテル営業の規制により、秋に徐々に戻りつつあった観光客の姿も消えています。小売店の入場規制は厳しくなったものの、もともと外出する人数も減少しているためあまり影響はなさそうです。
最後に
数日前からはじまった新たなロックダウン。ただしこれまでも規制が続いていたため、体感的に市内の様子は開始前とほぼ変わりません。店舗への入店規制が厳しくなり頻繁に購入ができる環境ではありませんが、今回は3月のようにやたら消毒を行うような体力的な消耗や、ウイルスについてわからないことが多いという精神的な不安要素は減っています。
明日から全米でワクチンの配布がはじまることも踏まえ、カリフォルニア州知事もこれが最後のロックダウンであると会見で述べています。そうであることを祈りつつ、年末年始を過ごすこととなりそうです。