【サンフランシスコ・グルメ】絶景が魅力!ベジタリアンレストラン「Greens」

サンフランシスコを代表する絶景レストランとして知られる「グリーンズ」。禅寺の要素と、新鮮な食材へのこだわりが詰まったベジタリアンレストランをご紹介します。

グリーンズの場所とアクセス方法

1979年オープン以来、アメリカにおけるベジタリアン料理のイメージと評価を一変させた存在として知られる「グリーンズ」。地元農家の季節の食材やグリーン・ガルチ農園のオーガニック・ガーデンにこだわった、常に変わるメニューを提供しています。

場所はサンフランシスコの北端にある自然豊かなフォートメイソンにあり、市内からは多少離れた場所になります。ユニオンスクエアからアクセスする場合は、30番バスで向かう方法が便利です。ストックトン通りとサター通りの停留所からプレシディオ行きのバスに乗り、チェスナッツ通りとラグナ通りの停留所で下車します。そのままラグナ通りを徒歩で8分北上すると、フォートメイソンに到着します。移動時間は約34分です。

レストランの外観

フォートメイソンのビルの一番西端にあるグリーンズ、目印は青色の看板となります。手前に木製のベンチが置かれているほか、メインエントランス右手にパティオ席が設置されているのが目印です。

パティオ席の様子

パティオ席の様子はこのような感じ。簡易的なパークレットと違って、しっかりとした作りで湾からの風を防ぐ対策が取られています。テーブルとテーブルの間のスペースもしっかりと取られており、屋外でもゆったりと食べられそうな工夫が取り込まれています。

レストランの内観

メインエントランスから入った様子がこちら。入ってすぐ右側にテイクアウト専用コーナーがあり、階段を数段上がった右手にチェックインデスクが設置されています。まずこちらでチェックインを済ませます。チェックインセクションの目の前には待合いスペースがあり、テーブルを待つ間こちらでゆったりとくつろげます。

レストランの魅力は、なんといってもゴールデン・ゲート・ブリッジ、マリン・ヘッドランズ、目の前に広がるマリーナのパノラマを望む内装にあります。床から天井まで大きな窓が広がる広々としたウエアハウスのダイニング・ルームは、食事と共にサンフランシスコを象徴する景色を贅沢に楽しめます。

内装は、木製の家具が置かれた、素朴でシンプルなまるで禅寺を彷彿とさせるような内装です。重厚なブラックウォールナットの入口ドア、ヒッコリーの階段、ポートフォードシダーを使った曲線のバー、メープル、ウォールナット、チェリーのダイニングテーブルに至るまで、12種類の木材が使われています。建築はすべて、サンフランシスコ禅センターを手がけた名工のポール・ディスコさんが手掛けており、釘を使わない日本の建具技法が導入されています。

テーブルセッティングとメニュー

テーブルセッティングとメニューはこのような感じ。お水はスパークリング、フラット好きな方を持ってきてもらえます。内装と同じように飾り気はないものの、良質な木材天板とカトラリーに趣を感じるセッティングです。メニューは紙に印刷されたものを、席に案内された際に持ってきてもらえます。

オーダーしたもの

Green Gulch Baby Lettuce (USD18)

こちらのレストランは、季節の野菜に沿ってメニューが月毎に変わります。全般的におすすめはマリーンにあるグリーンゴルチの禅寺にあるオーガニック農園の野菜が使われたサラダ。どのサラダも、新鮮な野菜とフルーツがふんだんに使われています。上記は2月のメニューで登場した「グリーンゴルチ・ベビーレタスサラダ」。ゴルゴンゾーラドレッシングとローストされたヘーゼルナッツが良いアクセントになっています。

Roasted Carrot Salad (USD18)

こちらはローストされたニンジンが使われた「ローストキャロット・サラダ」。メイヤーレモンで味付けされたレブネがサイドに塗られており、お好みでディップしていただきます。甘いニンジンとザタールのスパイスの効いたごまドレッシング、斬新な組み合わせが魅力です。

Kabocha Squash Tamales (USD15)

前菜メニューの「カボチャ・タマレス」。メキシコの代表料理タマレスの具材に、ほんのり甘いほくほくしたかぼちゃが使われた、今までに食べたことのない食感と味わいです。

White Bean & Sage Dip (USD16)

ホワイトビーンとセージのディップ」。にんにく香る濃厚なディップは、カリカリにトーストされたフォッカッチャと相性抜群です。

Paprikash Stew (USD31)

セカンドコースにある「パプリカッシュ・シチュー」。マラケッシュシチューを彷彿とさせるスパイスが効いたローストされた冬野菜に玄米・ケールが付いてきます。クレームフレーシュがほのかな酸味を加える、複雑で濃厚な味わいです。

Kale & Apple Salad (USD15), (Fig & Argula Pizza USD24), (Autumn Vegetable Hash USD24)

こちらは今年の初秋のブランチメニュー。左から「ケールとリンゴのサラダ」、右上「いちじくとアルギュラのピザ」、右下「秋野菜のハッシュ」。どれもやはり意外で斬新な食材や食文化の組み合わせが魅力となります。

Eggplant Milanege Sandwich (USD21)

こちらが「茄子カツのミラネーゼサンドイッチ」。ふんわりとしたチャバタパンと手作りのモッツァレラーチーズ、茄子カツがジューシーです。

デザート編

Gateau Concorde (USD14)

デザートメニューも、もちろん凝っています。こちらは2022年冬メニューのココアメレンゲとチョコレートムースを重ねた「ガトー・コンコルド」。パッションフルーツソースの酸っぱさがアクセントになっています。ちなみにこのデザートは、70年代にフランスのパティシエ、ガストン・ルノートルによって、コンコルド機の初飛行を記念して作られたものだそう。

Black Sugar Cardamon Cake (USD14)

こちらは黒糖が使われた「カルダモン・ケーキ」。パイナップルの甘酸っぱい酸味がアクセントになっています。

Dolce de leche pot de creme (USD14)

ドルチェデレチェ・ケーキ」。バニラアイスクリームとエスプレッソキャラメルの苦味のバランスが取れた味わいです。

(Hazelnut Mocha Parfait USD14)

秋のメニューに登場した「ヘーゼルナッツのパフェ」。チョコレートムース、エスプレッソファッジ、カカオニブクランブルチョコレートソルベに砂糖漬けヘーゼルナッツがトッピングに付いてきます。ナッティーで濃厚な味わいは、シェアしていただくのにぴったりです。

最後に

サンフランシスコでも指折りの老舗レストラン「グリーンズ」をご紹介しました。1980年代にファーム・トゥ・テーブル・ムーブメントの最前線に立ち、地元ファーマーズ・マーケットの提唱者でもあった女性シェフ・アニー・サマヴィルさんの意志を引き継ぐベジタリアンレストランは、伝統的に女性の料理長が現在もキッチンを仕切っています。絶景だけでなく禅の趣きも感じることができるサンフランシスコらしいレストラン、ぜひ滞在中に立ち寄ってみてください。

スポット情報

  • Greens
  • 住所:Building A, 2 Marina Blvd, San Francisco, CA 94123
  • 営業時間:火水木:11:30 AM–2:30 PM&5:30–9 PM, 金土日:11:30 AM–2:30 PM & 5–9 PM, 月曜定休

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