【サンフランシスコ・グルメ】ミッション地区のチュニジアレストラン「GOLA」

アフリカ最北端で地中海に面したチュニジアの郷土料理をいただけるレストラン「ゴラ」。ミッション地区に2023年6月にオープンしたばかりのこちらの店舗をご紹介します♪

チュニジアとチュニジア料理とは?

あまり聞きなれないチュニジアという国、地中海に面したアフリカ最北端の163,610平方キロメートルに及ぶ小さな国です。アラブ系もしくは北アフリカのネイティブ民族が人口の98%を占め、99%がイスラム教スンニ派を信仰する国なのだそう。穏やかな陽気と綺麗なビーチ、物価の安さからフランスやドイツからの観光客が多く訪れる場所でもあります。

チュニジア料理の特徴は、地中海料理と北アフリカ全域に伝わるプニーク・ベルベルの郷土料理が融合したもの。他の地中海料理とはまた違った独特の辛さで知られています。今回訪れたレストランの名前ゴラは、古くから水やミルク、オリーブオイルを入れる容器として一般的に使われてきた粘土で作られた容器のことを指します。

ゴラの場所とアクセス方法

ヒップで流行の発信地として知られるミッション地区、ゴラは目抜き通りとなるバレンシア通り沿い19番通りと20番通りの間に位置します。以前ご紹介した大勝軒やピッツァリアイエローモトからはわずか1ブロックの距離。ミッション地区の繁華街に位置します。

ユニオンスクエアからミッション地区へのアクセスは、パウエル通りからBARTを使った移動が便利です。パウエル駅からBARTの南行き線に乗車し、16丁目とミッション通りで下車。そのまま16丁目をバレンシア通りまで歩き、左折して2.5ブロック南下するとレストランが左手に見えてきます。BARTの乗車時間は約3分、移動時間は15分ほどです。

レストランの外観

人通りの多いバレンシア通り沿いにあるレストランの様子。ガラス張りの店頭からは、黄色に間接照明がふんだんに使われた居心地良さそうな店内が見えます。店頭には木のパネルに店名が彫られた看板が3つ飾られています。木のパネルが多く使われた温かみのある外観です。

レストランの内観

メインエントランスから入った店内の様子。右側の壁に大きく飾られたファティマの手と呼ばれるハムサがフォーカルポイントとなります。一番奥にドリンクバーが設置され、キッチンはその奥にありダイニングセクションからは見えません。

店内は暖かみのある黄色の灯りが壁際に間接照明として設置されているほか、大小さまざまのラタン素材の照明が天井から吊られており、天井に繊細な模様を作り出しています。

メニューとオーダーしたもの

薄いベージュの紙に印刷された一枚の紙がメニューとなり、テーブルに着いた時点で渡されます。伝統的なチュニジアの調理法にカリフォルニアの地元食材が使われたメニューは、大きく前菜とメインのふたつに分かれています。種類的にはそこまで多くない印象です。

kromb USD16, Brika au Thon USD15

まずは前菜メニューから、左が茹でてから焼いたキャベツをハリサで和え、カネリニ豆とチュニジア産スパイスのピューレを添えたもの。ハリサソースが使われていますが、辛さは感じません。ホクホクとした食感とローストされたキャベツの水分がバランスよく調和されています。

大きな三角形のフィレオ生地が特徴なのが、右側のブリカ・オ・トン。フィリングにマッシュポテト、玉ねぎ、パルメザンチーズ、ツナ、卵が使われています。見た目はなんだか大きなサモサのような印象ですが、ツナポテトを薄い生地で揚げたコロッケに似た食べやすい味わいです。

La Marsa USD18

こちらはターメリックとレモンの皮とケッパーを原材料としたクリームソースに、ベイホタテとエビが入ったもの。日本で食べるシーフードシチューとほぼ同じ味。特に強いスパイスも使われておらず、ケッパーの酸味も感じない食べやすい味わいです。

Chreime USD28

メイン料理として、登場したのがシュライム。可愛らしい小ぶりのスキレットに入ってきます。チェリートマトで味付けされた鯛とエビのシチューで、こちらも優しい味わい。辛さもさほど感じません。

Grilled branzino USD26

オリーブの木でできたプレートに乗って登場したのが、ヨーロピアンシーバスの焼き魚。ギリシャ料理でよく見かける、ガーリックで味付けたオリーブオイルとパセリソースが上に乗っています。こちらは安定のおいしさ。付け合わせのケフテジミックスが、今まで食べたことのない味の食感だったので調べてみたら、トルコで食べられる野菜の付け合わせなのだそう。こちらもさまざまな食感が融合した食べやすい味わいです。

Vegetarian USD25

ドライミントとチュニジアのスパイスで味付けされたお米とミックスベジタブルが詰められた茄子。こちらもトマトベースで、ムサカに非常に似た味付けだと感じます。グリュイエールチーズの量が絶妙で、くどさがなく複雑な味わいを味わえます。

デザートにオーダーしたのがクリームブリュレ。通常のクリームブリュレとの大きな違いは、ローズウォーターが掛けられていること。これで一気にアラブ系の味になります。クリーム自体は柔らかめのテクスチャーでそこまで甘さが強くありません。

最後に

サンフランシスコでいただけるチュニジア料理のレストランをご紹介しました。意外と地中海料理と似た味付けで、そこまでエキゾチックを感じる風味が少なく、食べやすい印象です。どちらかというと、日本で食べる洋食に似たような味わいだと感じました。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

店舗情報

  • GOLA
  • 住所:819 Valencia St, San Francisco, CA 94110
  • 営業時間:5 PM- 10 PM (月火定休)

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