ハワイ島でも人気の観光スポット「マウナケア」。ビジターセンターから更に上にある山頂には個人でもレンタカーでアクセスできます。まるで異次元のような世界が広がる山頂や、気になる道中の様子をタイムラインと共に紹介します。

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マウナケアの場所とアクセス方法

ハワイ島の中央部、ヒロとコナのほぼ中間地点にあるのが、ハワイ諸島で最も高いマウナケア。標高は富士山より高い4,205 m。山頂までは車でのアクセスが可能ですが、ビジターセンターで少なくとも30分ほど休憩を取り、標高に慣れる必要があります。

アクセス方法は、ツアーに参加するか、レンタカーを使う方法が一般的。レンタカーに関しては、道路の状態を保つため、4WDが推奨されています。山頂に向かう道路のコンディションですが、アスファルトに舗装されていますが、ところどころ劣化している箇所も多くあります。高い崖のすぐ脇を細い道の急なカーブが続くため、運転に不慣れな場合は怖さを感じるかもしれません。

山頂に向かうまでのタイムライン

それではここからは、マウナケア山頂までの道のりをタイムラインと共にお伝えします。

4:30pm コナを出発

筆者たちはサンセットの時間を目指していたため、コナを午後4時半ごろに出発し、国道200号線を使ってマウナケアを目指します。サンセットの時間は季節によって変わるので、必ず確認しておきましょう。画像は190号線を北に向かっている様子。海岸線を外れると、殺風景な荒地の中を走るコースに変化します。

この後、島を東と西に繋ぐ200号線に合流、真っ直ぐ東に進むと徐々に左手にマウナケアの山脈が見えてきます。

5:00pm　山に向かう道に到着

5時すぎに、国道を外れて山に向かう「サドル・ロード」を左折。あいにく山は雲で覆われていますが、ここにマウナケアが聳え立っています。

5:35pm オニズカ・ビジターセンターに到着

サドルロードを使ってここからは山道を30分ほど運転すると、標高2,800メートルの場所にあるビジターセンターに到着します。真っ直ぐ山頂に向かう場合でも、標高に慣れるためまずここで30分ほど待機する必要があります。

オニズカビジターセンターの中は比較的狭く、中にお土産もののほかに防寒服、カップラーメンやスナックなどが販売されています。ここにしかない限定品も販売されているのでぜひチェックしてみましょう。

また、毎週火・水・金・土の天気の良い夜には、無料の星空観察会も催されています。サンセットを見た後に立ち寄って星空を眺めると、サンセットと天体観測両方を同時に楽しめますよ！

ちなみにビジターセンターの真正面にある丘を登ると、ここからでもサンセットを眺めることができます。山頂まで行かなくても、ここでサンセットと星空観察を行い戻ってくる方法でも十分に楽しめます。

2021年3月に訪れた際は、コロナ禍でビジターセンターは閉館中。しかも大雨だったため駐車場で車内に留まったままの待機を余儀なくされました。

6:10pm ビジターセンターを出発

ビジターセンターでの待機時間が過ぎると、いよいよここから山頂に向かいます。この道路の入り口に係員が待機しており、きちんと休憩を取ったか、運転しているタイヤが4WDであるかどうかの確認が行われます。この検問を抜けると、画像のような砂利道の山道が続きます。

砂利道は途中からアスファルトに変わり、標高が高くなるにつれて雪がちらほらと積もった風景が現れます。徐々に雲を抜けてくるので、雨は止んで青空が見えてきます。

出発してから約10分後。ワイアウ湖の手前付近の様子。地面に積もった雪の量がどんどん増していき、ここまで来ると天文台があちらこちらに見えてきます。

ワイアウ湖を抜けて、道が二手に分かれるあたり。周りの雪はかなり厚く、崖っぷちを縫うようにカーブを進みます。ここの崖はかなり急なのにも関わらず、ガードレールはごく簡易的。スリル満点のドライブを味わえます。

6:31pm 山頂に到着

30分程度のスリリングなドライブを終えると、いよいよ山頂に到着です！左手に駐車場があるのでここで車を停め、目の前に広がる景色を楽しみましょう。山頂は空気が薄く、太陽と空をかなり間近に感じます。周りには溶岩と雪が広がる異次元の世界です。

道路の先にあるのがNASAの天文台。

駐車した道路の反対側には広い丘が広がります。

そして車を降りて10分もしないうちに西の方角に見えるのが、非現実な空間の中に沈むサンセット。ビジターセンターに大雨を降らす厚い雲の中にゆっくりと眩いオレンジの光が消えていきます。今まで幾度と見てきたサンセットですが、忘れられない風景として心に刻まれますよ。

ちなみに山頂は風が強く、体感温度もかなり低くくなります。訪れる時間帯や季節にもよりますが、山頂の平均気温は0度。そのため防寒対策の準備はしっかりと行っておきましょう。真冬を想定した格好で挑むと、サンセットをしっかり楽しめます。

6:40pm 山頂を出発

日が落ちるとあっという間に暗くなり、当然ながら道中街灯などは皆無です。真っ暗な中カーブが続く山道を運転するのを避けたい場合は、サンセット直後に山頂を出発する方法がおすすめです。

ここは全米で一番標高の高い湖「ワイアウ湖」の駐車場。湖は奥に見える丘の向こうにあります。いつもは数台車が停まっていますがこの日は天候のせいもあってか、皆無。湖から見るサンセットも格別です。

7:10pm ビジターセンターに到着

下山するにつれて、雲の中に入り雨が降りはじめます。慎重に山を下ること約40分、真っ暗になる前にビジターセンターに到着です。もしビジターセンターが開館している場合はここでトイレ休憩を取ったり、熱いココアを飲んだり、お土産を購入して帰路につきましょう。星空観察のイベントが催されている場合は、ぜひ参加してみてくださいね。