ハワイ諸島にしか生息しない絶滅危機哺乳類、「ハワイアン・モンクシール」。そんな希少なアザラシがくつろぐビーチが、マハイウラ湾にある「マハイウラ・ビーチ」。わずか1,000匹しか生息していない希少なアザラシが立ち寄る、美しいビーチをレポートします。
マハイウラ・ビーチの場所とアクセス方法
ハワイ島西海岸にあるハマイウラ・ビーチ。コナ空港からすぐ北に位置します。カイルア・コナからは19号線を北上し、空港を左に通過、次に見える通りを左折し海まで進みます。この道は最初はコンクリートで舗装されていますが、半分ほど行ったところででこぼこ道に変化します。未舗装の道を運転したくない方はここに駐車、海まで約1キロの距離を徒歩で向かいましょう。
でこぼこ道の運転ですが、特に四駆でなければならない規制はありません。運転に自信のある方はこのまま前方に進むと、道の最終地点にある駐車場まで乗り入れることができます。カイルア・コナから駐車場までは約30分。ハイウェイから道を外れる位置ですが、マイルマーカー90と91の間です。ハイウェイからビーチまでは、約2.4 kmの距離となります。
マハイウラ・ビーチの全体像
マハイウラ・ビーチの全体像がこちら。上の画像の通り、マハイウラ・ビーチはマハイウラ湾にそって2箇所に分かれており、そのちょうど真ん中部分に「ヘイデン・コーブ(Hayden Cove)」と呼ばれる磯辺があります。駐車場は西側にあるビーチ(地図上のビーチA)のすぐ目の前です。
西側のビーチ(*地図上のビーチA)
車から降りてすぐにアクセスできるのが、西側のビーチです。ここには浜辺沿いにベンチが設置されており、ピクニックをしながらくつろぐのにぴったり。波打ち際には岩場が多く、海水浴にはあまり向きません。ここからビーチに沿って東に向かうと徐々に岩場が増えてきます。
ハイデンコーブ
西側のビーチと東側のビーチの間にあるのが「ヘイデン・コーブ」と呼ばれる岩場です。ここから西側のビーチを眺めた様子。
岩場でできたタイドプールは、波の影響を受けにくく子どもの水遊びにもぴったりです。ただし足元の岩は鋭いので、ウォーターシューズを必ず履いておきましょう。
東側のビーチ(*地図上のビーチB)
このまま真っ直ぐ波打ち際を進むと、東側にあるビーチが見えてきます。徐々にゴツゴツとした岩場からさらさらとした砂浜に変わるため、景観も良くなります。
ビーチ脇には木陰を作る木々もあり、ビーチタオルを敷いて寝転ぶのにもぴったり。長時間ステイするのに向いています。このような理由から、こっち側のビーチがより混んでいます。
ハワイアン・モンクシールが寝そべる風景を楽しもう♪
野生の動物なので、ハワイアン・モンクシールが出没するスポットは条件によって変わってきます。筆者が訪れた際は、1匹のシールを西側と東側のビーチ、それぞれで見かけました。こちらは、東側の砂浜に寝転ぶシールちゃん。
多くの海水浴客がビーチを利用する中、監視する係員によって設置された立ち入り禁止の看板や赤いテープが貼られた空間の中でのんびりと寝そべっています。
ハワイでは野生動物を見かけた際は、最低15メートル離れた距離で見守るように決まっているため、周りの人たちはその距離を守って日光浴やビーチ遊びを楽しんでいます。
望遠レンズで収めたシールの様子。温かい砂をベッドに熟睡中です。このように安らかに眠るシールを横目に、海を眺めたり海水浴を楽しめるのが、ここのビーチの大きな魅力です。
こちらは西側のビーチで寝そべるシールちゃん。西側のビーチに係員はいませんでしたが、ここが最近の出没スポットなのか、長期間ここで休んでいるのか看板が周りに配置されています。
この子は砂浜にうずくまって、疲れをいやしているよう。急に降り出した雨を楽しんでいる様にも見えます。自然に溶け込むハワイアン・シールと同じ空間を共有できる、リゾートとはまた違ったビーチの楽しみ方ができますよ。
最後に
数多くのビーチが点在するハワイ島、ホヌと呼ばれるウミガメは比較的どこでも見かけますが、このように絶滅危惧種の大型哺乳類と一緒の空間を共有できるビーチはそれほど多くありません。機会があったらぜひ訪れてみてください♪