ラスベガスから車や約2時間の距離にある「デスバレー国立公園」。乾燥し気温差と高低差が激しい場所として知られるこの公園では、雄大な自然を満喫できます。この公園内にある見どころのひとつ「ハーモニー・ボラックス・ワークス」をご紹介します。
今回のルート
前回の記事でお伝えした「メスキート・フラット砂丘[地図A]」での絶景を満喫したあとは、再び同じ道を使って公園内で唯一の町「ファーネス・クリーク[地図D]」方面に向かいます。ファーネスクリークへは、谷の中を走る190号線に沿ってまっすぐ進むだけなので迷うことはありません。
荒野の中に伸びる道路を約26分ほどひた走ると前方にオアシスの中にある小さな町が見えてきます。このファーネスクリークの中心部に着くまでにぜひ立ち寄りたいのが、今回紹介する「Devils Cornfield (デビルズ・コーンフィールド)[地図B]」と「Harmony Borax Works(ハーモニー・ボラックス・ワークス)[地図C]」です!
悪魔が収穫!?デビルズ・コーンフィールド
メスキート・フラット砂丘を出発してわずか5分、ハイウェイ190号線沿いにある観光スポットが「デビルズ・コーンフィールド」。ここは開けた原っぱに、arrowweedと呼ばれる茶色の低木があちこちに生えた景色を楽しめる場所です。名前の由来は、その光景がまるで悪魔が細く高く積み上げられたとうもろこしを収穫しているかのように見えるからなのだそう。
確かにこの荒れた大地一面に乾いた藁を積み上げたような奇妙な光景は、確かに悪魔の仕業のようにも感じます。ハイウェイの真隣にあるため、道脇に車を寄せるだけで簡単にアクセスができるほか、フォトジェニックなスポットとして人気です。眺めるだけでなく、奥まで散策も可能ですが、「サイドワインダー」と呼ばれるガラガラヘビが生息しています。素足にサンダルなど軽装での散策は避けましょう。
専用の駐車場は特になく、車を脇道の砂利に停める形となります。ハイウェイを走行している車は結構なスピードを出しているため、停める際には十分な注意が必要ですよ。
ホウ砂採掘所跡地「ハーモニー・ボラックス・ワークス」
デビルズ・コーンフィールドを後にし、ハイウェイを西に走ると右手方向にヘルズ・ゲートから見えたあの真っ白な塩海原が姿を現します。20分ほど走ると、ファーネスクリークの集落前にあるのが「ハーモニー・ボラックス・ワークス」。
1880年代にホウ砂を採掘していた跡地で、当時使われていた運送器具や工場跡地などが展示されています。当時ホウ砂は白い金と呼ばれるほど貴重なミネラルで、採掘したホウ砂を20頭のラバを使って運んでいたのだそう。
ここには今でも当時使われていたワゴン車が展示されており、記念撮影やフォトジェニックな場所として人気です。デスバレー国立公園内でも数少ない人工的な展示所なので、ぜひ立ち寄ってみたいスポットです。
専用駐車場は大きなツアーバスが何台も停まれるほど広く、跡地までは遊歩道を歩いていけるので比較的軽装でも見学が可能です。
ワゴンの展示の後も遊歩道は丘の上と続き、そこから全体の採掘場の様子や、国立公園の景観を眺めることができます。
最後に
ここの展示場から公園内の唯一の集落「ファーネスクリーク」はもう目と鼻の先です。ファーネスクリークの集落にはインフォメーション・センターはもちろん、ガススタやレストラン・コンビニのような小さなお店もあります。インフォメーションセンターでは無料地図を配布していますし、公園内でガソリンを補給できる数少ない場所でもあります。多少割高であっても心配な方はここでガソリンを入れておくことをお勧めします。
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