サンフランシスコ・ヘイズバレーの人気レストラン「Rich Table」を手がけるシェフ夫妻、Evan Rich(エヴァン・リッチ)とSarah Rich(サラ・リッチ)が、新たにオープンした「RT Bistro(RTビストロ)」。今回は、2026年1月にオープンしたばかりのこちらのレストランをご紹介します。
「San Francisco Bistro」がコンセプトのカジュアル系レストラン

2026年1月のオープン以来、予約が取りにくいレストランとして瞬く間に人気となったのが「RT Bistro(RTビストロ)」。以前ご紹介した人気レストラン「Rich Table(リッチテーブル)」のすぐ隣に位置する、37席ほどの小さなレストランです。
モダン・カリフォルニア料理を提供し、旬の食材を生かした独創的なメニューで知られるリッチテーブルに対し、RTビストロが目指すのは、より親しみやすい「サンフランシスコ・ビストロ」。ステーキ&ポテト、バーガー、ラザニアなど、アメリカの定番料理を、上質な食材と確かな技術でワンランク上の一皿に仕上げています。
レストランの外観

リッチテーブルが面するGough(ゴフ)通りの角からOak(オーク)通りを北へ進むと、Rich Tableに隣接するRT Bistroが見えてきます。以前この場所には寿司を提供する和食店「大トロ寿司」がありましたが、現在は明るいグリーンの外壁に白い窓枠、木製のドアを組み合わせた、以前とはまったく異なる雰囲気に生まれ変わっています。オーク通りに面した大きな窓には「RT BISTRO」の店名が記され、シンプルながらも目を引く外観です。
レストランの内装

インエントランスから奥へ進んだテーブルエリアがこちら。木目を基調とした店内は、温かみがあり、どこか素朴で落ち着いた雰囲気。こぢんまりとした空間には壁際に沿ってテーブルが並び、奥にはキッチンが配置されています。
天井にはキャンドルを思わせるシャンデリアと、各テーブルを照らす大きなペンダントライトが配され、ちょっとしたダイニングルームのような印象です。この日はテーブルもほぼ満席。スタッフが行き交い、人気店らしい活気に溢れています。
メニューとオーダーしたもの

メニューはリッチテーブルと同じく、紙に印刷されたシンプルなスタイル。前菜、サラダ、パスタ、メインディッシュと、アメリカのレストランではおなじみの構成ですが、前菜の種類が充実しています。
また、メニュー上部には “GO TO THE MARKET. SEE WHAT’S GOOD & COOK IT.”(市場へ行き、その日の良い食材を見つけて料理する) と記されており、旬の食材を大切にするこだわりが垣間見えます。

今回、前菜からオーダーしたのは「カンパチ・クルド」。新鮮で濃厚な味わいのカンパチに、台湾風のチリソースとみかんを合わせた、意外性のある組み合わせです。カンパチの淡い色合いに鮮やかなみかんとハーブが映え、見た目にも華やかです。

続いては、人気メニューの「Cali Croque(カリ・クロック)」。お店で焼き上げるサワードウパンに、デーツを使ったバター、ブロッコリーラーブ、カリフォルニア産チェダーチーズを合わせた、クロックムッシュを思わせる一品です。
一般的なクロックムッシュはチーズの濃厚さが前面に出ますが、こちらはデーツのほのかな甘みとブロッコリーラーブの風味がうまく調和。チーズが重すぎず、野菜のおいしさを楽しめます。

サラダは2種類のみで、今回は「エンダイブのシーザーサラダ」をチョイス。エンダイブと新興梨のシャキシャキとした食感、そしてトッピングにはカリカリに仕上げたパルメザンチーズが添えられています。梨の爽やかな甘みがアクセントになっていますが、こちらはまぁよくあるサラダといった感じです。

続いては、「菜の花の“スキャンピ”風パスタ」とメインの「ポークチークの煮込み」。パスタは、メイヤーレモンとニンニクを効かせたソースに菜の花を添えた、爽やかな風味。ポークチークはじっくりと煮込まれ、フォークを入れるとほろほろと崩れるほど柔らかな仕上がり。なめらかなマッシュポテトの上に盛り付けられ、トッピングにはこちらにも旬の新興梨が使われています。

デザートには、メイヤーレモンを使った「アイスボックス・パイ」。グラハムクラッカー、キャラメル、シャンティクリームを重ねた、グラス仕立てのデザートです。
最後に
前回ご紹介した「リッチテーブル」に続き、今回は新しく登場した「RTビストロ」をご紹介しました。こちらのレストランをひと言で表すなら、馴染みのある料理に旬の食材やひと工夫を加え、ワンランク上に仕上げた上質なアメリカン・コンフォートフード。気取らず楽しめる料理でありながら、随所にシェフのこだわりが感じられます。こちらのレストランは、エグゼクティブシェフが台湾系ということもあり、料理の随所にさりげないアジアのエッセンスが感じられるのも魅力。
今回は記念日での利用だったこともあり、帰り際には小さな日本松の苗をプレゼントしていただくという嬉しいサプライズも。ひと工夫を加えたアメリカ料理を、カジュアルな雰囲気の中で楽しみたい方にぜひおすすめしたい一軒です。
店舗情報
- RT Bistro
- 住所:205 Oak St, San Francisco, CA 94102