前回の記事でコロノスコピーを受けることになった経緯と食事制限についてレポートしました。今回はいよいよ当日、検査の流れをレポートします。
当日の服用
いよいよ検査当日です。予約が7時半だったため、4時に起床し薬の服用を始めます。4時にまず、シメチコンを2錠服用、ジャグに半分残っているビサコジル溶液を8ozづつ、15分おきに6時まで8回に分けて飲み干します、飲み終わった段階で再度シメチコンを2錠服用したら やっと完了です。このシメジコンとは、腸内のガスを和らげる役目を果たすのだとのこと。
すでに朝起床した時点で、お腹がグルグルと鳴っており胃腸の様子はよくありません…。朝は昨日と違って、起きた瞬間からトイレでリリース、レモネードを飲むたびにリリースを繰り返すという感じです。リリースした液体は、不自然な黄色・ほぼ蛍光イエローのような色をしています。昨日と同じく液体のみが出ますが、朝起きた時点では繊維状のものが確認できました。不自然な黄色ですが、ナースに聞いたら、これが正常だとのこと。蛍光のようなイエローが出たら、正解です。
とにかく早朝から冷たいレモネードを何杯も飲む行為が苦しく、加えて何度もトイレに行くため体力が消耗されます。準備で一番苦しかったのが、この時です。
病院に持参するもの
6時に薬を飲み終えると、後は7時半までに病院に向かうのみ。病院へ行く際の注意事項としては以下のことが記載されていました。
- お化粧や香水は付けない
- 楽な服装で行く、ヒールは履かない
- コンタクトレンズは着用しない
- 指輪などの貴重品は身に付けず、最低限の荷物で来る
- 写真付きIDと保険カード、支払いに使うものを持参する
- パルスオキシメーター用に、ネイルをしている場合は爪一本分だけ取り除いておくこと
化粧なしの楽な服装とは、まさに寝起きのまま行けるような指示です。筆者が実際に持参したのが、以下です。
- お湯を入れたサーモ水筒
- メガネケースとコンタクトレンズケース
- 運転免許証・保険カード・クレジットカード一枚
- iPhoneとアップルウォッチ
- 日焼け止め
病院に向かうまでにお腹が痛くならないかが一番の気掛かりでしたが、車で10分ほどの距離なので大丈夫でした。
病院での流れ
今回検査を行ったのが、市内にある「チャイニーズ病院」。サンフランシスコのチャイナタウン付近にある病院で、日帰りのオペレーションを多く担当しているのだそう。ちなみにここはブルース・リーが生まれた病院でもあり、記念碑が飾られています。
まず緊急病棟で受付を済ませ、用紙をもらったら6階のナースステーションに向かいます。こちらで個室の病室に案内されます。ここでは義歯があるか聞かれたため、「無いけれど、インビザラインを付けている」という旨を伝えるとそれも外すように指示されました。インビザ中の方は、ケースを持参しておきましょう。
問診の後に病院用ガウンに着替え、所持品は全て専用のビニール袋に入れるように指示されます。その後はベッドに横になり、血圧と熱をチェックした後に、点滴が開始されます。朝から度重なるリリースで唇と口内が乾燥した軽い脱水状態でしたが、徐々に楽になります。後は担当ナースの問診が始まります。主に、持病があるか、継続して服用している薬があるか、体内に埋め込んだものがあるか、などの質問に淡々と答えていく感じです。
検査の流れ
検査の予約が9時からだったため、問診が終わると後は自由時間。スマホで音楽を聴いていると9時になり、ベッドに寝かされたまま5階に運んでもらいます。5階には日帰り用手術室があり、手術室の隣にある待機室で順番を待ちます。9時半頃に順番となったら、スマホとメガネを仕舞って、そのまま手術室に運ばれます。ここで、担当の先生と挨拶をしたら早速検査開始です。
検査担当のナースから「点滴に眠たくなる薬を入れるからね、2分で効いてくるよ」と言われ、「へー、そうなんだ」と、心電図をなんとなく眺めていたのが最後で、気が付けば検査は完了しており待機室にいました。寝覚めはごく普通ですが、なんだか楽しい夢を見ていたような気もします。
目覚めを確認したナースが、「起きたね。検査は異常なかったよ。切り取るポリープもなかったから、追加検査もないよ。10分待ったら帰る準備ができるからね。」と言われ、その10分もなんとなくうとうとしていると、徐々に目が覚めてきてきます。着替えを済ませて、病院のリリースフォームにサインをしたら後は解散です。ナース曰く検査が終わったのが10時頃だったそう。寝覚めたのが10時半だったため、ほぼ1時間弱意識がなかったことになります。
検査後の流れ
書類にはすでに検査の結果レポートが出ており、結果は異常なし。ポリープもなかったため、切除もなくバイオプシー検査をする必要もないとのこと。「ポリープ切除がなかったから、痛みはないし油っぽいもの以外だったら食べていいよ。今日は安静にして、明日からは通常通りでOK」と言われ呆気なく終了です。レポートには、5年後の再検査が推奨されていました。
コロノスコピー後は家族の迎えが必須なため、待合室で家族と合流すると旧館のメインロビーにあるブルース・リーの記念プラークを見学、その後自宅に戻ります。この日は4時起きだったため、帰宅後に軽くお粥をいただいて、短期間就寝。起きた後はすっきりして、通常通りに午後を過ごしました。
翌日の様子
検査の後ですが、筆者の場合はポリープの切除を行わなかったため出血や痛みもなく、通常に日常を過ごしました。内視鏡後の違和感なども全くなく、本当に現代医療のすごさを感じます。筆者の場合は、おそらく最短で検査が終ったので、身体的負担が軽かったのかもしれません。
検査費用について
気になる検査の個人負担額ですが、筆者の場合は病院での受付の際には Co-Payと呼ばれる自己負担額は求められませんでした。検査を受けたのが数日前なので、そのうち詳細が医療機関から送られてくると思われます。その際にまたレポートします、
最後に
全身麻酔で大掛かりなイメージがあるコロノスコピーですが、今回体験してみて実際に一番大変だったのは前準備でした。心構えとして、最終日のクリア液体ダイエットにはプチ断食をする感覚で挑むと良いと感じます。またガビライトは予約時間から3時間前までに始めることが推奨されているため、早朝ではなく朝9時あたりの予約を取っておくと準備も楽です。今回はトイレの際の靴の脱ぎ着が大変だったので、着脱しやすい靴があるとより便利だと感じました。近々アメリカで予定のある方は、ぜひ参考にしてみてください。