サンフランシスコ発祥のパブリック・パークレットって知ってる?

歩道と車道の境に作られた市民のための休憩所「Public Parklet(公共パークレット)」。アメリカの他の都市でも徐々に浸透しつつあるこのサンフランシスコ発祥の文化をご紹介します。

公共パークレットとは?

公共パークレットとは、歩道と車道と自転車道の間にある小さなブースのこと。通りに駐車するスペースを利用して作られた空間には、カウンターやベンチなどが設置され、ここで休憩や食事ができます。発祥はここサンフランシスコで、2010年にはじめて最初のパークレットが設置されました。

通常このブースはカフェやレストランの目の前に置かれていることが多いのですが、画像のように「Public Parklet」と記載がされています。公共道路に設置されているため、レストランやカフェでテイクアウトをしなくても誰でも自由に使用が可能です。

最初に設置されたパークレットはノース・ビーチのカフェ!

サンフランシスコで初代パークレットが設置されたのはちょうど10年前の2010年。場所はノースビーチの目抜き通り「コロンビア通り(Columbia Ave)」にある「カフェ・グレコ(Caffe Greco)」の真ん前と言われています。

このパークレットは現在でも健在し、木製の床とベンチのほかに、カフェの椅子やパラソルが置かれています。カフェで購入したものを飲食できるように設置されていますが、しっかり「Public Parklet」とサインがあります。パークレットの周りには緑の観葉植物も配置されており、まさに大通りでもくつろげる居心地の良い空間が完成しています。

サンフランシスコのパークレットをご紹介!

アウトドア好きなサンフランシスカンに広く受け入れられているパークレット。気候の良いカリフォルニア州を中心に、徐々に全米の都市をはじめメルボルンやロンドンなどにも浸透してきていますが、やはり圧倒的に設置数が多いのはサンフランシスコ

特にミッション地区の目抜き通り「バレンシア通り(Valentia street)」沿いには、数多くのパークレットが設置されており、市民の憩いの場所として広く使われています。サンフランシスコで見かけたパークレットの数々をご紹介します。

【ヘイズバレー 地区のヘイズ通り沿い】

ヘイズバレー地区の目抜き通り「ヘイズ通り(Hayes st)」にあるパークレット。カジュアルなギリシャ料理を提供するレストラン「Souvla」の目の前に設置されています。広々としたカウンターとベンチ席が特徴。頭上には電球も取り付けられており、居心地の良さは満点です。

【ミッション地区・バレンシア通り沿い】

バレンシア通りを代表するパークレットと言えば「フォーバレルコーヒー(Four Barrel Coffee)」の目の前。カフェの内装と同じインダストリアルなデザインが採用され、自転車を駐輪スペースも完備されています。ここでコーヒーを飲みながら街の様子を眺めるとローカル気分を味わえますよ。2枚目は、1ブロック先のカフェ「サモバー(Samovar)」の前。同じように駐輪スペース付きです。

こちらは「ダンデライオン・チョコレート(Dendelion Chocolate)」の目の前にあるパークレット。ベンチとカウンターのスペースが広々としており、付近で買い求めたテイクアウトを楽しむのにもぴったり。頭上にはライトが設置され夜の雰囲気も華やかです。

【ディビザデロ通り沿い】

サンフランシスコの街を東西に分ける大通り「ディビザデロ通り(Divisadero st)」。ここでお馴染みなのがベーカリー&カフェ「ミル(The Mill)」の目の前にあるパークレット。広々としたスペースには食事を楽しめるようにベンチとテーブルが配置されています。

ミルの通り向かいで「ディビザデロ通り」に近い「フルトン通り(Fulton st)」沿いにあるパークレットは、ナチュラルな木目が映えるベンチのみのシンプルなデザイン。日本食レストラン「津波」の真ん前に設置されています。

【SoMa地区 フォルサム通り】

SoMa地区「フォルサム通り(Folsom st)」と「ラングトン通り(Langton st)」 の角にあるパークレット。赤と白のバイカラーがアクセントとなったシンプルでモダンなデザインです。SoMaで人気のあったランドリー&カフェの真ん前にあり、ここで以前は小規模のイベントなども行われていました。

最後に

サンフランシスコの街を散策していると必ず見かけるパークレット。何気なく街に溶け込む光景ですが、このような背景を知っておくと街歩きが一層楽しくなりそうです!使用する際は「Public Parklet」のサインを確認してくださいね。

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