【サンフランシスコ・ニュース】2年ぶりにプライドパレードが開催!市内の様子はこんな感じ *SF Pride 2022*

2022年6月26日、サンフランシスコ市内で2年ぶりにプライドパレードが開催されました。風は強かったものの、大賑わいとなった市内の様子をレポートします。

2年ぶりに開催となったプライド月間イベント!

2019年から実に2年ぶりの開催となったサンフランシスコのプライド月間イベント。今年は通年通りに、25・26日にシビックセンターで屋外イベントが、26日には市の大通り「マーケット通り」でパレードが行われました。世界各地で6月の最終週末に行われるLGBTQのイベントですが、サンフランシスコは特に世界最大級と言われ、通常約100万人が集まります。

今年はパンデミック明けだったため、例年に比べ規模的には小さくなると予想されましたが、通常通りシビックセンターで市庁を背景とした土日の屋外イベント、そして日曜日のプライドパレードが開催されました。

パレード当日の街の雰囲気

今年の6月最終週末は、午前中は霧が出て風があったものの青空の良い天気となりました。平等や愛、そして自由をお祝いするこのお祭り、自分らしさ表現する日として各々が好きな出立ちで街を練り歩きます。以前紹介した「街をあげての大型ランイベント「Bay to Breakers」!2022年の様子」でもお伝えしたように、それが自分らしさであるのならヌードもOK。コスチュームでも普段着でもなんでも歓迎です。

シビックセンター屋外会場の様子

まずはパレードの最終地点にあるシビックセンターの様子。屋外イベントの敷地内に入るには持ち物検査を受ける必要があり、検査所の手前に長蛇の列ができています。

荷物検査場はこのような感じ。大きなバッグなどを持ち込む場合は中に入るまで時間がかかりますが、荷物がない人用のレーンはスムーズです。注意事項ですが、水を含む飲み物の持ち込みは禁止です。

会場の中の様子。人出は多いものの会場自体が広いため、そこまで混み合った印象はありません。

市庁舎前のメインステージエリア。ここで2日間に分けて、さまざまなイベントが行われます。2022年のテーマである「Love keeps us together(愛は団結を生む)」というフレーズが大きく掲げられています。

イベントは一日中行われているため、参加者はそれぞれ適当に芝生などに座ってゆったりとステージを観覧しています。

サンフランシスコの観光名所「アジア美術館」の前の通り。美術館の正面には毎年6月にこのカラフルなバナーが貼られます。この通りに立ち並ぶのが、ボディペイントやイラストを描く屋台など。LGBTQの活動をサポートする企業も、ここでさまざまなプロモーションを行っています。例えばIKEAは、会員になった人に特典でレインボーカラーのトートバッグを無料配布していました。

パレードの様子

ここからは名物のパレードの様子をお伝えします。まずはパレードの終点近く8番通りとミッション通り付近の様子。時間は12:30pmあたり。パレードをすでに終えたフロート車が待機しているエリアです。まず目にしたのが、パレード終了後の消防車。レインボーで車体を飾り付けした車は、DJが乗っており音楽を派手に鳴らしています。

パレードを終えたフロート車に声援を送る観客の様子。この構図からして、既に自由です。

こちらがパレード真っ只中のマーケット通りの様子。パンデミック始まって以来、はじめてみる激混みぶりです。

典型的なフロートはこのような感じ。パレードはさまざまな団体や企業に分かれており、それぞれテーマが異なりますが共通して言えるのは、どれも派手で奇抜であるということ。それぞれ大きな音楽を鳴らし、踊りながら観客に大きく手を振ります。

シビックセンター地下鉄前の様子。イベント会場のそばだけあり、ここは特に人が多い印象です。

印象に残ったパレード

ここからは印象に残ったパレードを紹介します。まずはヌードを推奨する団体のパレード。老いも若きもヌードで堂々と練り歩いていますが、装飾がない分地味な印象です。

特に華やかだったのが、レインボーパラソルを持ったこのグループ。おそらくどこかの企業だと思われますが、傘があると非常に映えます。

カリフォルニアの州旗にレインボーがつけられたオリジナルデザインを掲げるのが「EWMC」の団体。

大手IT企業で、最も気合が入っていたのが「セールスフォース」。リオのカーニバルのような衣装を着た男女が、生バンド付きで踊りながら進んでいきます。

この真面目可愛いパフォーマンスが非常に受けていたのが「Recology」。サンフランシスコ市民のゴミを一気に引き受けてくれる英雄です。

サンフランシスコで密かに人気が出ている霧ちゃんも登場!日本の霧ヶ峰で使われていた消防車、最近いろんなイベントに登場してくれます。

息の合った華麗なフラッグパフォーマンスを披露してくれた「SF ROTC」。

数で勝負の「Google」。

ドラァグクイーンクラブ「オアシス」。最終尾に登場しただけあり、ラスボス感満載です。

ちなみにマーケット通りからは、プライド月間に登場するツインピークスの丘のピンクのトライアングルもちょうどよく見える位置。パレードが行ってしまったあと、観客は続々とカストロ地区まで移動をはじめます。

最後に

街中が虹色に溢れかえる6月のサンフランシスコ、毎年盛り上がりを見せるプライドパレードの様子をお伝えしました。ちなみにオルタナティブなライフスタイルを支持するサンフランシスコでは、普段からどんな格好でも偏見の目で見られることはあまりありません。ただし公共の場で裸になってはいけないという条例が、2012年に可決されています。街を上げてのお祭りのときは暗黙の了解でOKとなりますが、ヌードで街を練り歩きたい方は自己責任でお願いいたします。

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