オアフ島ホノルルの奥深いジャングルの中にある「マノアの滝」。熱帯雨林の中を歩くハイクは、ジェラシックパークのような大自然を体験できます。現在の様子や、場所・行き方・天気などを紹介します。
トレイルヘッドの場所とアクセス方法
マノアの滝は、ワイキキから北に約20分。マノアロードを真っ直ぐ北上した奥に専用駐車場があります。のどかな山あいの住宅地を抜けた先いきなり道路が狭くなり、専用駐車場が右手に見えてきます。
バスで訪れる場合は、5番バス「マノア谷行き」に乗車し、「Manoa Road & Opp Kumoue St」の停留所で下車。ここから山道を8分ほど歩くと駐車場を過ぎてトレイルヘッドに到着します。移動時間は約45分です。
こちらが市有地に作られた専用駐車場。駐車場料金はUSD6です(2022年6月現在)。係員が手前に待機しているため、まず支払いを済ませてから駐車する形になります。支払い方法は現金・クレジットカード両方に対応しています。
ハイクの全体マップ
こちらが今回のハイクの全体像。トレイルは一本道で、専用駐車場からトレイルヘッドまで歩き、そのまま滝まで進みます。帰りも全く同じトレイルを使って駐車場も戻ります。距離片道約0.8マイル(1.29km)・標高差243.84メートルと難易度は低いので、ハイク初心者でも楽しめます。なお、掛かる時間は1時間半ほど想定しておきましょう。
マノア滝ハイクのまとめ
- 距離:往復2.6km
- 標高差:243m
- 掛かる時間:約1時間半
準備した方が良いもの
勾配も緩やかで、短期間でこなせるハイクですが未舗装のジャングルトレイルを歩くため爪先がカバーされた靴がおすすめ。ハイクの際におすすめしたいアイテムは以下の4つです。
- 汚れても良い靴
- 蚊除けスプレー
- 日焼け対策アイテム
- 水
山中は天候が崩れやすく、雨も頻繁に降ります。特にマノア谷はオアフ島でも一番雨が降る場所として知られています。トレイルは基本濡れており、靴が泥だらけになるつもりで挑みましょう。蚊が多いため、蚊除けスプレーはもちろん長袖・長ズボンの着用しておくとより快適です。
トレイルのタイムライン
ここからは筆者が実際に体験したハイクを、タイムラインと共にお伝えします。
6:15amトレイルヘッドを出発!
駐車場からアスファルトの道路を登ると、トレイルヘッドに到着します。トレイルヘッドには大きな案内が出ており、迷うことはありません。なおここのトレイルヘッドにトイレは併設されていません。ワイキキを出る前に身支度を整えておきましょう。
ここにトレイルの地図も用意されているので、写真に収めておくと安心です。またトレイルヘッドには、竹製の自然にできたトレッキングポールが置かれています。トレイルが雨で濡れている場合は、こちらを持っていくと安心です。
ゲートを抜けた先に置かれているのが、靴底の泥や汚れを取るブラシ。ここの自然形態を守るために、まずはこちらで靴底をきれいにしましょう。
歩きはじめて2分ほどすると、ひらけた平地のような場所にでます。ここは木々が蔦で覆われた緑いっぱいの大自然を目にすることができます。日本やアメリカ北部ではなかなか見かけない植物が多く、目を奪われる光景です。
奥に広がる山脈を背景に、緑に囲まれたエリアは、まるで映画に出てくるワンシーンのようです。
6:22am ワイヒ渓流と合流
しばらく歩くと川のせせらぎが聞こえてきます。トレイルと並行して走るワイヒ渓流と交差するエリアがあり、その様子を眺めることができます。
6:30am 竹林ルート
小石が多く湿ったトレイルを進むこと数分、植物の形態性が変化し竹林に突入します。ただしマウイ島のピピワイトレイルのように竹林が永遠に続くような景色はなく、竹林を数分横切るようなイメージです。
全体的に森の中は鬱蒼としており、湿度が高くじめっとした印象。ただワイキキに比べると涼しいので、日中でもハイクを楽しめます。
竹林の終わりに登場するのが、トレイルの脇に立つ大木。まるでトトロでも隠れているかのような大きさに圧倒されます。
6:35am 人気のフォトスポット
古い大木を抜けてすぐ、右手に休憩所が現れます。ここにはガジュマルの大きな木があり、周りにベンチが置かれています。このアーチのような形のガジュマルの木は、映え要素抜群でSNSでもよく紹介されています。道がふたつに分かれているように見えますが、メインのトレイルはそのまま左に続きます。
6:42am マノアの滝に到着
ガジュマルの木に別れを告げて、トレイルを進むと徐々に勾配がきつくなり木のフレームが置かれた幅の広い階段を登るような形になります。そのまま数分歩くと実際に階段に変化しその先に遂に大きな滝が姿を表します!
こちらが高さ46メートルのマノイの滝の全貌。かなり急な絶壁を流れ落ちているのが分かります。実際に見るとその迫力と大きさに圧倒されます。
滝壺へは右手にある小さな小道を伝って歩くことが可能。ただし、プール自体はかなり狭く泳げるような感じではありません。加えて展望所は狭く、ベンチなどはありません。ただトレイルのところどころに木でできたベンチが置かれているので、自分のペースで休憩を挟みながら進むことができます。滝の全体の様子を動画を見たい方はこちらから。
最後に
オアフ島の人気トレイル「マノアの滝」をご紹介しました。ハワイは滝が多いことでも知られていますが、ここまで大きな滝を、僅か30分のハイクで見ることができる場所は、なかなか珍しいと感じます。ワイキキからはバスでもアクセスできるのも大変便利。ぜひ参考にしてください。